訪問日 : 2025/03/xx
いわて花巻空港から名古屋小牧こと県営名古屋空港まで飛行機で飛んできて、この日は名古屋市内に宿泊する旅程。ただ、普段あまり来ない空港を利用しているから、すぐに名古屋市内に向かうではなく、ちょっと寄り道していくことに。
(ここまでの移動はこちら)
biketourist.hatenablog.comそんな訳で今回訪れたのは、県営名古屋空港に隣接する「エアポートウォーク名古屋」。2005年の中部国際空港(セントレア)開港に伴って閉鎖された名古屋空港のターミナルビルの一部を転用して開業した商業施設。
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walk-uny.com■地図情報
空港から施設までは場内道路で繋がっているため、少し距離があるものの徒歩でアクセスすることができるほか、空港から名鉄犬山線•西春駅、JR名古屋駅•勝川駅(中央線)へ向かう空港連絡バスの停留所があるので、これに乗って訪れることも可能。なお、JR名古屋駅•勝川駅へ向かうバスは「あいち航空ミュージアム」というバス停名なので注意が必要。
件の「あいち航空ミュージアム」は以前同空港内にある工場で開発が行われていた三菱の「SpaceJet」を盛り立てる目的で開館された施設だが、当のSpace Jetの開発が中断(もしくは終了)してしまったことから、ちょっと中途半端な位置付けになってしまっているが、ここでは日本初の国産旅客機であるYS-11などが展示されているとか。セントレアにはB787型機の試験機が展示されていたり、実は中部地方は航空産業の熱いエリア。
(「あいち航空ミュージアム」についてはこちら)
空港を出て約1km、約15分ほど歩いて「エアポートウォーク」へ到着。かつての名古屋空港は国内線、国際線でターミナルが分かれていて、こちらは国際線ターミナルだった建物。これを改装ののち、2008年に開業したのが現在の施設。
国際線ターミナルは1999年に開業し、2005年に閉鎖されたというから、実質ターミナルビルとしては6年ちょっとしか活用されていなかったらしい。ごく短期間の利用にしては頑丈そうな建物だが、再利用前提で建てられたんだろうか。写真に見えているのはターミナル正面側で、かつてはここに空港連絡バスなどが発着していたイメージ。現在は駐機場側、正面側ともに駐車場になっている。

建物の反対側、駐機場側を見ると、おそらくかつて搭乗橋だったと思われる施設の跡がそのまま残っている箇所も。一部は隣の施設との連絡橋として活用されているものの、一部については役目を果たすことなくそのまま残っている。

一方、施設内部の大半の箇所は改装されていて、場所場所を切り取ってみるとよくある市中のショッピングモールといった感じ。以下の写真だけを切り取って場所を特定するというのは不可能ではないと思われるが、結構な難易度。

一方で上層階については、かつてターミナルビルとして活用されていた頃の雰囲気を色濃く残している箇所がちらほら。例えばフードコートはかつてチェックインエリアだったようで、店舗があった箇所にカウンターがあっただろうことが想像できる。
また、店舗の上には電光掲示板を模したディスプレイが置かれていて、現役当時を思い起こさせるような構造になっている。よくある空港の構造からして、正面の壁の辺りに出国検査場があったような格好だろうか。

表示されている行き先を見てみると、中部国際空港(セントレア)移管直前の同空港は滑走路が3,000mに満たないものの、ニューヨーク、ロンドン、パリ、フランクフルトなど、長距離路線が開設されていた模様。なかでもニューヨークやロンドンなどは直行便だったそうで、2,740mの滑走路はかなりタイトだったと思われる。

フードコートの隅にあるエスカレーターを上ると小さな広場があるが、ここの照明は航空機を連想させるものになっていた。プロペラにしては羽根の数が多いから、ジェットエンジンのイメージだろうか。

最上階に上がると、ショッピングモールにしては珍しく展望デッキが開設されていて、空港、滑走路側が見渡せる構造になっている。看板は架け替えられて「AIRPORT WALK」となっているが、それ以外のところは空港だった当時そのままなのかもしれない。

そんなこんなで一通りの見物を終え、地上のバス停から名鉄西春駅を経由し、名古屋市内のホテルへ向かった。空港の移転は決まっていたはずなのに新設された国際線ターミナルというのも不思議だが、設備を無駄にせず今日まで活用されているという意味では存在意義があったのかもしれない。
というのが、空港としてより、ショッピングモールとしての活用期間の方が倍以上も長いという妙な施設のお話。