便名 : リバティ会津101号
日付 : 2022/04/xx
区間 : 北千住(06:43)→会津田島(09:40)
所要時間 : 02:57
乗車クラス : 普通車指定席(全席指定)
運行 : 東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道
南東北に桜の綺麗な場所があると聞いて出掛けることにした。調べてみると、新幹線と在来線では所要時間は1時間と変わらないようで、今回は在来線で移動。乗車するのは浅草駅を朝06:30に出発するリバティ会津101号で、北千住駅から乗車し、まずは会津地方の入口となる会津田島駅を目指す。
以前何かの記事で少し言及したが、北千住駅から下り特急列車に乗車する場合、ホーム日光側先端にある特急専用ホームからの出発。細い通路を抜けると中間改札があり、ここでチケットレス特急券の画面を呈示して通過。
ちなみに東武で会津方面に往復する場合、「ゆったり会津 東武フリーパス」という商品が発売されている。これは有効期間4日間で乗降フリーエリアもついており、たとえば会津若松までであれば単純往復するよりも安価というコストパフォーマンスの高い企画乗車券。なお、特急券は別途必要なのでその点はご留意を。
(以下、公式サイトリンク)
中間改札を抜けたところにある掲示板には2023年7月に登場する予定の新型スペーシアのポスターが大きく掲げられている。当時はまだ名称が決まっていなかったが、のちに「SPACIA X」に決定した。余談だが、この列車を赤く塗ったら近鉄の「ひのとり」に見えるような。
(余談ついでに近鉄「ひのとり」の乗車記はこちら)
乗車するリバティ会津101号は東武日光行きの「リバティけごん」号との併結列車で、東武日光線と鬼怒川線が分岐する下今市駅までは6両編成で進んでいく。それにしても、気づかないうちに東武の特急列車はリバティだらけになっている。ただ、車種変更と共に編成を短縮したことで収容能力が不足したため、2023年のダイヤ改正においてリバティから旧型車両に逆戻りする、というケースもある模様。
しばらくすると列車が到着。前3両が「リバティ会津」号で、今回は3号車に乗り込む。ちなみに終点の会津田島駅では先頭車の更に先に乗換えの構内踏切があるから、会津若松方面に進んでいく場合には先頭車両(=1号車)のほうが便利。
3両編成の列車はすべて普通席。紫色の座席は少し堅めの座り心地で、長距離乗っているともう少し柔らかい方がいいかなとも思うものの、特に不自由するほどではない感じ。窓柱には装飾が入っていて、これは「勝虫」ことトンボを模したものなのだそう。見ようによっては鼻の長いネコに見えないこともないが、さすがに少し長すぎか。
車内設備としてはWi-Fiつき。東武線内は少し速度が遅いながらも普通に使用できるが、野岩鉄道から先、トンネルの多い区間に入ると殆ど機能しなかった。尤も、同区間では携帯電話の電波も入らないことがしばしばあったから、さすがに高望みしすぎかもしれない。
早朝の特急らしく車内には所々ゴルフ客もおり、板倉東洋大前*1や新鹿沼などで割とまとまった下車があった。そんなこんなで出発から約1時間30分で下今市駅に到着し、ここで後ろ3両を切り離し。上りホームの向こう側には「SL大樹」の客車が出発準備中。
ちなみにこの「リバティ会津」、登場から2022年3月まで下今市駅以遠の乗車は特急券が不要だったのだが、2022年3月以降は特急券不要区間が鬼怒川温泉駅以遠に短縮されている。下今市駅から鬼怒川温泉駅の間の移動はちょっと不便になった。
下今市駅から約20分で鬼怒川温泉駅に到着。この辺りはSL大樹が登場して以来、各駅がレトロ調にリニューアルされている。さすがに東武ワールドスクウェア駅をレトロにするのは若干無理があるような気もするが、ご愛敬か。
鬼怒川温泉駅を出発して程なくすると車窓左手には温泉街が見えてくる…のだが、思いの外廃墟化している建物も多い。話には聞いていたものの、こんなにか、という感じ。
鬼怒川温泉駅から3つ目の新藤原駅から先は野岩鉄道に入る。この辺り、前述の2022年3月のダイヤ改正以後は普通列車が日に5本だけになってしまった。首都圏からの特急が走っているうちはまだ大丈夫かもしれないが、なかなか大変そうな状況が見えてくる。
野岩鉄道の区間はそのほとんどがトンネルで、ぼーっとしているうちに次の境界駅となる会津高原尾瀬口駅に到着。ここから会津鉄道線内に入ると、次の停車駅は終着の会津田島駅。
今回乗車したタイミングは首都圏の桜は既に大部分が葉桜になっていた頃だったが、会津地方はちょうど満開か、見頃少し過ぎた頃合い。車窓遠くには桜が咲き誇っている様子がしばしば見られた。
そうこうしているうち、北千住から約3時間で終着の会津田島駅に到着。ここでは4分ほどの待ち合わせで会津若松までの快速「リレー101号」に乗り継ぐことができる。駅は雪深い地域にあるからだろうか、線路上に屋根が架けられている。
移動距離180km超、乗車時間3時間と聞くと割と長距離列車のようにも思えるが、頻繁に路線の雰囲気が変わるからだろうか、乗っていてそれほど長いという感じはしなかった。
ここから先、会津若松までは更に1時間ほどの道のりが残されており、座れなければなかなかしんどい旅になってしまうから、急いで次の列車へ乗換え。ちなみに次の列車は別のホームからの出発だが駅構内にある跨線橋は使用停止されていて、構内踏切を介して乗換えた。
そういえば、このリバティ号に使用される500系車両、編成によって金色の濃いのと薄いの、色味にだいぶ差があるような気がする。メーカーの差かなんかだろうか。
というお話。
*1:今回利用するまで誰が利用するのかと思っていたのは内緒。