日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL2703(富士山静岡/札幌丘珠)


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便名 : JAL/JL2703
日付 : 2021/04/xx
機材 : ERJ-175(EMJ)
区間 : 富士山静岡(FSZ)11:45→札幌丘珠(OKD)13:30
所要時間 : 01:45
区間マイル : 592
搭乗クラス : 普通席
運航 : FDA(フジドリームエアラインズ)

東京から静岡経由で札幌に向かう変則日程。

静岡から札幌へは最寄りの富士山静岡空港から飛行機。静岡県の物流会社、鈴与の子会社であるフジドリームエアラインズ丘珠空港への路線を開設している。ちなみにこの路線、到着地の札幌丘珠空港の滑走路が短く3月末から10月末までの夏ダイヤしか運航できないという問題があったのだが、2022年の夏ダイヤからこの路線に加え札幌新千歳行きの路線も開設され、通年運航となった模様。

空港へは静岡駅から10分ほど歩いたところにある「新静岡セノバ」内のバスターミナルからの連絡バスで到着。所要時間は約50分で運賃1,100円。

(@新静岡セノバ)百貨店直結のバスターミナル

(@新静岡セノバ)百貨店直結のバスターミナル

ところで、静岡駅から静岡空港までバスで約50分な訳だが、東海道新幹線で静岡駅から品川駅までも同様に50分ほど。別途京急が20分ほど掛かるとしても、羽田空港の方が利便性が高いかもしれない、というのは内緒。運賃にしても、新幹線代が別途掛かるとはいえ羽田発の方が割引運賃の種類が多いような。

ともあれ、バスは9時50分過ぎに新静岡セノバを出発し、飛行機の出発時刻1時間ほど前、10時50分頃空港に到着。搭乗当時、ANAは運休していて就航しているのはFDAのみ。それゆえ空港内はかなり静かな雰囲気。

静岡空港 チェックインカウンター

(@静岡空港)2022年現在もかなり限定的な運航

富士山静岡空港」と空港名に富士山を冠しているが、空港から富士山までは約100kmの距離。東京駅からであれば高崎駅小田原駅くらいの距離があるが、同一県内であればご愛敬といった感じだろうか。ただ、さすが名前を冠しているだけあって、屋上の展望デッキからはしっかりと富士山の姿を望むことができる。

静岡空港 展望デッキ

天気がよければしっかり見える

着陸の瞬間を展望デッキで待ち構えるのもよかったが、ずいぶんアナウンスが急かすので手荷物検査場を通過。搭乗待合室からは少し視界が遮られるものの、なんとか柱越しに飛行機と富士山の組み合わせで一枚撮影。

この日はピンク色の3号機。ご存じの通り、フジドリームエアラインズは1機ごとに違う色でペイントされている。機体後方には、静岡県出身の漫画家、さくらももこ氏の描くキャラクターイラストが掲げられている。

(公式サイトはこちら)

www.fujidream.co.jp

静岡空港 展望デッキ

ピンク色の飛行機がやって来た

暫くして搭乗開始。それほど乗客は多くなく、あっという間にドアクローズ。前便の着陸は海側からの進入だったから出発は海側から山側への離陸かと思いきや、山側から海側、西から東に向けての離陸。

離陸滑走中には進行方向右手、平行誘導路沿いに見送りの人の集う公園が見えた。公園にしてもターミナルにしても、外から飛行機のなかはほとんど見えない一方で、飛行機からは意外とよく見える。時々空港の地上職員に会釈すると返してくれることがあるが、よく気づくな、というのは日々思うところ。

ともあれ離陸し、駿河湾上で旋回して高度を上げたのち、空港上空に戻ってきてから一路札幌へ向かう。川幅の割にほとんど水のない大井川が見えるが、一体リニア新幹線の行方やいかに。

JAL2703便 FDA 静岡空港上空

富士山静岡空港上空

この日は割と雲が多くあまり鮮明には見えなかったが、離陸して10分ほどで富士山上空を通過。着陸便は松本から飯田を通るルートで富士山にそれほど近寄らなかったが、出発便はある程度高度があるから近寄れる、という感じだろうか。

JAL2703便 FDA 富士山上空

右下に富士山

ちなみにこの辺りの飛行経路は羽田から西に向かう航空路とほぼ直交していて、上方を見上げると何機か飛行機が飛んでいくのが見えた。このとき、すれ違いに角度がついていればいるほど速く見える。普通に考えれば角度がないほうが相対速度は高いわけで、速く見えるような気もするが目の錯覚だろうか。

この頃になるとベルトサインが消灯され、機内サービスがスタート。何種類かの飲み物から選択できるが、だいたいいつも静岡茶を選択してしまう。国内にいくつも航空会社があるが、こと緑茶に関してはFDAが図抜けて美味しい気がする。

JAL2703便 FDA お茶とお菓子

暖かいお茶とシャトレーゼのお菓子

出発地からここまで、道中は概ね晴れていたが、降下を始めると徐々に天気がぐずつき始め、地上が見えてきた頃にはかなりの雨模様。

JAL2703便 FDA 札幌市 丘珠空港上空

(@札幌市上空)みるからに天気が悪そう

丘珠空港には定刻よりも5分ほど早い13時25分頃到着。丘珠はジェット機が離発着するにしては短い1,500mの滑走路で、特に急ブレーキということもなく普通に減速。割とすぐ駐機場に到着したものの、地上は思った以上に天気が悪い。一部水溜まりがあるという程度の雨の降り方ではなく、ほとんど辺り一帯が水溜まりといった感じ。

JAL2703便 FDA 丘珠空港上空

(@丘珠空港)できれば降機したくないほどの雨

もともとプロペラ機主体の飛行場ということもあって、降機はタラップ車を利用するスタイル。割と大きい傘が貸し出されるとはいえ、ターミナルに辿り着くまでの100mちょっとの距離で靴はびしょびしょになってしまった。

JAL2703便 FDA 丘珠空港上空

(@丘珠空港)のんびり写真なんか撮っていたからずぶ濡れ

ともあれ札幌に到着。歩いて空港から出られるような天候でもなく、到着便に対応して出発する空港連絡バスに乗って札幌市街地へ向かった。