日時 : 2019/08/xx
■ Day11
区間 : 北海道留萌市→北海道小樽市
距離 : 166.19km
実走行時間 : 10時間48分
平均速度 : 15.4km/h
経路 : 国233/国275/国337/国5
無事道北を走破し、道央・道南へ向かっていく。
(前日の記録はこちら)
直近数日は200km近い走行距離が続いていたが、あくまで宿がいい距離になかったことによる例外的な計画であって、そう毎日走れる距離ではない。ここから先は街と街が近接していることもあって、1日あたりの距離は徐々に短くなっていく計画。
留萌から小樽までの選択できるルートは2つで、ひとつは海沿いの国道231号線廻り、もうひとつは内陸に入って札沼線沿いに走るコース。地図を見ると、海沿いのコースは思いの外勾配が多そうに見え、今回は内陸を進むことに。
朝は6時過ぎに出発。
自転車旅行では一回宿に入るとなかなか外に出る体力が残っていないことが多く、前日も例に違わずろくに食事も摂らずに就寝してしまったので、出発直後にセイコーマートで朝食休憩。
留萌周辺は山がちの地形だが、国道233号線は山の間を縫うように走っていて、しばらくは平坦か、気づかない程度のだらだら上り。その後しばらくして少し斜度がきつくなったが、峠にしては穏やかで、あっという間に頂上到達。
峠を越えると北竜町。この辺りはひまわりが有名なエリアで、道端にもひまわり畑がちらほら。ちなみに北海道ではこの辺りと旭川の北側、名寄辺りが有名。
北竜町からは国道275号線。
そういえば道央が近づくにつれ、徐々に大型車が増えてくるのがこの頃。大型車が多い道は轍に嵌まりやすく、また通過する際には風を受けやすいなど、色々と気を遣うことが増えただ走るにしても難易度が高くなってくる。
出発から5時間ほどで到着したのが新十津川の街。当時はまだ札沼線が走っていて、ルート至近に駅があったのでちょっと寄り道。
この路線、晩年は1日1往復しか運行されておらず、始発列車=最終列車という状況。廃止されてしまったのは残念ではあるが、実用性に欠くこの状態でこれまでよく維持されてきたなと思わざるを得ない状況。
この日もこの頃からパラパラと雨が降りだした。
今回の旅行、出発してからもう10日になるが、そのうち半分ほどは雨が降っている。夏の北海道というと晴れていて涼やか、というイメージがあったのだが、ここ数年走ってみるとそんな日はさほど多くなく思いの外雨が多いというのは意外な発見。
遮るものがない田園地帯で向かい風、時おり雨、というあまり条件のよくない中をひた走り、出発から7時間ほどして石狩月形まで到達、コンビニに立ち寄り昼休憩。
昼食休憩中、雷鳴が轟きだしたと思えばあっという間に雨は土砂降り。「雨雲レーダー」で様子を見てみるも、しばらく雨が止む様子はなく、かといってここで日没を迎えるわけにもいかないので雨具を着用し、気持ち弱くなったタイミングを見計らってやむ無く出発。
雨が降ると、衣類が重くなったり視界が悪くなるだけはなく、一見すると平坦に見える道路は穴に水が溜まっていて、段差を乗り越えた衝撃でパンクするなど、思いもよらないトラブルに見舞われることがある。そんなことに気を遣うと速度がより一層落ちていくが、雨のなか道端でパンクの修理なんてことは何としても避けなければならない。
石狩当別を過ぎ、国道337号線に入る頃には再度雨が強くなり、前方を直視できないほど。とはいえ、北海道の郊外幹線道路には雨宿りをできそうな施設もなく、ただずぶ濡れになりながら走るのみ。
雨は一向に止まないまま走り続けていると、海の向こう、小樽の方角から薄日が射し始め、銭函駅の近くでようやく雨が止んだ。函館まで続く国道5号線に合流するとこの日の目的地である小樽までは残り20kmもないが、走ってみると意外と急勾配の坂道。
しこたま雨に降られ、体力も気力もなかなか削がれた状態から、最後の力を振り絞って走り抜け、小樽の街に到着するとすっかりいい天気に。
無事到着したものの、ずぶ濡れのまま宿に入るのも気が引け、乾燥がてら少し散策することに。ということで、有名な「小樽運河」を訪れてみた。小樽駅からは東へ約1kmほどで駅からも近く、徒歩だと15分ほど。自転車だとものの2-3分。
しばらくのんびりしているとそろそろ宿に入りたくなり、のんびり宿に戻った。
前日は洗濯を仕損じたので、到着して早速洗濯。夏場は旅行者が多く、洗濯機の奪い合いになるので、できるときにしておかないと寝たいときに寝られないということにもなりかねない。
(参考)
今シリーズの累計走行距離:1,361.5km