日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】68.変なホテル羽田


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日付 : 2021/03/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : シアタールーム/セミダブル(14.95㎡)

「変なホテル」という名前のホテルがあるのをご存じだろうか。旅行代理店などを営むH.I.Sグループのホテルブランドで、現時点*1では全国に約20の店舗を展開しているホテルに宿泊したお話。ちなみに「変な」というのは「奇妙」という意味だと思っていたが、「変化し続ける」という意味で使われているのだとか。

宿泊したのは3月も終盤に差し掛かった頃。翌日早くに羽田から出発するのに際し、面倒なので宿泊してしまおうということでホテルを手配した。

当日、ホテルへは京急線大鳥居駅から徒歩でアクセス。駅からはそれほど遠くなく、5分もしないうちに到着。ただ、少し奥まったところにあるから、地図を見ないで到着するのは少し難しいかもしれない。

変なホテル 建物外観

ホテル外観

フロントに係員(人間)の配置はなく、自動チェックイン端末とロボットがお出迎え。「お好きなフロントスタッフ・恐竜にてチェックインをお楽しみください」の文言は、少なくともほかのホテルでは見たことがない。

変なホテル フロント

フロント前の説明書き

変なホテル フロント

なかなかインパクトのあるラインナップ

ともあれ、チェックインが完了して客室へ。客室までの経路は割とシンプルで、この辺りだけを見れば先日の「タビノス」の方がインパクトが強い。

変なホテル 廊下

廊下はかなりさっぱりしている

(その「タビノス」の記事はこちら)

biketourist.hatenablog.com

この日の部屋は「シアタールーム」。部屋の広さは15㎡に満たず少し狭めで、イメージとしては東横インと同じくらいのサイズ感。東京にも関わらず壁紙に清水寺が描かれているのは、羽田空港のトランジット客をターゲットにしているからだろうか。

変なホテル 客室全景

部屋は縦長の形状

部屋に常設のデスクはなく、書き物をしたいというときには壁からテーブルを引き出して使うような形。その他、部屋の各設備は壁に収納されているタブレット端末で操作するようになっているのがホテルとしては先進的。テーブルは形状が形状ゆえ少し安定性には欠くが、強い力をかけなければ問題ないか。

変なホテル 客室デスク

食事をする等であれば十分な広さ

「シアタールーム」というのは何だ、ということになるが、以下の画像をご覧の通り、部屋に液晶テレビ等は置かれていない代わりに天井にプロジェクターが設置されている。テレビもこのプロジェクターから投影されるため、なかなかの画面サイズで映像を視聴できる。

変なホテル プロジェクター

壁一面に映像が投影される。これは何かのCM。

変なホテル プロジェクター

音声はプロジェクターから出力

今回は特にチャレンジしなかったが、各種サブスクリプション等で映画を再生すれば、なかなか臨場感のある映像を楽しめるのではないかと思う。

ちなみに、水回りは割とシンプルなシステムバス。浴槽は少し小さめ。

変なホテル 洗面台

このあたりは「変な」要素は見当たらない

変なホテル 洗面台

アメニティも標準的

ベッドボードを見てみると、日本タイプ(Aプラグ)のコンセント1口とUSBポートが1つ。近頃ではUSBポートが設置されているホテルが増えていてそれはそれで便利なのだが、端子の複雑性の違いからか、時々USBポートは端子が死んでいるケースが見受けられる。その意味では、コンセントというのは単純ながらも丈夫で、良くできたシステムだと改めて思うところ。

変なホテル ベッドボード

トランジットホテルならばマルチプラグでもいいかもしれない

ともあれ、翌朝が早いこともあり早々に就寝。朝は4時過ぎに起床し、5時頃出発。ホテルから羽田空港の各ターミナルまではシャトルバスが運行されている…のだが、フロントに到着した時には既に誰もいなかった。

変なホテル フロント

当時は少し本数を減らしての運行

変なホテル フロント

フロントに着くと誰もいなかった

しばらく待ってみてもバスは来ず、改めて看板を見返したことで時間を勘違いしていたことに気づいた。単に私自身の手落ちだが、フロントに人がいないからなかなか気づくチャンスがない。次のバスを待っている時間はなく、徒歩で京急線大鳥居駅へ移動し電車で羽田空港へ移動。

変なホテル 大鳥居駅

急行しか停まらないのは少し不便

ロボットを多用した接客など、子供なんかは楽しいかもしれない。その一方で、部屋はかなりコンパクトで、個人的にはもう少し広い部屋の方が好みかなといった感じ。いずれにしても一回泊まってみたいと思っていたのでいい経験ではあった。

というお話。

*1:ずいぶん放置してしまったが、この記事を執筆したのは2021年の秋頃。