日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】92.ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園


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日付 : 2022/04/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : キャビンフロア スーペリアツイン パークビュー(23㎡)

久々に札幌にやって来た。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

新千歳空港からJRで札幌駅に到着し、地下歩道でホテルまで移動。歩道というには広いからからだろうか、このスペースには「札幌駅前地下歩行空間」という名前がつけられていて、地上に出ることなくJR札幌駅からすすきの近くまでアクセスすることができる。

札幌駅前 地下歩行空間

「地下道」というにはあまりに広い

この日の宿は「さっぽろテレビ塔」近くにある「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」。札幌駅からは約1kmほどあり、徒歩だと約15分くらいの所要時間。今回のように地下を歩いて移動してきた場合は札幌市営地下鉄大通駅の24番出口が最寄り。

(公式サイトはこちら)

www.the-royalpark.jp

■ 地図情報

地下鉄南北線の大通駅付近で地下歩行空間を離れ、全てのお店が閉店した後の人気のない通路をいくらか進むとホテルに到着。今回は札幌駅ひた歩いて来たし、問題なく歩ける距離ではあるが、面倒な場合は地下鉄を使うのも方法。

札幌駅 地下歩行空間

最奥部は電気も消えて真っ暗

ホテルは外観から暖色系の照明で暖かな雰囲気。看板に使われているのはコルク材だろうか。割と癖の強そうなホテルだから惹かれたというのもあるが、外観から早速巷のホテルとはちょっと違った雰囲気を感じる。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 建物外観

あまり見ない外観の建物。地下鉄の出口のほぼ真隣り

余談だが、この建物は少し変わった構造で、「高層ハイブリッド木造」という建築手法で建てられている。どういうことかというと、建物の1階から7階までが鉄筋コンクリート、8階が鉄筋コンクリートと木造のハイブリッド、9階から11階が木造になっているのだとか。ビルを少し離れたところから眺めると上から3フロア目のあたりに線が入っているから、ここが工法の変わり目ということになるんだろうか。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 建物外観

「木造」と言われてもあまりぴんとこない建物

ともあれ入館するとフロントは建物2階にあり、エレベーターもしくは階段でのアクセス。フロント前のスペースは「CANVAS LOUNGE」としてビジター利用客も受け入れており、夜10時を過ぎてもかなりの盛況。

フロントでは鍵を受けとるとともに簡単な説明を受けてから客室へ。全体的に最近流行りのSDGsに配慮しているようで、アメニティ類はフロント前にある棚から各自ピックアップするスタイル。また、部屋にミネラルウォーターのペットボトル等はなく、その代わりにロビーにウォータークーラーが設置されている。が、札幌であれば水道水もミネラルウォーターとさほど大差ないかもしれない*1

エレベーターで客室のある11階に向かうと、エレベーターホールには木彫りの熊が鎮座している。ちなみに、間違って下りた他のフロアにはフクロウがいた。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 エレベーターホール

木彫りの熊がお出迎え

この日宿泊するのは「スーペリアツインパークビュー」タイプのお部屋。部屋番号は天井から照らされる照明越しに影絵で表示されるのがちょっと珍しい。停電なんかしようものなら自分の部屋を見つけるのがちょっと大変そうな。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 客室

割と大きく表示されている

客室は玄関を入ると長めの廊下があり、その先に居室があるタイプの間取り。窓の配置なんかを無視して部屋の形状だけ見れば、以前宿泊したJR熊本駅直結の「THE BLOSSOM KUMAMOTO」と近いだろうか。居室部分の使い方はそれぞれ異なるが、いずれのホテルについても居室部分までの廊下の途中に洗面台や浴室が設置されている。

(「THE BLOSSOM KUMAMOTO」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 客室

手前の引き戸のなかに水回りがある

居室部分は建物の構造と同様に木材を多用していて、近頃宿泊したホテルのなかではかなり異質な雰囲気。ベッド下は空洞で厚みのないスーツケース等であれば収納できる。なお、枕元にはコンセントが数口あり、この点は問題なし。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 客室

ベッドとふとんの中間くらいの寝具

ここまでご覧いただいて気づいたかもしれないが、このホテルは客室にテレビが設置されていないのが特徴で、その代わりにレコードプレーヤーと木製の反響板のついたBluetoothスピーカーが設置されている。レコードは各部屋に最初から設置されているものもあるが、ロビー奥のライブラリからお好みの作品をレンタルすることもできる。また、スピーカーはBluetooth接続なので、手持ちの携帯電話などの音楽を流すこともできる。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 客室

棚の上にレコードプレーヤーと、右下にスピーカー

ちなみに2階ロビーにあるライブラリはこんな感じで、結構な枚数が収蔵されている。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 レコードライブラリ

お好みの音楽を部屋に持ち込める

部屋はバス・トイレは分離されていて、割と石や木といった自然由来の素材が多いような印象を受ける。できるだけ人工的な素材を使用しないようにしているのだろうか。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 洗面台

グレー基調で落ち着いた雰囲気

こちらが浴室。携帯カメラの画角の影響ですこし浴槽が小さめに見えるが、実際には十分な長さがあり問題なく身体を伸ばすことができる。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 浴室

浴室はこの写真で見るよりは広め

到着したのが23時頃ということもありこの日はすぐに就寝し、翌朝は少し遅めの9時頃起床。今回宿泊したのは4月だったから、北海道と言えども特に寒いということはなかったが、もし厳冬期に宿泊して部屋が寒い場合なんかは3階に毛布などが用意されている備品庫がある。他にもテーブルやアイロンなんかもここに用意されており、各自持ち出すような運用。

今回も朝食はつけていないから、起き上がるとのんびり仕度をしてとりあえず屋上へ。屋上は夕方以降、「ルーフトップバー」として営業しているが、営業開始前は自由に立ち入ることができるようになっている。夕方以降使用する什器なんかが片付けられているから、ちょっと倉庫っぽい雰囲気ではあるが。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 屋上

特に施錠などはされていない

ドアを開けて外に出てみると、目の前かなり近いところに「さっぽろテレビ塔」がある。これはあまりに近すぎて、画面に全く収まらない。ちなみに正面方向がJR札幌駅方面で、目の前に見える高層ビルは「さっぽろ創世スクエア」。南平岸から移転してきたHTB(北海道テレビ放送)が入居しているのはこの建物。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 屋上

テレビ塔は手が届きそうな距離

フェンス際から目を凝らすと、ビルの少し窪んだ部分にはHTBのマスコット「ONちゃん」の姿が見える。なかなか他の用途には使えなさそうなスペースだが、仮にHTBが退去した場合は何になるんだろうかなどと余計な心配をしてみる。

札幌大通 さっぽろ創世スクエア

ONちゃん」はギリギリはまっている感じ

そんなこんなでチェックアウト期限の11時が近づき、身支度をしてフロントへ。昨晩は多くの人で賑わっていたロビーだが、さすがにこの時間は人影まばら。

ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園 ロビー

ホテルのフロントというよりはレストランに近い雰囲気

そんなこんなでチェックアウト。到着時は地下を歩いて来たが、出発時はちらほら青空が見える程度の天気で、お散歩しながら札幌駅まで向かった。ちょっと変わったホテルに泊まってみたい、という場合にはよいかもしれない。

というお話。

*1:例えば北海道で販売されている「いろはす」の採水地は意外にも?札幌市内なのだ。