日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】はくたか575号(東京/上越妙高)


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便名 : はくたか575号
日付 : 2021/12/xx
区間 : 東京(19:04)→上越妙高(21:13)
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : JR東日本

以前別記事で紹介した、2021年秋に発売されていた「JR西日本どこでもきっぷ」を使用して西日本を旅したときの記録。投稿を控えた記事のストックが100本を超え、投稿時には既に時期を逸した感のある記事もところどころ出ているが、出来るだけ旬の話題は先に投稿するように努めているのでご容赦を。

(当時の記事はこちら)

biketourist.hatenablog.com

こちらの切符の有効期限は3日間で、この日は仕事を終えてから金沢までの移動。とりあえず新幹線で切符の有効範囲となる境界駅、上越妙高を目指すために東京駅へやって来た。せっかく3日間有効のチケットだからもう少し早い時間から活用できればよかったのだが、これ以上前倒しするのは中々難しかった。

北陸新幹線 東京駅電光掲示板

(@東京駅)上越妙高に停まる最終1本前の便

列車は出発の約10分前に入線。乗車するのは2021年12月当時は上越新幹線系統にも進出し始めたばかりのE7/W7系。デビュー当初は停止直前の金属的なブレーキ音が今よりも騒々しかった気がするが、最近は少し静かになったような。何か改良でもされたのだろうか。

北陸新幹線 E7/W7系 東京駅

日に日に数が増えてきた

余談だが、もう数年前になるだろうか、東京駅から新幹線で出発する際に乗車予定の列車の隣のホームにすべての窓にブラインドが下がっている異様な雰囲気の列車が入ってくるのを見たことがある。何事かと思って見ていると、その列車から降りてきたのが現在の上皇上皇后両陛下。ビックリしたとともに、その影響で一時的にホーム上のあちこちが通行止めになっていたことで乗り遅れるんじゃないかと少し焦った記憶がある。ちなみにその際は問題なく乗車することができている。

そんなことを思い出しているうちに出発まで5分を切り、車内清掃が終わって乗車開始。ホームが少ないから致し方ないが、東京始発の新幹線はいかんせん忙しない。

北陸新幹線 E7/W7系 車内

この時期にしてはほどほどの混雑

この日の夕食は東京駅構内、在来線側にある「駅弁屋 祭」で購入した、新潟県新津駅弁の「えんがわ押し寿司」。同様のえんがわ寿司駅弁は宮城県の仙台駅でも販売しているが、今回食べたこちらのほうが身が厚かったように感じた。

(興味があれば、通信販売も受け付けている模様)

www.bentou.net

信越本線新津駅弁「えんがわ押し寿司」

「えんがわ押し寿司(神尾弁当)」1,300円

今回乗車したはくたか575号は「はくたか」の中でも停車駅の多いタイプで、上越新幹線内の熊谷、本庄早稲田北陸新幹線内の安中榛名以外のすべての駅に停車する。粛々と停車、出発を繰り返し、東京から約1時間40分で長野駅に到着。長野駅では約10分間停車し、東京駅を20分後に出た「かがやき515号*1」を待避。かがやき号が出発してからも5分ほど停まって長野駅を出発。

ちなみに北陸新幹線JR東日本JR西日本の境界は上越妙高駅なのだが、乗務員の交代はこの長野駅で実施されているのだそう。かがやき号は上越妙高駅には停まらないから確かにそれが合理的なんだろうが、乗務員の所属と線路の所属がねじれた不思議な運用。

長野駅を出ると9分で飯山。飯山までは在来線でも45分ほどで長野駅からそれほど遠いわけではないのだが、個人的には新幹線開業前にずいぶん遠いイメージを抱いていたのがこの辺り。今や新幹線を使えば長野どころか東京まで2時間弱だというから、リモートワークであれば住むという選択肢もあるかもしれない。

飯山を出発すると次は降車する上越妙高。この辺りまで来るとそれほど人家も多くなく、トンネルも外も大して変わらないくらいの明るさ。ともあれ、さすが新幹線、長野駅出発後の25分ほどで60km近くを走破して21:13に上越妙高駅に到着。

この上越妙高駅、個人的には新潟県上越地方へ出張でやって来た時に在来線に乗り換える目的で利用したことがあるが、乗換えのごくわずかな時間の滞在に留まり、駅周辺を時間をかけて観光したことはなかったような。ただ、桜の名所として有名な高田城はここから在来線で程近いところにあり、一度は訪れてみたいと思っている。

北陸新幹線 上越妙高駅 駅名標

(@上越妙高駅)次の列車は1時間後

この駅ではここまで乗って来た切符からフリー切符に切り替えるため、一度改札を出る必要がある。改札に向かう途中、コンコースの一番目立つところには駐車券の割引機が設置されているから、駅まで自家用車、ここから新幹線、というパークアンドライド的な使い方が多いのかもしれない。個人的には新幹線駅まで車で向かうという文化はあまり身近でないのだが、地方の駅はどこも同じような感じだろうか。

北陸新幹線 上越妙高駅 構内

(@上越妙高駅)あまり他の駅では見かけない設備

この駅までは「新幹線eチケットサービス」でやって来たので、Suicaをかざして改札を抜け、ここからいよいよ「JR西日本どこでもきっぷ」を使用開始。ちなみに今回面倒を避けるために一旦下車したのだが、このまま金沢駅まで乗車していったら出場できたんだろうか。後学のため、誰か試した方がおられたら教えていただきたい。

なお注意点として、こちらの上越妙高駅JR東日本の直営駅扱いのため、自動券売機はJR東日本仕様のものしか設置されていない。したがってe5489で購入した特典乗車券は当駅での発券ができないので要注意。私はといえば別の機会で大阪を訪れた際に事前に発券した乗車券を利用している。

もう少し停車時間の長い列車であれば同じ列車に再度乗車するという選択肢もあっただろうが、さすがに1分ほどではどうしようもない。次の列車は約1時間後で、すぐに待合室に戻る気にもならず、少し改札外を散策することに。

*1:2021年12月当時。2022年3月のダイヤ改正で平日定期列車の運転は取り止めになってしまった。