日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】たんごリレー4号(豊岡/福知山)


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便名 : たんごリレー4号(豊岡-網野間快速)
日付 : 2021/05/xx
区間 : 豊岡(10:53)→福知山(12:34)
所要時間 : 01:41
乗車クラス : 普通車自由席
運行 : 京都丹後鉄道

伊丹空港から但馬空港まで飛行機で移動し、連絡バスに乗換えて15分、JR山陰本線と京都丹後鉄道の発着する豊岡駅までやって来た。ここからは京都丹後鉄道で福知山へ向かう。

(但馬空港までの飛行機移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

豊岡駅前 バスのりば

(@豊岡駅前)比較的駅前は栄えている

この京都丹後鉄道というのは第三セクター北近畿タンゴ鉄道を上下分離した際に設立された会社で、高速バスなどを運行するWILLER株式会社によって運営されている。

JR豊岡駅 駅舎

(@JR豊岡駅)写真右手奥に乗り場に向かう通路がある

豊岡駅はJRの橋上駅舎が設置されているが、京都丹後鉄道とは改札口を共用していない。同線の駅舎はホームの一角に設置されていて、JR駅舎脇の通路を抜けて乗り場にアクセスする。列車の発着前になると窓口が営業を再開したので、今回はこの駅舎内の窓口で企画乗車券「もうひとつの京都 周遊パス 海の京都エリア」を購入した。

(同社の販売する企画乗車券についてはこちら)

trains.willer.co.jp

京都丹後鉄道 豊岡駅

(@豊岡駅)列車発着前後以外は営業していない

ここから乗車する列車は10:53発の網野行き快速列車。終着の網野駅からは「たんごリレー4号」という特急列車になるため、実質的には豊岡発福知山行きの列車。

時刻表を見るとこの路線のダイヤは良くできていて、訪問当時のダイヤでは、始発の豊岡駅では新大阪からの「こうのとり1号」と城崎温泉からの「きのさき12号」からの接続を受けて出発、終点の福知山駅では山陰本線の京都行き「きのさき14号」および福知山線経由新大阪行きの「こうのとり14号」に数分の待ち合わせで接続するようになっていた。本数はそれほど多くないが、利便性を最大限発揮するようなダイヤを組んでいるという印象。

しばらく待っていると、福知山からの快速列車が到着。車両は「丹後の海」なるブルーメタリックの車両で、元々は「タンゴ・ディスカバリー」と名乗っていた特急車両。JR九州の車両デザインでお馴染みの水戸岡鋭治氏によってリニューアルされ、現在のような見た目になっている。

丹後の海 外観

(@豊岡駅)この車両にもグリルが装着されている

元になる車両は1996年の登場でまもなく30年選手だが、素材が良かったからだろうか、外見だけ見ればそれほど古い車両には見えない。車体に色々なロゴや文字でデコレーションされているのはよく見る同氏のデザインといった感じ。

丹後の海 外観

(@豊岡駅)更新当初よりは少し色が落ち着いた模様

車内に入ると、室内も外観同様青を基調としたデザイン。窓が木枠で囲われているのは恐らくデザイナーの好みによるものなんだろうと思われる*1。個人的には昼間はもう少し明るく開放的なほうが好きなのだが。

丹後の海 客室

大きな窓は木枠で小さく区切られている

座席は割と大柄で、枕部分が少しせりだしているタイプ。直立姿勢では若干首の座りが悪いのはJR九州のかもめ号やソニック号と似ている。中央の肘置きは座席に張り出しているうえ、窓際の肘置きも窓枠が干渉して使えない。これらすべてが相まって、どうにも座り心地がよろしくない。どうしてこうなってしまうのだろうか。

丹後の海 普通席 シート

中央の肘掛けが邪魔だな、という印象

豊岡駅発車時点では登下校?と思われる学生が多く乗車しており、始発から特急列車になっていない理由に何となく納得。その後、網野駅で特急列車に種別が変更されて以降は行楽客など学生以外の利用客が増えてきた。

出発から約70分で宮津駅に到着。ここで進行方向を変えて福知山へ向かう。普通列車だと約1時間を要する宮津-福知山間を30分で走破し、定刻通り12:34に終着の福知山駅に到着。

たんごリレー4号 客室

(@丹後の海 車内)雰囲気は良いのだが

今回は興味本位で京都丹後鉄道廻りのルートを選択したが、通常は山陰本線の特急列車で移動するのが合理的だろうな、というのが今回の感想。いい経験になった。

*1:NIKKEI STYLE 2017/5/21の記事によれば、「窓が大きすぎると、光が入ってきすぎて疲れる」のだそう。個人的には同意しかねるが、このコメントを見ると最近のデザインにも合点がいく。