時期 : 2023/04/xx
走行距離 : 約260km
「新型」と呼ぶにはしばらく経ってしまったが、レンタカーで現行型(5代目)のプリウスに乗った、というお話。
利用したのは2023年4月で、ちょうど熊本空港の新ターミナルが開業したタイミング。飛行機で熊本空港へ到着し、割と気に入っている天草の「サンタカミングホテル」までの移動で借りたのが件のプリウス。走行距離は10,000kmにも達していないほぼ新車が割り当てられた。
(「サンタカミングホテル」についてはこちら)
乗用車の広告では派手な色がよく出ているが、一部のレンタカー会社を除いて一般的には大人しい色が多い。かつてタイムズカーレンタルで目にも鮮やかな黄緑色のデミオが出てきて少しびっくりしたことはあるが。
ここ数年の新型車はボンネットが小さめで、ヘッドライトが複雑な形状をしていることが多い印象。それにしても、割と大人しめのデザインが続いていたプリウスにしては随分攻めたデザインだな、というのが個人的な印象。
リアは横一文字のランプ配置で、フェアレディZだとか、どこか一昔前のスポーツカーっぽさがある。後部座席のドアハンドルはCH-Rなんかと同様に窓の並びに設置されているのだが、これは少し使いづらい。
メーターパネルは完全に液晶パネルに集約されている。個人的にはそれほど嫌いではないのだが、日に日に自動車のスマートフォン化が進んでいるなという感じがする。
全幅は1,780mmとのことで比較的広めだが、切った分だけしっかり曲がるので、走っていて幅が気になるということはなかった。ちなみに以前別の機会に運転したハイエースグランドキャビンが1,880mmで、幅だけみれば大差ないという見方もできる。
(ハイエースグランドキャビンについてはこちら)
biketourist.hatenablog.comちなみに今回借りたのはハイブリッドで2.0Lの車両。カタログ燃費28.6km/Lに対し実燃費約20km/Lなので、プリウスならもう少し頑張って欲しいようなとは思いつつ、まあそんなもんかといった感じ。荷物もなく1人で乗るようであれば、30km/Lを超えるヤリスハイブリッドのコストパフォーマンスが圧倒的に高いという印象。
最近はレンタカーとはいえある程度のグレードの車が入っているようで、革巻きのハンドルでオートクルーズなんかも装備されている。この辺りはレンタカー会社ごとに方針の違いなんかもあったりするところ。
プリウスを含む、トヨタのハイブリッド車が少し弱いのは後部視界。デザインが変わってもリアウィンドウの小ささは変わらず、後方視界はあまり期待できない。致命的に問題があるという訳ではないが、見えるに越したことはない。
ナビはトヨタの標準的なものだが、最新版にアップグレードされている模様。以前の所謂「カーナビ」と比べて、だいぶスマートフォンに寄った操作感になっている。会社によってナビの所要時間の精度はだいぶ差がある印象があるが、トヨタのものは少し精度が低め。こと時刻の精度だけ見ると、パイオニアのcarrozzeriaが圧倒的に高いと思っている。
以前から独自性の高かったプリウスのシフトレバーだが、5代目では設置場所を含めてだいぶ通常の乗用車に近い形に戻っている。この手の設備は分かりやすさが大事。
これもトヨタの車に総じて言えることだが、後部座席は足回りと天井に余裕が小さく、割と居住性が低い。ちなみに後席中央の背もたれは下ろすと肘掛けとして利用できるようになっている。
ちなみにトランクの容量はこんな感じ。思いの外大きいように見えるものの案外横方向の余裕はないらしく、横向きだとゴルフバッグが1つ、後部座席を格納すれば3つくらいまでは載せられる程度の容量だとか。
今回の利用では熊本空港から天草に向かい、翌日は空港に向かう時に阿蘇まで行って「いまきん食堂」であか牛丼をテイクアウトするといった感じの旅程でトータル260km程度の走行距離。燃料タンク容量は40Lなので、燃料は半分以上残った状態で帰着。
なかなかレンタカーでICE車とHEV車の価格差を吸収できるほど走ることは少なく、意識的にハイブリッド車両を選ぶことは多くないが、たまには新しい車両に乗ってみるというのも新鮮で良かった。
というお話。