便名 : スーパーおき5号
日付 : 2021/12/xx
区間 : 鳥取(13:06)→新山口(18:37)
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : JR西日本
鳥取にやって来て、昼食休憩の後更に西に向かう。
(この日の昼食についてはこちら)
鳥取駅での空き時間は約1時間。昼食を摂ってすぐ帰ってきたのだが、思いの外ぎりぎりになってしまった。鳥取からは山陰本線、山口線を走る「スーパーおき」号に乗って山口県の新山口駅を目指す。この列車、総走行距離は378km、所要時間5時間30分という日本有数の長距離列車。
改札を抜けるとコンコースには大きな傘。毎年8月中旬に開催される「鳥取しゃんしゃん祭」というお祭りの際に使われる傘なんだとか。
また、コンコースの隅には小さな砂像。鳥取砂丘近くにある「砂の美術館」ではこの10倍以上の大きさの砂像が展示されているから、興味のある方は是非そちらを訪問してみてほしい。個人的にも数度訪れたことがあるから、そのうち記事に起こしてみたい。
(「砂の美術館」についてはこちら)
ホームに上がるともう出発まであと5分ほどで、列車は既にホームに据え付けられている。正面の黄色い感じがどこかイギリスっぽさを感じる。
この列車の車両は沿線各県からの支援によって製造された経緯があるようで、列車の側面には車両ごとに各県をモチーフとしたロゴが表示されている。たとえば乗車した車両には、島根県の花、牡丹(ぼたん)のイラスト。
列車は2両編成で、先頭車両が指定席。通路側ではあるが、最前列を確保した。予想に反して列車は混雑しており、全区間通じて6割から8割程度の乗車率といった感じ。
最前列は助手席側にのみ窓がついていて、視界は限られるものの前方が見える。隣席は既に乗客がいたので試すチャンスがなかったが、恐らく窓側席のほうが視界は広そう。
この列車、全区間を通じた平均速度は約70km/hほどだが、前半と後半で走り方は大きく異なる。鳥取出発後2時間の出雲市までは最高速度120km/h、出雲市から2時間の益田までは110km/hで走ることができ、それなりの高速運転なのに対し、益田から先の山口線内は最高85km/hと大分ゆっくりとした足取り。
ちなみに座席はごくオーソドックスなタイプで、側面の窓は割と大きめ。さすがにコンセントは設置されていなかったが、5時間超乗車するとなるとあったほうが嬉しいかもしれない。朝から長時間乗車が続き、さすがに携帯電話の電池も無くなってきたから、モバイルバッテリーが大活躍だった。
出発時点ではまだお昼だったのだが、山口線に入る益田を出発する頃には日没間近、SLやまぐち号の発着する津和野に到着した頃には真っ暗といった感じ。よくよく考えれば、在来線で東京から名古屋の先まで移動するようなものだから当然か。
外が真っ暗になるとさすがに持て余すようになり、少し腰の痛みを覚え始めた頃に終点の新山口駅に到着。この日の最終目的地は長崎なのだが、きっぷの効果を享受すべく、上りの新幹線で広島へ向かう。というより、単にお好み焼きが食べたかったのだが。
意外と全区間乗り通す乗客が多いのが印象的な移動だった。