日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】A特急 スノーモンキー(長野/権堂)


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便名 : 便名なし
日付 : 2021/08/xx
区間 : 長野(15:32)→権堂(15:34)
所要時間 : 00:02
乗車クラス : 普通車自由席
運行 : 長野電鉄

長野駅ビル「MIDORI」内にある「草笛」で昼食後、ちょっとした空き時間で善光寺参り。長野駅から善光寺までは歩いても30分くらいだから歩いて行くこともできたが、ちょうどいい時間の電車があり途中まで電車で行くことに。

(食事をした「草笛」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というわけでやって来たのはJR長野駅前地下にある長野電鉄長野駅。1時間あたり2-3本が発着するターミナル駅にも関わらず、改札口には自動改札機もなく割とレトロな雰囲気。

長野電鉄長野駅

(@長野電鉄長野駅)昔懐かしい有人改札

ホームに降りると乗車する特急「スノーモンキー」号は既に停車中。この列車に使用されるのは元JRの「成田エクスプレス」だった車両。現在長野電鉄で活躍する「スノーモンキー」車両には2種類あり、元々の塗装そのままのタイプと、若干塗り分けが変更されているタイプ。今回乗車するのは後者のほうだが、元々これだったと言われてもあまり違和感がないくらいの変更度合い。

隣のホームには東急田園都市線等で活躍していた8500系が停車中。両者ともかつては首都圏で活躍していたから、この風景だけ切り取って見ると長野にいるという感じがしない。それにしても赤帯の似合う車両ばかり良くもこれだけ集めたな、という感じ。

長野電鉄長野駅 スノーモンキー 253系

(@長野電鉄長野駅)ホーム2つに線路3つの地下駅

車両側面には列車名の由来になった「地獄谷野猿公苑」の猿を模したイラストが掲げられている。その脇、禁煙マークの下にある自由席表示はもう少し大きく表示してもいい気がするほどずいぶん慎ましやかなサイズ。なお、この列車は有料特急で、運賃のほかに自由席特急料金として100円が必要。全区間乗車しても1駅でも金額は一緒。

長野電鉄長野駅 スノーモンキー

「自由席」の文字があまりに小さい

車内の座席は元々装着されていた成田エクスプレスのもので、リクライニングも転換もできない「集団見合い式」。当時のヨーロッパでは一般的な座席配置だったようだが、当時でもより快適な転換クロスシートが主流だったであろう日本でなぜそこを見習ってしまったのだろうか。

スノーモンキー  普通車 客席

リクライニングはできない

ちなみに「集団見合い式」とは、両端から車両の中央に向いた座席を配置するレイアウトで、前方に進行方向と逆方向、後方に順方向の座席が配置されている。前述の通り座席は回転できないから、半数の座席は常に逆方向にセットされている。

スノーモンキー 座席

座席背面にはご当地の広告

座席はともあれ、客室は飛行機をイメージしたと思われるインテリアがちらほら。たとえば荷棚には蓋がセットされているし、荷棚下部には読書灯とスポット空調が設置されている。

スノーモンキー  普通車 客席

設備のあちこちに飛行機っぽい雰囲気

客室端の車内側には大型荷物用の荷物置き場がある。成田エクスプレスで活躍していた当時はスーツケースで埋められていたのだろうが、地域内輸送に徹する今となってはどれほど利用されているのだろうか。

スノーモンキー  普通車 客席

「はるか」とは異なり客室内に設置されている

なお、この列車には個室が1部屋あり、1室1,200円で利用することができる(別途特急券100円/大人1名が必要)。他の地域の個室つき列車よりも安価なので、もし機会があれば利用してみては如何だろうか。

ともあれ、列車は出発すると2分で降車する権堂駅に到着。すぐに出発する電車がなければ歩いたほうが早かったが、この列車がすぐに発車するから結果的に早く到着することができた。長野駅では右側のドアから乗車したが、権堂駅では反対側のドアが開き降車。車体右側には割とポップなイラストが描かれていたが、車体左側にはずいぶん大きく猿の写真がディスプレイされていた。

長野電鉄権堂駅 スノーモンキー

進行方向左側には大きな猿の写真

列車が出発していった権堂駅は昔ながらの地下鉄駅。近年こんな雰囲気だった都内の地下鉄駅は続々とリニューアルによって綺麗になっていったが、この駅は現在も変わらずの雰囲気。

長野電鉄 権堂駅

(@権堂駅)長野駅から2分で到着。だいぶレトロな雰囲気

過去何度か長野電鉄は利用しているにも関わらず、何だかんだで未だ権堂駅よりも先に行ったことがない気がする。今回も記録更新はならず、歩いて善光寺へ向かった。