日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】高知エクスプレス0119便(大阪駅/高知駅バスターミナル)


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便名 : 高知エクスプレス0119便
日付 : 2021/11/xx
区間 : 大阪駅JR高速BT(17:20)→高知駅バスターミナル(22:32)
乗車クラス : 普通席(全席指定)
運行 : 西日本JRバス

高知へ移動。

2022年現在、大阪から高知へ向かう手段としては航空機、鉄道、バスの3種類。この内圧倒的に早いのは航空機で最速約2時間30分。続いて鉄道で約4時間。最も所要時間が長いのが今回の高速バスで、約5時間で両地点間を結んでいる。

事前に予定が決まっていれば飛行機が安価なケースも考えられるが、直前予約であればトータル約24,000円と少しお高め。それに対して鉄道は約11,000円で、最も安価なのが今回乗車した高速バスの約6,000円。所要時間が掛かる分、運賃はかなり抑え目。

という訳でやってきたのはJR大阪駅。高速バスは中央コンコース北側に位置している。

JR大阪駅 高速バスのりば

(@JR大阪駅)目の前にはGRAND FRONT OSAKA

ターミナルは1番から8番まで8つ乗り場があり、この日の便は5番乗り場から出発。到着した時点では1本前の徳島行きの便が停車中で、この便の車両には「ニジゲンノモリ」なるテーマパークの全面ラッピングが施されている。よく見ると「Airport Limousine」と記載があるが、普段は徳島空港にでも出入りしている車なんだろうか。

徳島行き高速バス

空港に行くわけではないはずだが…

ともあれ、この徳島行きの便が出発すると間もなく乗車する「高知エクスプレス」号が到着。この便はベルギーの車体架装メーカーである「バンホール」の「アストロメガ」という2階建ての車両が使用されている。

改札を経て車内へ。国内で許容される最大の高さで設計されているものの、2階建てともなると立って歩く分には少し天井が低め。とは言っても、座ってしまえば全く気にならないのだが。座席2+1の横3列ではA、B列が近く、C席は少し独立している。

高知エクスプレス119便 アストロメガ 2階

階段で2階へ上がったところ

座席からの視点はこのような感じ。見下ろすような風景は少し見慣れない。

高知エクスプレス119便 アストロメガ 2階 眺望

全体的に青色多め

バスは比較的早めに入線したため、発車までは約10分の待ち時間。大規模なターミナルでこれほど停車時間が長いのは中々珍しい。

内装を見てみると、座席の模様は奇抜ではあるが車両は夜行でも使用されるような車両ゆえ、座席の出来は割と良好で長距離でもそれほど苦にならない。電源やWi-Fiも用意されているし、中央席含め、各座席には仕切りカーテンがセットされているので、簡易的な個室のような状態を作ることもできる。

高知エクスプレス119便 アストロメガ 2階 座席

昼行では十分なリクライニング量

バスは定刻通り17:20に大阪駅を出発。大阪駅近くの梅田入口から早速阪神高速に乗り、1号環状線を約半周。湊町出口で降りる…のだが、出口渋滞にはまってしばらく停滞。この湊町出口はOCATのバスターミナルに直結するバス専用の出口があるものの、そこにたどり着くまでに10分ほどの時間を要した。

高知エクスプレス119便 OCAT

中々進まない

OCATを出発した時点では既に10分遅れており、中々不安な立ち上がり。再び環状線に合流するのだが、ここでも渋滞にはまった。余談だが、本線への合流地点には「おおきに」のネオンサインがある。何とも大阪らしい。

高知エクスプレス119便 OCAT

初めて見つけた

環状線をほんの少しだけ走り、西船場から16号大阪港線、天保山から5号湾岸線で神戸方面、住吉浜出口で一般道に下りて三宮駅へ向かう。冒頭の遅れはなかなか吸収できず、三宮駅のバスターミナルには10分の遅れで到着。ちなみに、始発から乗車することを考えなければ、JR神戸線で三宮までやって来ると、バスの出発よりも30分遅い大阪駅17:52発の新快速に乗れば追い付くことができる。

高知エクスプレス119便 三宮バスターミナル

定刻では18:24発だが、すでに18:30過ぎ

三宮バスターミナル出発後、京橋入り口から3号神戸線、垂水インターチェンジから神戸淡路鳴門自動車道に入った。淡路島を縦断した後、四国に入ってからは板野インターチェンジ高松自動車道を下り、一般道経由で藍住インターチェンジから徳島道に乗るのが通常経路のようだが、この日は工事?の影響で板野インターチェンジで下りずに高松道を西進。そのまま松山道に抜け、川之江ジャンクションから高知道に入った。

地図上、通常ルートの徳島道よりも弧を描くように走る迂回ルートの高松道松山道のほうが時間が掛かりそうに見えるが、迂回ルートの方が最高速度が高い*1ため、思ったよりもタイムロスなく走ると降車地の高知駅バスターミナルにはほぼ定刻の22:40頃到着。三宮出発時点では約10分遅れていた訳で、定時で出発していれば早着していた可能性すらある。

高知エクスプレス119便 高知駅

今度は昼間乗車したいところ

全面展望があると5時間はあっという間。惜しむらくは地方の高速道路は照明がなく、真っ暗で道路脇の景色があまりよく分からないところ。今回は時間の都合で夜間の便になってしまったが、次回乗るとすれば、昼間の便を狙って乗車してみたい。また、全国各地、同型のバスは最近徐々に数を増やしているようなので、違う路線に乗車してみるのも面白いかもしれない。

というお話。

*1:徳島道は対面通行で、最高速度が低い。