日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】いまり号(伊万里営業所/博多バスターミナル)


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便名 : 便名なし
日付 : 2022/02/xx
区間 : 伊万里営業所(16:12)→博多バスターミナル(18:11)
所要時間 : 01:59
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 昭和バス

佐賀県内を転々として、唐津線の黄色いディーゼルカー伊万里駅までやって来た。何だかんだでこれで佐賀県内の鉄道路線はすべて制覇したことになるだろうか。

唐津線 キハ125系 唐津駅

(@伊万里駅)JR駅は松浦鉄道と比べて小規模

JRの伊万里駅駅名標は陶板?でできているが、これが伊万里焼というやつだろうか。よく見ると平仮名の「いまり」が水玉模様になっていて、妙に毒々しい。ところで、伊万里焼も有田焼にしても「陶磁器」に分類されるようだが、これは「陶板」と呼んで良いのだろうか。

JR伊万里駅 駅名標

(@伊万里駅)手のかかった駅名標

さて、ここから福岡方面へは高速バスで移動する。今回乗車するのは伊万里と福岡を結ぶ「いまり号」。伊万里に営業所を有する昭和バスというバス会社による運行で、バスは駅前からも乗車できるが、せっかくなので始発の伊万里営業所を訪れてみることに。

駅から伊万里営業所はそれほど遠くなく、若干迷いながらも15分弱で到着。名前の通りバス停前には営業所(と車庫)があり、一角に待合室のついたバス停を見つけた。

昭和バス 伊万里営業所バス停 入り口

(@昭和バス伊万里営業所)一角に待合室がある

ちなみにバス停脇には車庫の外縁に沿ってパークアンドライド用の駐車場が用意されている。2日目までは無料というのが車社会の地域らしいところ。

昭和バス 伊万里営業所バス停

最大5日間の駐車が可能

バス停でぼーっと待っていると、路線バスが車庫に帰ってきた。ちなみに奥に停まっているのが乗車するいまり号となる車両。営業所の建屋は見る限りわりと新しそうだが、建て替えでもしたんだろうか。

昭和バス 伊万里営業所バス停

(@昭和バス伊万里営業所)右手にはバスが多数停車している

出発時刻直前にバスがゆるゆると移動してきて乗車開始。福岡発着の近距離高速バスだけあって、SuicaICOCAなど、全国の交通系ICカードが利用できる。ちなみに運賃は今回乗車した区間で1,880円/大人。

いまり号 昭和バス 車内

いまり号 昭和バス 車内

座席はリクライニングするものの、近距離路線ゆえシートピッチが少し詰まり目で、補助席が設置されている。なお、路線バスタイプと高速バスタイプのバスの中間くらいの車両だが、大きな荷物はトランクに収納することも可能。

いまり号 昭和バス 車内

いまり号 昭和バス 車内

バスは伊万里営業所を出発すると伊万里市街地を反時計回りに大回りして、伊万里駅前に停車。ここから(佐賀)県道240号線、国道202号線、県道52号線、同40号線を経由して唐津インターチェンジに向かい、そこから西九州道で福岡を目指すルート。

2022年6月現在*1では西九州道伊万里まで延伸していて、すぐに高速に乗っても良さそうだが、国道の流れは割と早く所要時間が15分と変わらないうえ、割と途中停留所での乗車が多かったからこのルートが正解なのかもしれない。

唐津インターチェンジから高速道路に入ったバスは10kmと走らず二丈鹿家インターチェンジで一般道へ。というのも、この区間西九州自動車道そのものがまだ開通しておらず、二丈浜玉道路という一般道が「当面活用区間」という不思議な位置付けで活用されている。

しばらく走った後再度西九州自動車道に戻り、福重ジャンクションから福岡都市高速環状線、福岡タワーやドームの近くを通過して天神北出入口で一般道に戻った。天神エリアではバスターミナルには乗り入れず、日銀前の路上バス停で乗客を下ろし、昭和通りから大博通りのルートを経て終点の博多バスターミナルは1階の降車場に到着。

便によってはこの先福岡空港へ向かう便もあるものの、空港行きの最終バスは思いの外早く伊万里発15時台で終わってしまう。この便は博多駅止まりで、ここから先は地下鉄に乗り換えて空港へ向かった。

いまり号 昭和バス 博多バスターミナル

(@博多バスターミナル)1階で降車

伊万里というのは鉄道ではなかなか行きづらいから、公共交通機関を利用する場合には高速バスがほとんど唯一の選択肢。地方のバス会社は高速バスの利益で地場の路線バスを維持しているというから、バス会社にとっても乗客にとっても重要な路線。

というお話。

*1:記事を投稿したのは12月になってしまったが、下書きしたのは6月だったのだ。