日時 : 2022/06/xx
場所 : 鹿児島県指宿市
予算 : 1,000円-2,000円/人
滞在時間 : 約1時間
久々に鹿児島にやって来た。まあ、久々と言っても数ヵ月ぶりくらいの話ではあるが…。
ともあれ、今回訪れたのは薩摩半島の南端、指宿市にある「唐船峡そうめん流し」。JR最南端の駅西大山駅や、謎の巨大生物「イッシー」が生息するとされる池田湖からそれぞれ車で10分ほどのところにある。個人的には幼い頃、夏休みと言えば毎年一度は訪れていたような記憶がある。
この「そうめん流し」というのは鹿児島の隠れた名物で、夏の風物詩といった感じ。ちなみに「流しそうめん」ではなく、あくまで「そうめん流し」というのがポイントで、両者は似て非なるものだと思っている。
(外部サイトの店舗情報はこちら)
夏休みシーズンは夜の営業もあり20時くらいまで営業していることもあるが、訪れた6月のタイミングだと昼営業のみで15時がラストオーダー。この日は前の用事が立て込んで、ラストオーダー10分前くらいのタイミングで到着。繁忙時間帯でもなければ特に一人でも気兼ねなく入れる感じ。
指宿という場所が場所だけに、路線バスは走っているものの基本的にアクセス手段は自家用車で、駐車場は割と広め。駐車場に車を停めると、店舗は門をくぐって結構な階段を下りた崖下にある。なお、帰りはそれなりの上りなので、別途設置されているエレベーターを使うことをおすすめ。食後の運動にはちょうどいいかもしれないが。
階段を下りきると、それほど広くないスペースに指宿市営そうめん流し、長寿庵、鱒乃家の3店舗が営業している。一番分かりやすい場所にあるのが今回の「指宿市営そうめん流し」で、我が家はここを利用することが多い。それにしても、役所に併設されているでもない市営のレストランというのもなかなか珍しい。
「市営」のお店は運用が少し特殊で、入場するとまず食券売り場で食券を購入するところからスタート。ちなみにいつの間にか利用できる電子マネーがかなり拡充されていて、2022年6月現在ではQUICPayやSuicaなども利用できるようになっていた。
食券を入手したら座席探し。そうめん流し器の設置されたテーブルが各所に配置されているから、空いている席を確保する。なお、あまり奥に行きすぎると前述の他店舗に入ってしまうので注意。
確保したテーブルにはそれぞれ番号がついている。今回利用したのは大屋根の下の403番座席。この日は雨が降っていたが、大きな屋根がついているから特に天候に影響されない。
座席を確保した後、食券受付に購入した食券を提出。この際確保したテーブル番号を口頭で伝えると食券に記載され、あとは食事がテーブルまで運ばれてくるという仕組み。
しばらく待っているとまずそうめんが到着した。写真に映っているのは1人前。写真だと少しわかりづらいものの、市販のそうめんの一束分よりは多いんじゃないだろうか、というくらいの量。
ここで、鹿児島県外の方はあまり見慣れないかもしれないが、そうめんの廻りを取り囲んでいるのが「そうめん流し器」。機器には冷たい湧き水が常時結構な水流で噴射されていて、そうめんを流すとかなりの速度で廻り始める。必要量を投入して、少し経ってから掬い上げて食べると、ぐるぐると廻っている間に麺が冷たく締められるから、家で氷水で締めるよりも美味しく感じる。
しばらくしてマスの塩焼き、鯉こく、いなり寿司が到着して定食が一通り揃った。定食の種類によっては鯉のあらいなんかが付いているセットもある。ぱっと見それほど多くは見えないが、そうめんがそれなりの分量あるから、全部食べるとかなりお腹いっぱいになる。
ちなみに、ここ唐船峡で提供されている「麺つゆ」は鹿児島県内各地のスーパー等で販売されているほどの人気。興味があれば地場のスーパー「タイヨー」の通販で購入できるようなので、試してみては如何だろうか。醤油も甘めの鹿児島ゆえ、麺つゆも割と甘めの味付け。
(以下、楽天市場へのリンク)
そんなこんなであっという間に食事を終えて出発。階段近くには神社とチョウザメの泳ぐ小さな池がある。チョウザメという魚は割と南九州で見かける機会が多い気がするが、なにか理由があるんだろうか。
ずいぶん荒っぽい説明だが、以上が鹿児島の隠れた名物「そうめん流し」。たとえば西大山駅や砂蒸し風呂なんかとセットで訪れてみてはいかがだろうか。
■ 参考情報
営業時間 : 10:00から15:30(LO : 15:00)
※1 11月から3月は11:00から。繁忙期は営業時間の延長あり。
※2 訪問当時の情報。定休日・最新の情報などは各自確認されたい。
というお話。