日時 : 2020/09/xx
区間 : 福岡県北九州市・山口県下関市
距離 : 約30km
実走行時間 : 約4時間
(前日はこちら)
日本一周の終盤戦、九州も残るは大分から鹿児島までの数百kmなのだけれど、休みの日数が足りず残るは次回に持ち越し。
一旦東京に戻るにあたって乗車する新幹線は、最終便の「のぞみ64号」。大分から小倉に戻ってなお時間が残っており、少しばかし門司港観光をすることに。といっても、メジャーどころは面白くないから、自転車ならではの観光スポットへ。
門司港駅で輪行を解除して、国道2号線に沿って進むと関門トンネルの入り口がある。関門トンネルは自動車道と人道に分かれており、自転車が通れるのは人道のほう。だけれど、自動車道の入り口はちょっとしたフォトスポットになっているので、ちょっと寄り道して記念に一枚。
その後、更に北上していくと、「和布刈(めかり)神社」の鳥居があり、これをくぐって更に進んで行く。
鳥居を越えて1-2分ほど走ると、関門橋のたもとにたどり着く。関門人道トンネルの入口はこの関門橋を越えた辺り。
人道トンネルが設けられていることからも分かる通り、本州四国間、本州北海道間と比べて、本州から九州は目と鼻の先で歩ける距離。なお、本州四国間はしまなみ海峡大橋があるが、あちらは全長約60km、とても歩ける距離ではない。
ちなみにこの関門橋、船が多数通行するからか橋は1スパンで架橋されている。土木は全く知識がないのだが、いったいどうやって架けたのだろうか。
ともあれ、入口から人道トンネルに入る。人道は地中(海中)深くにあるため、エレベータで下りていくようなかたち。ちなみにこのトンネル、24時間ではなく深夜帯は利用不可。
エレベータはボタンが何ともレトロ。空調がなく少し蒸し暑いのはご愛敬。
トンネルはあまり幅は広くなく、自転車に乗車しながらの通行はできないルール。向こう岸まで、序盤は下り坂、その後は登り坂、といった感じ。曜日や時間帯にもよるだろうが、この日の人通りは比較的多かった。
いかにも防犯カメラ、といった見た目の設備は見かけなかったのだけれど、時々「自転車に乗車しないでください」という肉声の注意が入っていたから、何かしらの監視がされている模様。
スタート地点から10分ほど歩くと、福岡/山口の県境。自転車でここに来たのは恐らく2010年以来だから、約10年ぶりの訪問。
前回ここを通ったときは東京から太平洋側をひたすら海沿いに尾道まで走り、しまなみ海道を渡って四国入り、4日かけて一周し、松山からフェリーで小倉まで来たのち、琵琶湖まで日本海側を横断してから太平洋側に戻って東京に帰る、という行程だった。
全行程20日ほどで走行距離は3,500kmほどと、思い返すとえらい行程。当時は若かったとはいえ、随分頑張ったな、という感想。断片的ながら当時のメモがあったはずなので、機会があれば記事にしようと思う。
余談が過ぎた。
県境から更に10分ほど歩くと本州側の入口に到着。エレベータを上がったところに料金箱があって、通行料はここで支払う。ちなみに歩行者は無料だが、自転車は20円。
外に出ると九州を向いて大砲が並んでおり、何とも物々しい雰囲気。というのもこの辺りは壇之浦古戦場や、船で少し行けば巌流島など、歴史上の著名なポイントが連なっている。
詳細は割愛するが、付近を少し散策した後、新幹線に乗るべく九州へ戻った(そのうち別途記事にするかもしれない)。往復同一経路では面白味がないので、帰りは渡し船で戻ることに。
下関駅の程近くにある唐戸港と門司港の間には昼間は時間3本ほど渡し船が出ており、1便に2台まで自転車が積載できる。巌流島への船もここから出ており、昼間は巌流島経由で門司港へ向かうこともできる。
ちょうど船が出たところで、しばらく待ってから乗船。潮の流れの早いところだけあって、オープンデッキは妙な迫力があった。
そんなこんなで4時間ほど観光した後、門司港駅から再度輪行を再開。最終の新幹線で東京まで帰ってきた。そういえばこの日、メーターの充電を忘れ、途中で電池が切れてしまった。おかげで走行距離も時間も詳細が不明というのが何とも残念。
大して走っていない日でよかった。