便名 : 名鉄築港線•4116列車(普通列車)
日付 : 2025/04/xx
区間 : 大江(07:36)→東名古屋港(07:39)
所要時間 : 00:03
乗車クラス : 普通席
運賃 : 180円(交通系ICカード決済)
運行 : 名古屋鉄道
名古屋近辺に用事があり、名古屋駅周辺に前泊。翌朝はそれほど遅い訳でもなかったが、せっかくなので少し早起きをして、今まで訪れたことのないところへ行ってみることに。
そんな訳でやってきたのは朝7時台の名鉄名古屋駅。ここからは常滑線に乗って始発駅となる大江駅を目指すのだが、2面3線で各地へ向かう列車を捌くこの駅から列車に乗るのは慣れないと中々大変。一応、向かい側のホームの屋根付近に乗車口案内があり、次にやってくる列車の乗車口が点滅するようにはなっている。

大江駅は駅構内に留置線がある比較的大規模な駅だが、基本的に停車するのは急行以下の種別の列車。今回ここまで乗ってきた準急列車は同駅の2分しかない停車時間の間に後続の「ミュースカイ」に追い抜かれるようなダイヤになっていて、階段へ向かう途中に車体の色があべこべになった特別塗装の「ブルーミュースカイ」が通過していった。

さて、今回乗車する名鉄築港線は朝晩を中心とした運行で、いかにも沿線にある工場の従業員を輸送するためにある路線といった雰囲気。単線かつホームが短いためこれ以上本数も車両数も増やせない代わりに、繁忙時間帯は2両編成の列車が高頻度で両駅間をピストン輸送している。
終点の東名古屋港駅は無人駅で、改札口が設置されていない。代わりに大江駅の中間改札口で東名古屋港駅の出場処理がされる仕組みになっていて、これは日中の運行がないという意味でも類似しているJRの和田岬線と一緒。
乗車してきた準急を同駅で降りた乗客のうち同駅で降車する利用者は殆どいないようで、皆中間改札へ進んでいく。それほど長い距離の乗換えではないものの、改札機を通過する渋滞が発生してホームに辿り着いた時には出発時刻直前だった。ただ、一応運転士が改札口まで様子を見にきていて、すべての乗客が通過するまでは出発しない?模様。
(JR和田岬線についてはこちら)

ホームにはすでに列車が据え付けられていて、立錐の余地もないほどの超満員。次の列車は12分後にも関わらず、すでにホームには次の列車を待つ列が形成されていた。尤も、次の列車もこの車両が一往復して戻ってくるだけ。
ちなみに列車は方向幕を使用しておらず、助手席側に「大江-東名古屋港」のボードを掲示していた。車内のLCDはちゃんと機能していたから、方向幕も表示できそうなものだが。

大江駅の一角には一見すると別の路線のホームのような施設がある。どうやらこれは名古屋鉄道の持分法適用会社である矢作建設工業という会社の鉄道技術研修センターなのだとか。短いながらホームがあり、跨線橋も架かっていて研修施設というにはずいぶんしっかりとした設備。

途中駅のない路線ゆえ、出発すると2分ほどで終点の東名古屋港駅に到着する。この路線、途中に線路が他の線路と直交する、いわゆる「ダイヤモンドクロス」が設置されている点が特徴。横方向の線路は主に新車の納入なんかで使われるんだとか。

交差する瞬間に横を向くとこんな感じ。あまり交差する頻度が高くないから、遮断機などは設置されていない。その意味では、縦方向、横方向ともに頻繁に走っている愛媛•松山の街中にあるダイヤモンドクロスがいかに特殊かがわかる。
(愛媛•松山のそれについてはこちら)

列車は終始徐行で走り、定刻通り07:39に東名古屋港駅に到着。折り返しの列車で戻る訳だが、街から工場という路線の性質上、朝は工場へ、夕方は街へという一方向の需要しか存在せず、折り返しの列車は殆ど、を通り越して全く乗客がおらず、復路は車両に私ひとり。

復路は東名古屋港駅を07:42に出発し、07:45に大江駅に到着。出発してから9分でスタート地点へ戻ってくると、再びホームは通勤客で満たされごった返していた。
今回は朝方の列車に乗車した訳だが、こと乗りつぶしという目的であれば、夕方のほうが乗客が分散されている分混雑も少なくて良いかもしれない。
というお話。