便名 : きりふり284号
日付 : 2021/07/xx
区間 : 東武日光(14:00)→春日部(15:31)
乗車クラス : 普通席
運行 : 東武鉄道
スペーシアの個室で日光に向かった日の復路の話。
(往路はこちら)
下今市で特急を降り、しばらく辺りを散策したのち東武日光駅にたどり着いた。
復路で利用したのは14:00発のきりふり号。
こちらの列車、元々は伊勢崎線系統の急行列車に使用されていた車両を改造して使用していて、他の特急列車と比べて少し設備に劣るため若干特急料金が安いのが特徴。たとえば2021年11月時点における浅草-東武日光間の特急料金は、土休日のスペーシアが1,470円に対し、きりふり号は1,050円。
出発の15分ほど前だっただろうか、下今市方面から列車が回送で到着し、10分ほど前にドアが開いて乗車。
座席は明るい茶色で、どうやら「金茶色」と言うらしい。
座席についてはシートピッチが物凄く狭いとかいうことはないのだが、リクライニングの機能がない。乗車時間は長くとも2時間程度なので耐えられないこともないが、東武の特急は他の車両の座席が割と上等なだけに若干の落差を感じる。
座席背面には小さなテーブル。このほか、壁面には少し大きめのテーブルが設置されているのが東武らしいところ。ちなみに折り畳みテーブルのほうは、仕舞いかたが若干わかりづらい。折り畳むときに指を挟みやすい構造なので少し注意が必要。
その他の特記事項としては、Wi-Fiの有無くらいだろうか。主力のスペーシアやリバティには「TOBU FREE Wi-Fi」が設置されているが、この車両には設置されていない。
東武日光を出発すると下今市、新鹿沼と、特急が通常停車する停車駅を小まめに停車しながら進んでいくが、栃木を過ぎると春日部までは無停車。ただ、性能の差だろうか、流れていく景色は気持ちゆっくり目で、同時間帯の他の特急よりも15分ほど余計に時間がかかった。
約400円の差を安いと見るか、高いと見るかは人それぞれだが、もし時間が合えば昭和レトロを感じる旅もたまには悪くないかもしれない。それにしても、昔は無くて当然だった設備がないと不便に感じるあたり、時代が進んでいると改めて感じる一日だった。