便名 : SKY/BC0401
日付 : 2022/09/xx
機材 : B737-800
区間① : 東京羽田(HND)07:20→大阪神戸(UKB)08:35
所要時間 : 01:15
区間② : 大阪神戸(UKB)09:15→長崎(NGS)10:25
所要時間 : 01:10
区間マイル : 610
搭乗クラス : 普通席
運航 : SKY(スカイマーク)
日本国内では珍しいスカイマークの「経由便」に乗って西九州新幹線開業前の長崎へ。この便は07:20に羽田空港を出発し、神戸空港を経由して10:25に長崎空港へ到着する、国内線、しかも600マイルそこそこの距離にしては所要時間の長いフライト。
やって来たのは早朝の羽田空港。スカイマークは第1ターミナル北ウィングの最奥部にカウンターがあり、自動チェックイン機でチケットを入手して搭乗口へ。
普段あまり利用する機会のないターミナルの奥のほうだが、ここには数店舗の飲食店が営業している。スカイマークのある北側にはたこ焼き、真反対のスターフライヤー側には牛丼の吉野屋があるのは意外と知られていないかもしれない。
そういえば、いつのまにか第1ターミナル北側(制限区域内)にセブンイレブンが開店していた。思えば羽田空港の国内線ターミナル、制限区域内にはBLUESKYやANA FESTAはあれどコンビニエンスストアはなく、ここが最初の店舗ということになるだろうか。
この日の搭乗口は20番。この便、私は羽田発神戸経由の長崎行きとして予約しているが、これとは別に羽田発神戸行きの101便という便名も持っている*1。それゆえ、搭乗口上のモニタには同じ時刻の便が横並びでふたつ表示されているちょっと珍しい状況。厳密には長崎行きは「次発」ではない気がするが、通常想定されない使い方ゆえ仕方ないのかもしれない。
搭乗券は羽田空港でチェックインする際に2枚が発券されるが、この搭乗券の右下には「羽田発」「神戸発」の文字が印字されている。名目上は1つの便名だが、途中の神戸空港では一旦降機が必要になるため、実質は2つの便を乗り継いでいくのと一緒。
ところで、朝方の羽田空港は出発を待つ多くの機体が留め置かれている様子が見える。搭乗口の近くから見える沖留めの駐機場には飛行機が縦列駐機されているが、これは地上に留め置かれている機材の多い今だけなのか、はたまた昔からこのような停め方だったのか。
ともあれ搭乗して出発。滑走路に向かう途中、向こうからスカイマークの特別塗装機「ピカチュウジェット」の2号機がトーイングされてきてすれ違い。ここ最近、比較的スカイマークに多く搭乗しているにも関わらず、まだ一度も搭乗する機会に恵まれない。一度くらい搭乗してみたいと思いつつ、はや半年ほどが経ってしまった。
夏が過ぎて秋が近づくと徐々に風向きが変わり始め、羽田から西方向に向かう飛行機はターミナルから遠いD滑走路を使用する機会が増えてくる。この日も10分ほど走ってD滑走路端まで辿り着き、ようやく離陸。
このD滑走路に入るタイミングでは、進行方向右手側に東京湾アクアラインの換気口が見える。この建物、当初はピラミッド型だったのだが、この滑走路の供用開始に伴い上部が切り取られてしまったのだとか。
この日の関東地方はご覧の通りの曇り空で、離陸してしばらくは厚い雲の中を飛行。しかし、15分ほど飛ぶと徐々に雲が取れて地上が見えるようになってきた。
スカイマークの機材にはWi-Fiの設備が用意されていないため、リアルタイムで現在地を把握するという訳にはいかなかったが、空港のような大きく分かりやすい施設があると現在地を把握しやすい。
以下写真の中央右に見えるのは岐阜県各務原(かかみがはら)市にある航空自衛隊の岐阜基地。この手前で山梨県甲府市が見えていたから信州まつもと空港?と思ったが、良く考えれば通常の航路を飛んでいればこの角度で松本空港が見えることはない。
その後一瞬愛知県に入り、JR東海道線と名鉄名古屋本線の尾張一宮駅上空を通過。この辺りの東海道線はかなり線形が良く、名古屋駅から2つ目の清洲駅から岐阜駅の手前にかけて、かなり長い距離直線に進んでいる様子が上空からでも分かる。ただ、残念ながらこの写真にはごく一部しか写っていないのだが。
その後、鉄道だと迂回する三重県/滋賀県境の三池岳上空を突っ切る形で通過し琵琶湖南側に到達。そのまま真西に、京阪神の各都市の北側を飛んで加古川市まで進み、Uターンしながら高度を下げて神戸空港に進入する。関西圏は伊丹・関空・神戸と複雑に入り組んでいるため、進入ルートの関係で若干神戸市街を通りすぎるような格好の着陸ルート*2。
左旋回の際には右手遠方に兵庫県姫路市が見える。この辺りを飛ぶ時間はそれほど長くないから今回は見つけられなかったが、天気が良ければ街中に姫路城の姿を確認することもできるはず。写真でいうところの右手の緑地辺りだろうか。
徐々に降下が進むと加古川の街が見えてくる。「加古川の人が帰れない*3」で有名なこの街だが、大阪駅からの終電は比較的遅く、2022年10月現在では23:40頃の出発。中央にあるJR加古川駅から下方に延びるのが加古川線で、同駅と福知山線の谷川駅との間を結んでいる路線。
着陸コースに向かって飛んでいる途中、ちょうど真下を新幹線が交差していった。時間から逆算すると、広島駅07:18発ののぞみ94号あたりだろうか。普段地上の車や列車を見つけるのはなかなか難しいのだが、流石に全長400m近いうえ真っ白の新幹線は見つけることができた。
右手に淡路島が見えてくると神戸空港は目前。関空に着陸する際には島の東側を通過するから、西側の面を上空から眺める機会はなかなか珍しい。
そうこうしているうちに明石海峡大橋を跨ぎ、3分もしないうちに神戸空港に着陸。お互いに考えて設計されているんだろうと思うが、着陸寸前に交差する建造物としてはこの明石海峡大橋はかなり異質。高さ規制が関係するのか、通過する際には橋のケーブルが一番低くなっているところを通過するのは良くできている。
という訳で途中寄港地の神戸空港には定刻よりも5分ほど早い08:30頃到着。隣の駐機場には08:45発の札幌千歳行きANA577便。JALが2010年に撤退して以来、神戸はANAグループ優勢の空港。今後更に便数が増加していくそうだが、JAL直営便として復活する可能性はあるんだろうか*4。
神戸空港では乗継客についても一時降機する必要がある。次の便も同じ座席が指定されているが、全ての荷物を持って降機。搭乗橋を通ってターミナルに入ると、神戸が目的地の乗客は到着出口へ、長崎へ向かう乗客は改札機を抜けて搭乗待合室へ向かうよう誘導される。
神戸空港の出発時刻は40分後の09:15。次も同じ飛行機ゆえ乗り遅れることもなく、40分というのは案外ちょうどいい待ち時間なのかもしれない。
(神戸/長崎についてはこちら)