日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】嵯峨野10号(トロッコ亀岡/トロッコ嵯峨)


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便名 : 嵯峨野10号
日付 : 2021/09/xx
区間 : トロッコ亀岡(13:30)→トロッコ嵯峨(13:56)
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : 嵯峨野観光鉄道

JR山陰本線馬堀駅から徒歩でトロッコ亀岡駅に到着。

(徒歩ルートはこちら)

biketourist.hatenablog.com

駅舎は割と大きく、階段で上がった2階に切符売り場がある。今回は事前にチケットは手配しておらず、窓口で交通系ICカードを利用してチケットを購入。なお、このトロッコ列車には「リッチ号」なる特別客車が連結されているが、いくら繁忙期でないといってもさすがに直前では空きがなく、今回は普通客車のほう。

トロッコ亀岡駅 駅舎

(@トロッコ亀岡駅)2階が列車乗り場

ちなみに駅前には保津川下りの乗り場がある。定期船の料金は4,100円だそうで、機会があれば一度乗船してみたいところ。

保津川下り 案内

思ったよりもお手頃

ホームから歩いてきた方向を向くと約600m向こうのJR馬堀駅が見える。反対側の起点であるトロッコ嵯峨駅はJRと線路が接続されている(というよりも、一部区間ではJRの線路を走っている)が、こちら側は並走しているものの接続はされていない。

トロッコ亀岡駅からJR馬堀駅

(@トロッコ亀岡駅)右奥にJR馬堀駅

しばらくホームで待っていると列車が到着。列車は片道の所要時間25分前後、両端の駅の折り返し時間5分程度で往復しているから、思いの外忙しない。

嵯峨野10号 客車

客車が先頭で到着

降車が終わると順次乗車、着席すると程なくして出発したが、時計を見ると混雑の影響で2分ほど遅れていたらしい。座席は20分程度の乗車時間ということもありクッションなしの木製で、なかなか遊びのない乗り心地。なお、繁忙期は立ち乗りの販売もあるようだが、この日は全員着席できる程度の混雑率。

嵯峨野10号 客車 シート

乗り心地は度外視

列車は大堰川(途中から桂川)に沿って敷設されたJR山陰本線の旧線を利用しており、カーブが多く、それほど長い列車ではないにも関わらず先頭車両が見える。一方で、現行の山陰本線は山、川を一直線に突っ切るルートを採っているから、途中3度ほど新線の鉄橋を潜ることになる。

嵯峨野10号 保津峡 車窓

川を行く舟と手を振り合う場面も

トロッコ亀岡出発から10分ほどで中間駅のトロッコ保津峡に到着し、数名が乗車。駅前には対岸へ渡る橋があったが、駅前と呼べるようなスペースすらないこの駅、いったい周囲には何があるんだろうか。

嵯峨野10号 トロッコ保津峡駅

トロッコ保津峡駅。山と川に挟まれている

ここまで川の右岸を走ってきたが、トロッコ保津峡を出発して少しすると鉄橋で川を横切り、川の左岸を進むことに。それゆえ眺望はそれほど進行方向左右で差がないことになっているが、個人的には亀岡発の場合では前半で景色の良い進行方向左側、ボックス番号で言うと偶数番のボックスがおすすめ。

(公式サイト情報はこちら)

www.sagano-kanko.co.jp

トロッコ保津峡から8分で次の停車駅、トロッコ嵐山に到着。どうやらホームが短いようで、乗車した2号車(後ろから2両目)はトンネルの中で停車した。この先でJRの線路に合流することもあり、時間調整?で少し長い停車時間。

嵯峨野10号 トロッコ嵐山駅 駅名標

(@トロッコ嵐山)トンネルの壁面に駅名標があるのは珍しい

トロッコ嵐山を出発すると3分で終点のトロッコ嵯峨駅に到着。ほんの僅かな区間ではあるが、JR山陰本線の下り線を逆走するからか、これまでの区間よりはスピードが出ていたような気がした。

嵯峨嵐山駅 列車外観

(@嵯峨嵐山駅)京都側は機関車が先頭

ホームは比較的狭めで、改札を抜けると乗車待ちの乗客で構内は大混雑。何とか人混みを抜けて、隣接のJR嵯峨嵐山駅から京都駅へ移動。そこから空港バスで伊丹空港へ向かい、最終の宮崎行きの飛行機で宮崎へ向かった。

今回は桜でも紅葉でもない時期だったが、いつかは一番いい季節に乗車してみたいな、といった感想。