便名 : JAL/JL0531
日付 : 2020/08/xx
機材 : B777-200ER(772/W61)
区間 : 東京羽田(HND)20:40→札幌千歳(CTS)22:15
所要時間 : 01:35
区間マイル : 510
搭乗クラス : クラスJ(SKY SUITE Ⅲ)
運航 : JAL(日本航空)
今年は札幌を訪れる機会が何度かあり、直前の記事とは別のタイミングの話。
春先以降、国際線が壊滅状況にある影響もあり、2020年の夏以降は通常国際線に従事している機材が国内線で稼働する機会がちらほら見られた。この日搭乗した便もその内のひとつ。どのように値付けをしているかはわからないものの、今までの経験として、国際線機材の便はクラスJに割引運賃の設定が少ない、もしくは設定がないことが多い。そんな中、搭乗した便は珍しく同日の他の便と大差ない金額だった。
この日空港には出発の90分ほど前に到着。記事投稿時より多くの便が欠航していた当時の空港ターミナルは、夕方になるとかなり閑散とした状況。
これは制限区域の中も同様で、ラウンジもほぼ無人といった感じ。出発時刻直前に搭乗口へ行くとようやくちらほら他の乗客を見かけた。
そういえば、気づくと搭乗口の改札機の形状が変わっている。以前の改札機と比べるとタッチする箇所に角度がついていてかざしやすくなった。ただ、機器間の相性の問題か、私の使用端末を改札がうまく認識しないのは相変わらず。毎回1度はエラーで列を止めてしまうのはどうにかならないものだろうか。
ともあれ、搭乗すると見えてくるのはビジネスクラス(SKY SUITE Ⅲ)の座席。国内線に代役で登板することの多い767や737のビジネスクラスと違いフルフラット仕様。ちなみに、類似タイプの座席がハワイ線なんかの787にも装着されている。シートベルトが3点式になっているとか、微妙な差異があるようだが。
余談だが、直近報道では今後国内線の非ERのB777型機を追い出し、国内線で就航するとか。尤も、A350型機が順次導入されてくるまでの間の繋ぎのようなものと考えると、その際はどのような座席配列で就航するんだろうか、というのは興味深い。
(以下、公式サイト)
配列はいわゆる「リバースヘリンボーン型」と呼ばれるもので、各座席は独立している。このご時世、隣の席を気にしなくてよいのは気分的に楽。
通路から自席を向いた視点で見るとこのような見え方。物置き(後席の脚が入るスペース)があるから、窓までの距離は少しばかり遠め。
上述の物置き下を自席視点で見たのが以下の写真。画像として見ると狭そうにも見えるが、見た目よりも奥行きがある。キャセイパシフィックのビジネスクラスも同様の配列を採用しており、JALはこれよりも配置角度が急(座席間隔を詰めている)という風に言われているが、個人的には、長くとも10時間弱の搭乗時間であれば十分かなという感じ。以前、シンガポールまでこの座席を利用して行ったことがあるが、フルフラットにした際にもさほど狭いという印象はなかったように記憶している。
着席した状態では、他の座席の様子は殆ど見えず、半個室のような状態。
前方を見ても、他の乗客の存在はさして気にならない。こちらから通路が見づらいということは通路からも座席が見づらいわけで、国際線の食事の配膳に飲み物のお代わりといった個々人の状況を把握しないとできないサービスをよくできるなと感心してしまう。
さて、いよいよ出発する訳だが、夜間の便で窓からの距離も離れているとなると、なかなか外の様子がわかりづらい。気づけば滑走路に到着しており、程なく離陸。この座席は進行方向から左方向に角度がついているから、離着陸時は少し変な感覚。ただ、以前搭乗したカタール航空のQ SuiteだとかBAのビジネスクラスのように進行方向と逆に向いている訳ではないから、気にすれば確かに、くらいのもの。
離陸すると、照明は暖色系に変わった。余談だが、JALは夜間の便で搭乗時に寒色系の照明を使うことが多いような印象がある。今回のような夏場は涼しげでいいのだが、冬場は少し寒々しい。
飛んでしまえば札幌までは1時間少しであっという間。この所要時間ではフルフラットにするほどの時間もなく新千歳に到着。今後も引き続き、千歳や那覇などいくつかの路線に時々充当されるようなので、都合が合えば、つかの間の国際線気分で移動できるかもしれない。