便名 : かもめ25号
日付 : 2020/09/xx
区間 : 博多(14:55)→長崎(16:55)
乗車クラス : グリーン車
運行 : JR九州
往路最後の列車。
(博多までの移動はこちら)
博多では40分強の乗り換え。
ここから先についても、先の「のぞみ」と同様にチケットを手配しておらず、博多に到着してからチケットを購入。九州はネット予約の場合、当日でも割引が効く点はありがたい。
普通席でも良かったが、調べてもどこに自転車を置くスペースがあるかわからず、今回は安全策としてグリーン車を手配することにした。ちなみに、未確認だが普通車の荷物置き場は車両中央にあるとか。
改札口近くの券売機で予約したチケットを発券し、乗車ホームへ。
本数の多い博多駅だけあって、列車の到着は出発直前。行き交う列車は東京とまるで違ったデザインなので、異国へ来たような感じさえする。ホームで30分ほど待っただろうか、ようやく列車が到着。この日最後の列車「かもめ25号」は、「黒いかもめ(旧つばめ)」車両での運転。
ご存じない方に説明すると、現在、「かもめ」には2種類の車両があり、
- 白いかもめ(振り子式):シートが本革(一部)、揺れるが速い便が多い
- 黒いかもめ:DXグリーン・グリーン個室など設備充実・さほど揺れないが停車駅多い
上記白・黒が概ね1時間に各一本ずつ走っている。
シートの見た目としては「白」の方が高級感があるようにも思えるのだが、経年により革が滑らかになってしまった結果、乗り心地があまり宜しくないので、個人的には都合があえば「黒」の方を選択することが多い。分かりやすい判別方法としては、時刻表上「グリーン個室(個4)」のマークがついている方が「黒」。
ともあれ、列車に乗車して自転車を置くことになるのだが、自席の裏ではどうにも自転車の収まりが悪く(縦置きしてもはみ出した)、2列側最後部座席のお客さんの了承を得られ、座席の後ろに置かせてもらうことにした。
グリーン席は横1列-2列の計3列の仕様。当初、座席後ろに立てかけることを試みたのだが、荷崩れのリスクがあり断念。
この座席は少し特徴があり、背もたれが2分割されていて、リクライニングした状態で頭だけ起こしておくといったこともできる。20年近く前、鹿児島中央駅がまだ「西鹿児島」だった時代は、博多から鹿児島までは4時間近く掛かったからこの機能が中々重宝した。
列車は時間通りに博多駅を出発。博多から長崎まで割引を利用すると普通席との差額が2,000円未満ということもあって、グリーン車も割と盛況と見える。
ガラスの奥は「DXグリーン席」。横1列-1列の2席配置で、新幹線のグランクラスの先駆けのような存在。グリーン車の設備が充実しており、普段あまり利用されていないような印象があるがこの日は1席埋まっていた。
列車は20分ほど走って鳥栖駅へ到着。まだ序盤だが、翌日、自転車でここまで走って帰ってくる予定。鳥栖からは鹿児島本線を離れて長崎本線に入り、肥前山口まで佐賀平野を快走。快足ぶりに自転車もこれくらい出せれば楽しいのに、と思う瞬間。
肥前山口を過ぎると徐々にカーブが増え、速度が落ち始める。進行方向左側(2人掛け側)に諫早湾が見え隠れし始めるのもこの頃で、その後しばらくは海岸線沿いを蛇行しながら走っていく。残念ながら自席とは反対側なので、特に写真がないのだが…。
海沿いの区間では線路と翌日走った道路が概ね隣接していたので、当該区間の風景については以下の記事を参照いただければ。「メロン型のバス停」なんかは、ちょうどこの辺りの風景。
(翌日自転車で走った際の記録がこちら)
海が見えなくなると程なくして諫早駅に到着。この辺りはまもなく開通する新幹線関連の工事で駅が大きく様変わりしている。
諫早駅を出発すると列車はトンネルに入り、トンネルを出ると浦上駅。ここまで来れば終点の長崎駅まではほんの数分で、身支度をしていると長崎駅に到着。市街地にあるホテルまでは駅前で自転車を組み立ててから、自走で移動。
今回、長崎駅が高架化されて初めて利用したが、ずいぶん奥に移動したな、というイメージ。新幹線が開業して今後どのように変貌を遂げるか今後が興味深い。