便名 : フェニックス号53127便
日付 : 2020/08/xx
区間 : 宮崎駅(10:00)→博多バスターミナル(14:32)
乗車クラス : 普通席
運行 : 西日本鉄道(バス)
元々は宮崎から広島へ移動する予定で移動を手配していたところ、前日になって予定していた飛行機が欠航になり急遽旅程を変更することに。色々考えた結果、一旦高速バスで福岡へ出ることにしたのだが、今回はその高速バスのお話。
宮崎は九州新幹線が鹿児島まで開業したいまとなっては、九州のなかでは最も陸路でアクセスしづらい場所のひとつ。宮崎-福岡間は急ぐなら飛行機、追って新幹線+バス、そして最も安価なのが今回の高速バスといった感じで、ある種住み分けがされている*1。今回は手配が直前かつ特に急ぐ用もなかったことで、高速バスを選択したという次第。
当時、宮崎駅は駅前にAMU PLAZAの新築ついでにロータリーも整備していて、駅前はなかなか混沌とした状況。余談だが、今回宮崎が開業すると、駅前に大きな商業施設がないのは佐賀くらいになるだろうか。
バスは駅前のバスターミナルから出発。福岡までの片道の距離は約300kmと東京から名古屋までと似たような距離にもかかわらず、平時は1日21往復も便が設定されているあたり需要が旺盛であることが伺える。
乗車する便は西鉄バスの運行だったが、この他宮崎交通、熊本の九州産交、JR九州バスが運行する便もあり、合計4社が共同運行している。ちなみに、従来は横3列が主流だったのだが、最近では横4列の車が入ってきており、便によって快適性にかなりの差が生じているので事前に確認してから手配するのがおすすめ。
出発まで時間があり、宮崎駅のコンコースを散策していると、期間限定の出店に面白そうなお菓子を発見。せっかくなので1つ購入してみた。
宮崎には「なんじゃこら大福」という、つぶ餡のなかに栗、いちご、クリームチーズが入った名物のお菓子があるのだが、それのシュークリーム版。
このご時世、バスの中で食べるのも若干憚られ、誰もいないバス停に移動して実食。サイズは拳くらいあり、これ1つでお昼またぎの乗車中、特に空腹になることはなかった。普段は店舗販売のみのようだが、機会があれば購入してみてはいかがだろうか。
(詳細は公式ページへ)
しばらくすると乗車改札を開始。この日の座席は2列目の窓側。最前列の1列目はテープで封鎖されており、何とも物々しい雰囲気。
バスは出発すると南宮崎駅前の「宮交シティ」を経由し、宮崎インターチェンジから宮崎自動車道へ。途中、何ヵ所かで乗車のために停車した後、えびのジャンクションで九州自動車道に合流し、北上して福岡へというルート。
休憩は2箇所で、1回目が霧島サービスエリア(宮崎県小林市)で、2回目が宮原サービスエリア(熊本県八代郡)。どちらもサービスエリアだが、宮原のほうが大規模。宮原では熊本名物の「いきなりだんご」なんかを販売しているので、ちょっとつまんでみても良いかもしれない。ちなみに、鹿児島からの桜島号は宮原ではなく、もう少し博多寄りの北熊本サービスエリアでの休憩。
前述のとおり、座席は横3列と4列、もしくはその混合(前半分3列、後ろが4列)と、色々なタイプが走っているが、今回は横3列の座席を確保。鹿児島や宮崎は乗車時間が長いデメリットを安価な運賃と豪華な設備で埋めているのが売りだと思っていたのに、これが4列主流となると、もう少し頑張って新幹線でいいのではという気になってしまう。
2回目の休憩を終えると、あとは福岡まで一直線。
週末の夕方なんかは3方向からの車が1つにまとまる鳥栖のジャンクション付近で大渋滞が起こることがしばしばあるが、この日は昼間だったこともあって無事通過。大宰府からは都市高速に移り、千代出口で流出。
他の九州内の高速バスは、通常天神→博多の順に廻るが、このフェニックス号だけは博多駅が先の経路。過去、ひと悶着あった際の名残だとか、そうでないとか。ともあれ、予定時刻よりも10分ほど早く、博多のバスターミナルに到着した。
元々の旅程は翌日に広島から松山に移動、その後帰京するというものだったが、変更後はこの順序を逆にし、福岡から飛行機で松山に飛び、船で広島、帰京するルートで移動することに。
*1:博多と宮崎を結ぶ特急列車もあるが、所要時間が長すぎて乗換案内に出てこず、残念ながら戦力外。