2019年の年末から2020年の年始にかけて、車で東京から鹿児島まで往復。このとき比較的時間に余裕があり、道中あちこち立ち寄りながら、往復のほとんどを一般道で約2週間かけて走破した。いくつも記事にできるようなスポットがあったうちの、今回は偶然見ることができた景色のお話。
この日は往路の最終盤で、天草でドルフィンウォッチングをしてから鹿児島に向かう旅程。思いの外天草でのんびりしてしまい、出発したのはもう日が傾きだした後だった。
天草から鹿児島までは、牛深港から鹿児島県の長島を結ぶフェリーと、一旦熊本方面に戻って南下する陸路の2つのルートがあるが、あまりにのんびりしすぎてフェリーの時間には間に合わなかったので、やむを得ず後者のルートで向かうことに。
天草五橋を渡って三角に到着した頃にはとっぷり日も暮れてしまった。少しだけ三角駅に立ち寄ったのち国道57号線を東進していると、途中に現れるのがこの「御輿起(おこしき)海岸」。
■ 地図情報
存在は知っていたものの、汐の満ち引きと自分自身の予定がなかなかうまく噛み合わず、今までまともに訪れたことはなかった。この日は運転中に海辺を眺めていると、特徴的な砂紋が出ていて急遽立ち寄ることに。
展望台への入口は少々分かりづらく、道も割と細め。頂上の展望台は5台強の駐車スペースしかなく、混雑時は若干難易度が高いかもしれない。
この日はその後の行程が長いこともあり、展望台は早々に出発。
57号線に復帰して、軽食を調達しようと立ち寄ったセブンイレブンの駐車場で辺りを眺めてみると、ここからの景色がなかなか素晴らしかった(冒頭の画像)。展望台とは山を隔てて逆方向を向いているので、純粋な「御輿起海岸」ではないのかもしれないが、雰囲気としては似たような景色。
携帯電話でこの夕焼けはなかなか撮れるものではなく、個人的には大満足。その後、18時過ぎにこのポイントを出発して、最終的に鹿児島に到着したのは約4時間後の22時過ぎ。一般道では、いくら信号が少なかったとしても、なかなか平均時速が30-40km/h以上にはならない。自転車の倍と考えれば速いような、そうでもないような。
それにしても、たった1年半ほど前のこの頃が懐かしくてならない。