便名 : JAL/JL0490
日付 : 2025/07/xx
機材 : B737-800(73H/V32)
区間 : 高知(KCZ)07:20→東京羽田(HND)08:40
所要時間 : 01:20
区間マイル : 393
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)
前日早朝に大阪を出て出雲空港へ飛び、出雲市と岡山で用事を済ませたのち、高知までやって来て宿泊。何だか無駄が多いが、翌朝は高知空港から始発便に乗って東京へ戻る旅程。
そんな訳でやって来たのは早朝のJR高知駅前。高知空港から東京へ向かう始発便は朝07:20発で、地方空港にしては中々早め。これに対応する空港連絡バス(所要時間25分強)がJR高知駅前のバスターミナルを出発するのが06:00。前回は高知駅前観光の便に乗ったが、今回乗車したのはとさでん交通の便だった。
高知市街から空港へ向かうバスは乗車券こそ共通なのだが、運行事業者はそれぞれ自社のHPに時刻表を掲示しているのみでとても解りづらい。かつての岡山空港も似たような状態だった気がするが向こうは解消している訳で、何とかならないものだろうか。
(前回乗車した際の、空港までの連絡バスについてはこちら)
日中は渋滞に巻き込まれることもあるが、流石に6時台であればほぼ時間通りに到着。その意味では、標準の所要時間25分というのは定時性が命の空港連絡バス(特に空港行き)としては少し攻めすぎなようにも思われる。
座席指定は済ませてあるから早々に2階へ上がるとすでに売店は営業を開始していたが、お土産が中心で朝食を調達できそうなお店はまだ開いていない模様。その出発フロアの中央には、翌月8月に開催予定のよさこい祭りにちなんで大きな鳴子が置かれていた。そういえば、前日の夜に高知駅前の広場で団体が練習している姿を見かけたような気もする。
空港の一角には、2025年の前半期に放送されている連続ドラマ「あんぱん」のポスターが派手にディスプレイされていた。タイトルからもイメージできるように、高知県出身の「アンパンマン」の作者であるやなせたかし氏をモデルにした作品なんだとか。
2025年7月現在、高知空港からはJALが東京(羽田)、福岡、FDAが名古屋(小牧/中部)*1、ANAが東京(羽田)、大阪(伊丹)と、ジェットスター(JJP)が東京(成田)の各路線を定期便で就航している。以前はFDAが神戸行きを運航していたが、2024年の8月以降は運航されていない模様。
制限区域内にある自動販売機ではサンドウィッチなんかも販売していて、これを購入して朝食を摂っていると改札が始まって機内へ。
進行方向左手の窓から隣の駐機場を見ると、07:45発の大阪(伊丹)行きANA機に接続されている搭乗橋には、四万十川名物の沈下橋が描かれていた。ANAはQ400に搭乗橋を接続することが多いが、渡り板が狭いから個人的には無理に接続するよりは地上から搭乗する方が乗り込みやすいように思ってしまう。いずれにしても、MSJの開発失敗による機材繰りの影響もあるとはいえ、何だかんだでANAでは20年近く活躍している息の長い機種。
そういえば、2007年にこの空港で胴体着陸した機材(JA849A)は機体のダメージは少なかったようだが流石にANAで定期便に復帰することはならず*2、製造したボンバルディア社に買い取られたのち数社を経て現在はロシアのオーロラ航空で活躍しているんだとか。
曜日の影響もあるだろうか、それほど乗客は多くなく、定刻を待たずにドアが閉まって出発。順調に滑走路端まで辿り着き、定刻を迎える頃には滑走路へ入った。高知空港の滑走路は北西/南東を向いていて、この日は北から南(海)方向へ向かって離陸滑走。
離陸すると地上は薄い雲に覆われていてあまりはっきりと現在地がわかるような状態ではなかったが、高知県の東側、徳島県との県境方面に向けて山が連なっている様子が見えた。ちょうどこれが室戸岬半島の付け根の辺りのようで、以前訪れた北川村にある「モネの庭」の辺りらしい。
(「モネの庭」についてはこちら)
本州へ上陸しても薄い雲がかかった状態は変わらず、伊豆半島上空へ到達。雲の合間からうっすらではあるが富士山の姿が確認できた。雲が多い割に気流は安定していて、それほど揺れないうちにシートベルト着用サインが点灯。
この日もいつも通り空港は東京湾(南)側からの着陸進入。着陸直前には空港隣接地を埋め立てている様子が見えてくるが、1年ほど前と比較してもはっきりと埋め立てられた面積が大きくなっているのがわかる。この部分には何が造られるのだろうか。
出発が5分ほど早かったことが功を奏し、羽田空港へは08:30頃着陸。ただし第1ターミナルでは増築工事の影響で駐機場が少なくなっている関係もあって地方路線は沖留めの駐機場で、ここから到着出口まではバスで移動する必要がある。比較的機内は空いていたが、ターミナル行きのバスは幅の広い制限区域内専用車両が2台迎えに来ていた。
この車、横幅が約3m、全長も約13mあるそうで、市中の路線バス車両と比べても一回りでは効かないくらい大きい。1台で最大100名ほどを運べるというからあまり混んでいないこの日であれば1台で十分足りた気もするが、2台やってきたから乗客を分散させ、1台目の座席が概ね埋まったくらいでターミナルへ向けて出発。
バスは翼が屋根にかかりそうなところに停車していて、少し手を伸ばせば届きそうな距離感。こんな薄そうに見える翼に四国から羽田空港まで飛べるだけの燃料が入っていたのだから不思議。
第1ターミナルの増築工事はいつの間にかだいぶ進捗していて、概ね建物の骨格部分は建ち並んできた。どうやら第1ターミナルにも国際線を持ってくるような構想になっているようだが、この部分は国際線、国内線のどちらを割り当てる計画なんだろうか。
バスは約5分ほど走って第1ターミナル中央にある到着口に到着。A滑走路に着陸する場合、30番台の駐機場は滑走路を出てすぐのところにあるから、ターミナルの末端のような中心から遠い駐機場に停まるくらいなら、バスで運んでもらったほうが早いかもしれない。ただ、何だかんだいって搭乗橋の方が時間が読めるのは間違いないが。
この日羽田空港到着後は房総半島の方へ向かう用事があって、空港連絡バスで京急羽田空港駅の横にある地下通路を経由して第2ターミナルのバス乗り場へ向かった。
というお話。