便名 : 房総里山トロッコ4号
日付 : 2022/03/xx
区間 : 養老渓谷(16:05)→五井(17:56)
乗車クラス : 展望車
運行 : 小湊鉄道
外房からいすみ鉄道で上総中野、そこから小湊鉄道の普通列車で1駅進んで養老渓谷駅までやって来た。ここが今回乗車する「房総里山トロッコ」の始発駅。
(ここまでの移動はこちら)
養老渓谷駅に到着後、まずは事前にネット予約したトロッコ列車の整理券(600円/人)を決済。ちなみにこれを取り扱っているのは改札脇の窓口ではなく、駅舎外側にある専用の窓口。
(事前予約やその他情報は以下公式サイトから)
出発までの1時間の間を利用して、駅から徒歩15分ほどのところにある「石神の菜の花畑」を訪問。割とアップダウンが激しいから、距離以上に時間がかかると思っておいた方が良いかもしれない。
列車なしでもそれなりに綺麗だったが、ここは列車とセットで写真に納めたいスポット。ただ、本数はそれほど多くなく、列車を待っていると乗り遅れてしまうので残念ながら数枚写真を撮ったら退散。
駅に戻ると出発時刻の30分ほど前。乗車する車両は五井駅から「房総里山トロッコ3号」として15:49に到着することになっているが、実際には4-5分遅れてやって来た。定刻通りであれば上述の花畑通過後全力で戻ってくれば間に合うかもしれないが、少し遅れてくると間に合わないかもしれない。
ともあれ列車が到着し、簡単な車内点検ののち乗車開始。列車は上総中野側にSL型のディーゼル機関車を連結し、客車を4両つないだ計5両編成。ターンテーブルのようなものはなく、五井行きの列車は機関車が最後尾から押すような形で走っていく。ちなみに2015年11月15日の運行開始以来、上総牛久・養老渓谷間を中心に往復していたようだが、今回乗車した2022年シーズンから五井・養老渓谷間を2往復するダイヤに変更された。
今回乗車するのは「展望車」。1号車と4号車の「普通車」は空調がついているが、今回乗車した「展望車」は殆ど完全な屋外。屋根はついているものの座席は木製のベンチシート、空調はなしとかなりスパルタ仕様。
まだ春先で、菜の花さえ満開には少し早いような時期だったが、全ボックス少なくとも誰かしら乗客がいるような状態で養老渓谷駅を出発。
列車は途中月崎、里見、高滝、上総牛久に停車し、乗降の取扱いをして五井に向かうが、それ以外の各駅についても必ず一旦停車する。詳しいことはわからないが、信号のシステム上必ず停車しないといけないのかもしれない。
養老渓谷駅を出発して最初の駅が「上総大久保」駅。駅舎にはジブリのイラストが沢山描かれている。私は旧国名について「かずさ」と習った記憶があるが、駅名標は「かづさ」。どの時期まで「かづさ」と表記していたのだろうか。
道中、線路沿いには田んぼが多数あるが、さすがに3月中下旬だと田植えには少し早いようでまだ土が耕されて、水が張られ始めたくらいの状態。今後季節が進むにつれてまた見える景色もだいぶ変わってくるのだろう。
私自身小湊鉄道に乗車するのは初めてで、全く事前情報もなく乗車したのだが、割と雰囲気のよい駅がちらほら。ただ、しばらく乗車して、この辺りでは日没も近づき少しずつ気温が下がり始めた。これが思ったより寒かったので、この列車、特に春先、晩秋に展望車に乗車する際には十分な防寒対策をお忘れなく。普通車であれば窓を閉めるという対応策があるが、展望車に関しては着るくらいしかできることがない。
養老渓谷駅出発から約1時間で上総牛久駅に到着。ここでは約5分の停車ののち、17:10に終点の五井駅に向けて出発するが、あまりに暑い・寒い場合には、空調の効いた17:34発の当駅始発の五井行き普通列車に乗り換えるのもひとつの方法。出発は約25分差だが、終点の五井駅到着時点では6分差で済む。
この日は朝からずっとぐずついた天気だったが、上総牛久駅を出た辺りでぽつぽつと雨が降り始めた。ただ、幸い風はそれほど強くなく、車内に吹き込んでずぶ濡れになるようなことはなかった。
計画が実現していれば京成線が延伸してくるはずだった海士有木(あまありき)駅を通過すると、ほどなくして終着の五井駅に到着。JRのホームに移動するやいなやとんでもない雨が降ってきて、ぎりぎり持ってくれてよかったとひと安心。
五井駅からは18:03発の内房線快速電車に乗換え、とりあえず千葉駅へ向かった。
ちなみに、2022年の夏休みシーズンは幼児・小学生・中学生のトロッコ整理券料金が無料になるキャンペーンが実施されているのだそう。ちょうど青々とした稲穂が美しい季節だと思うので、これを楽しみに訪れてみるのもいいかもしれない。停まると暑いが、走っている間はきっといい風が吹いてくれるはず。
(キャンペーンについてはこちら)
というお話。