便名 : JAL/JL0332
日付 : 2024/11/xx
機材 : B777-300ER(773/W84)
区間 : 福岡(FUK)21:00→東京羽田(HND)22:35
所要時間 : 01:35
区間マイル : 567
搭乗クラス : クラスJ(国際線機材)
運航 : JAL(日本航空)
宮崎で九州に上陸し、1週間ほど九州内を転々としたのち福岡から帰京する旅程。交通費を圧縮するため、福岡空港からの最終便を変更不可運賃で手配していた。
流石に日の長い西日本とはいえ、11月頃は18時前には真っ暗。朝は東京よりも1時間近く日が上るのが遅く、6時台中盤にならないと日が出ないから日照時間は10時間ちょっとしかなく、1日がかなり短く感じる。
この日は18時過ぎに空港に到着し、一般エリアで夕食を摂ったもののなお時間が余っていて、久しぶりに展望デッキへ。今回搭乗する332便の機材は定刻であれば20時前に福岡空港へ到着して折り返す運用になっていて、到着したのを確認してから制限区域内へ。
何だかんだで福岡空港発の便を利用するのは久しぶりだったのだが、いつの間にか南保安検査場を入ってすぐのところにレストランが開業していた。2027年には空港ターミナル隣接地にホテルやバスターミナルの機能を持つ11階建てのビルも開業するというから、まだ暫くは何かしらの工事が続きそう。
そういえば、この頃「BLUE SKY」から「JAL PLAZA」に変わったJAL系の売店では、福岡県名物の「マンハッタン」なる菓子パンを店頭の目立つ場所で販売するようになった。どうやら福岡県では一般的な菓子パンのようで、チョコのかかったドーナツ(オールドファッション)といったような雰囲気の商品。
この日の機材は国際線用機材で「SKY SUITE」タイプのB777-300ER型機。一回り小さなB777-200ER型機が退役して以降、長距離国際線にA350-1000型機が順次導入されていることで余剰となった機材が毎日ではないもののある程度定期的に国内線へ投入されている。
(既に引退済のB777−200ER型機についてはこちら)
今となっては少し座席に傷みや古さも見られるものの、その後登場した国際線用機材のビジネスクラス座席と比べても座席幅が広く占有面積も十分。2013年の登場から10年以上の間JALグループのフラッグシップ機材として活躍しただけのことはある。
出発前に窓の外を覗いていると、SKYMARKの荷捌き場に北陸地方の復興を願うメッセージの掲げられたコンテナを見つけた。当時は発生からまだ半年ちょっとしか経過していない頃だったが、この地震では関東地方への影響が少なかったこともあって中々詳細が報じられなくなってしまった。
例えば能登半島にある、以前訪れたことのある「加賀屋」は建物の被害が大きく、取壊しを含めた再建が必要となって未だ再開が叶っていないようで、再開の折には再び能登半島と加賀屋を訪れたいところ。
今回利用した5番列はファーストクラスの直後にある、横1列だけの空間。人の出入りも少ないから、国際線運用時はおそらく人気の高い席なんだろうと思われる。なお、隣席との間には電動のパーテーションが設置されているが、離着陸の際には下げておく必要がある。2025年現在ではビジネスクラスは個室が主流になっているから、この辺りは若干前世代感がある。
この日搭乗開始はほどほど早く、20:40過ぎには機内に入っていたのだが、何に手間取ったか中々出発せず、飛行機が動き出したのは21:10過ぎ。近年久しく国際線を利用していないが、機材と相まって若干国際線に搭乗している気分になった。
福岡空港の運用時間は原則として07:00から22:00までで、21時台は離着陸機が連続する時間帯。滑走路手前で待機していると着陸灯を灯して着陸体制に入っている飛行機が何機か目に入ってくる。
この日は北風運用で、滑走路を南から北へ滑走して離陸するパターン。飛行機は一度飛んでしまえば空中で停止することはできないから、着陸機が多いと中々離陸することができず、滑走路に入ったのは21:20を過ぎた頃だった。
この日はそれほど気流が悪いという訳ではなかったのだが、窓の外を見ると雲か雨かわからないがえらい勢いで筋状のものがエンジンを通過していく様子が見えた。ちなみにこのB777−300ER型機のエンジンは最大の推力を有していて、その直径は3m超。客席から見ている分にはそう見えないが、これはB737型機の胴体幅とほぼ等しいのだそう。
ジェット気流の強い冬ダイヤ期間は、福岡発の所要時間が1時間30分強。この日は離陸が遅れたものの飛行時間は1時間ちょっとで、特に上空での迂回などもなく22:30過ぎに羽田空港へ着陸。このサイズの機体が入れる駐機場は限られているようで、前回同様10番搭乗口に到着した。
降機の際にバーカウンター(セルフサービスコーナー)を通過すると、日本国内と思われる写真がディスプレイされていた。どうやらここは「スカイギャラリー」というそうで、ラグビーのワールドカップの際には日本代表の写真が展示されていたこともあるとか。
2025年8月現在、JALが保有するB777-300型機は2機が退役済で残り11機。当初は後継のA350-1000型機が出揃った段階で全機退役の予定だったようだが、現在では最大で3年程度の延長が計画されているとか。何かと機材調達のスケジュールが遅延傾向にあるから、念には念をという感じだろうか。ともあれ、そんなこんなでJALのB777-300ER型機はもう暫く活躍の機会がありそう。
羽田空港は到着する駐機場の場所によって公共交通機関への乗換えの手間が大きく増えたり減ったりするが、今回の10番は到着出口へ続く階段に近く、ここに入ると大きく時間短縮をすることができてありがたい。そういえば、中部国際空港との定期便にこの機材が使用されていた時期は国際線側の駐機場へ到着し、かなりの時間バスに揺られたことがあった。
(その際の記録はこちら)
近頃は23時近い時間帯でも空港連絡バスは満席の便が多いが、なんとかこの日は正座席の空席を捕まえてバスで帰宅した。
というお話。