日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】ひのくに号(西鉄天神高速バスターミナル/熊本桜町バスターミナル)


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便名 : 便名なし(スーパーノンストップ)
日付 : 2021/11/xx
区間 : 西鉄天神高速バスターミナル(07:40)→熊本桜町バスターミナル(09:56)
所要時間 : 02:16
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 西日本鉄道(バス)

前日は地下鉄空港線赤坂駅前の「ホテルJALシティ 福岡天神」に宿泊。朝07:40発の高速バスに乗車するため、歩いてバスターミナルまでやって来た。

(前日の宿泊記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

ホテルからバスの発車する西鉄の天神バスセンターまでは約1kmで、徒歩で10分強の距離。07:20に出発すると、07:30過ぎにバスターミナル入口に到着した。

西鉄天神高速バスターミナル 1階

正面奥に乗り場行きのエスカレーターがある

矢印に従って歩いていくと出発ホームにつながるエスカレーターにたどり着き、これを上って行けばバスターミナルに到着する。

西鉄天神高速バスターミナル 1階

直接乗り場階に辿り着く

バス乗り場は数年前に改装され、レトロ調の雰囲気。今回乗車する熊本行きのひのくに号は博多駅前にある博多バスターミナル同様、専用の乗り場が設けられていて、ここでは3番乗り場からの出発。

福岡天神高速バスターミナル 出発エリア

(@福岡天神BT)「ひのくに号」は3番乗り場からの出発

ひのくに号は他の中距離高速バス路線と同様に、「各停便」と「特急便(スーパーノンストップ)」の2種類が設定されている。ただ、長崎行きの九州号と違って*1両者に所要時間の大きな差はなく、時刻表上は途中で追い越されることはないので先に来たバスが先着するようになっている。

今回は最終的にJR熊本駅に向かうことからできれば熊本駅行きのバスに乗車したかったが、基本的にバスは途中の熊本桜町バスターミナル行きで熊本駅行きのバスは概ね1時間に1本しかない。残念ながらちょうどいい時間のバスがなく*2、とりあえず熊本の繁華街にある熊本桜町バスターミナル行きのバスに乗り、現地で路線バスに乗り換えることにした。

福岡天神高速バスターミナル 出発エリア

(@福岡天神BT)繁忙時間帯は10分おきの出発

出発5分ほど前にバスが到着。総距離100kmを超える高速バスではあるが、支払いには交通系ICカードが使用でき、今回はSuicaをかざして乗車。近頃では以前別の路線で紹介した「バスもり!」アプリによるQRコード回数券の販売も開始したらしい。

ちなみに熊本桜町バスターミナルを04:35に出発する福岡空港行きの始発便を除いて自由席で、特に予約が必要ないのは手軽で良いところ。なお、福岡市内でイベント等が開催されると九州各地行きの高速バスが混雑するため、ホームページにはイベント情報と注意喚起が掲示されるというのが特徴。特に混雑するタイミングでは臨時便が設定されることも。

(「バスもり!」については以下で言及したことがある)

biketourist.hatenablog.com

ひのくに号 運賃箱

よく路線バスで見るような運賃箱

この日やって来た車両は高速バスではあるもののどこか路線バスの雰囲気もある車両。調べると西日本車体工業で車体を製造*3したE型という種類ののバスのようで、直感的には熊本であれば問題ないものの、長距離の路線はちょっと厳しそうといった感じの車両。

ひのくに号 西鉄天神高速バスターミナル

車内は高速バスらしい内装

バスは07:40に天神高速バスターミナルを出発し、博多駅前の博多バスターミナルに立ち寄り。路線によって始発地に差異があり、熊本、宮崎*4は天神始発で、大分、長崎、鹿児島などは博多始発。ちなみに小倉行きの便はそもそも博多駅を経由しない。

早朝で道も空いていて、12分ほどでバスターミナル3階の乗り場に到着。それにしてもこのバスターミナルは入口、車路ともにすごく狭く、運転士さんの技量の高さが光る。

ひのくに号 博多バスターミナル

(@博多BT)出入口、特に入り口は異様な狭さ

バスは九州道上は定時で進んでいったものの、高速道路を下りて益城IC口バス停以後、一般道区間で渋滞にはまり、加えて左折する際に左折車線は空いているにも関わらず、渋滞している直進車が車線をはみ出して停車している上、後方から来るバスに気づいていない(もしくは気付いていても退かない)といった状況が重なり、信号5回分ほど身動きがとれない状態が続いた。

このような結果が重なり、最終的に終着の熊本桜町バスターミナルに到着したのは10分ほど遅れて10:04頃。車を運転する際には周りを見て運転しなければと自戒した訳だが、だとしても熊本市街地の各車線が狭すぎるのだろうか。

ひのくに号 熊本桜町バスターミナル

前面、特に下半分に路線バスっぽさがある車両

到着した熊本桜町バスターミナルは総ホーム数が29もあるかなり巨大なバスターミナルで、到着した9番ホームは高速バスの到着専用ホーム。新宿や天神とは違って一般路線バスも発着するため、多い日には日に4,000本以上の発着があるんだとか。6時から24時までの18時間だとして、1時間あたり200便以上、1分に3台以上が発着していることになる。

(公式サイト案内はこちら)

sakuramachi-kumamoto.jp

熊本桜町バスターミナル 9番降車場

乗り場、降り場は中洲を含めて3つのエリアに分かれている

前述の通り、今回はJR熊本駅を経由しない便に乗車したため、熊本桜町バスターミナルからはJR熊本駅まで路線バスで移動。JR熊本駅までは3番・4番乗り場からの出発で水平移動のみで乗換えすることができる。

熊本桜町バスターミナル 電光掲示板

乗り場は行き先の地域別に分かれているらしい

このバス停に停車する路線バスは様々な行き先があるが、少なくとも熊本駅前を経由するとのこと。やって来たバスの行き先を見てもどのエリアにあるのか良く分からなかったが、少なくとも熊本駅前を経由することを確認してバスに乗車し、およそ8分で最終目的地のJR熊本駅に到着。到着したのはだいたい10:20頃。

途中乗換えが1回あるものの、割と快適に移動できるという意味では悪くないルート。ただ、酷く渋滞することが予想される場合には、以前試した武蔵ヶ丘バス停→JR武蔵塚駅の徒歩ルートで乗換え、その後JR豊肥本線熊本駅というルートもありかもしれない。このルートだと武蔵塚駅09:40発の列車があり、熊本駅には09:59着。

(当時の記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。

*1:九州号の場合、特急便の所要時間が約2時間35分に対し、各停便の場合は約3時間。

*2:あと30分早く出発すれば乗れたが、単に眠たかったのだ。

*3:バスは乗用車と違い、下回りと車体を別の会社が製造することがあるのだ。

*4:過去、九州新幹線全線開業の際に一悶着あり、そのタイミングで変更されたはず。