日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0645(東京羽田/鹿児島)


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便名 : JAL/JL0645
日付 : 2025/02/xx
機材 : B767-300ER(767/A25)
区間 : 東京羽田(HND)10:05→鹿児島(KOJ)12:00
所要時間 : 01:55
区間マイル : 601
搭乗クラス : 国内線ファーストクラス
運航 : JAL(日本航空)

毎年この時期には鹿児島へ用事があり、数日間の滞在。近頃は始発の6時の便に乗るのも中々気合が必要で、8時台から10時台に羽田空港を出発する便を利用することが増えてきた。尤も、この時間帯に空港へ向かおうとすると道路が混雑するので、効率を考えればもう少し早い時間の便のほうが良いのだが。

ともあれ空港へ到着し、保安検査場を通過すると、この日はターミナル中央付近の搭乗口からの出発。冬場は第3ターミナルの背後に富士山が大きく見えて気分が良い。

羽田空港第1ターミナル B767-300ER型機と富士山

羽田空港第1ターミナル B767-300ER型機と富士山

今回の移動は有償アップグレードで国内線ファーストクラスを利用。サービス開始当初は全路線とも当日アップグレード料金が8,000円だったところ、年々値上がりが進み、2025年5月時点では東京から大阪、広島、鹿児島線が12,100円、札幌、福岡線が14,300円、沖縄線が15,400円。他社に合わせたのだろうが、さすがに気軽に利用するのは厳しい価格帯になってきた。

JAL B767-300型機の国内線ファーストクラス

JAL645便/ B767型機は2列-1列-2列の配置

この日は北風運用で、D滑走路05からの離陸。羽田空港はこの時間帯も離着陸機でごった返していて、C滑走路への着陸機の隙間を縫ってD滑走路から出発させているような状況。この時、進路が交差しないA滑走路は便数の減った山手線よりもはるかに短いペースで着陸機が続いている。

羽田空港 D滑走路と待機機

羽田空港/ 着陸機の間を縫って離陸

先行機が動き出すとチャイムが鳴って滑走路へ進入。それほど風が強くないにも関わらず、かなりの角度で上昇していく先行機を追ってこちらの飛行機も離陸滑走を開始。

羽田空港 D滑走路と先行機

羽田空港/ かなりの急角度で上昇

普段は進行方向右手の座席をよく手配するのだが、この日は空いていたのが左手の窓側のみでA席を手配。羽田空港を離陸した直後の進行方向左手には橋の形が特徴的な東京ゲートブリッジと、その奥に東京スカイツリーの姿が確認できる。

中央右に見える森はJR新木場駅から3kmほどのところにある「若洲ゴルフリンクス」。日本で最も予約が取りづらいゴルフ場と呼ばれることもあるのだそう。東京都心に最も近いゴルフ場ということになるだろうか。

東京ゲートブリッジと東京スカイツリー

東京湾付近/ 正面が新木場駅(江東区)付近

東京湾上で高度を上げ、三浦半島を横断しながら相模湾方向へ向かう。左手奥に見えているのが千葉県の房総半島で、対岸までの距離が近そうな、神奈川県の久里浜と千葉県の浜金谷の間をフェリーが結んでいる。写真だと豆粒にも満たない大きさだが、ちょうど中間あたりにおそらくフェリーと思しき船が走っているのが見える。

 

三浦半島と房総半島

三浦半島上空/ 中央あたりに船が走っているのが見える

その先に見えてくるのが三浦半島の先端。橋で繋がっているのが京急三崎口駅から路線バスなどでアクセスすることのできる城ヶ島。この辺りは以前伊豆諸島を訪れた際に利用した、新中央航空の飛行機でもう少し低いところを通過したことがある。

(その際の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

三浦半島先端部と城ヶ島

三浦半島付近/ 中央あたりが京急三崎口駅

進行方向右手下方に江ノ島が見えてくるだろうという頃、左手には伊豆大島が見えてくる。伊豆大島までは熱海から約50kmほどで、ジェットフォイルに乗れば所要時間は1時間弱。天気の良い日は伊豆半島からはっきりと島影を確認することができる。

(伊豆諸島へのジェットフォイルはこちら)

biketourist.hatenablog.com

三浦半島上空から伊豆大島

伊豆大島/ 調布飛行場からの航空路線も開設されている

静岡県の海岸線沿いに飛んでいって、しばらくすると見えてくるのが静岡空港。空港の直下を新幹線が通過しているようだが、現時点での最寄りの新幹線駅は静岡駅と掛川駅で、いずれも1時間弱の所要時間。

かねてから空港駅の開設議論もされているようで、あれば便利なのかもしれないが、東海道新幹線を日当たりの利用者が2,000人程度の静岡空港へ停めるというのは現時点ではあまり現実的ではなさそう。

静岡空港と御前崎方面

静岡空港/空港地下を新幹線が通っているとか

遠くに「日本三大砂丘*1」の中田島砂丘を見ながら西へ進んでいくと、間もなく浜名湖の上空を通過。浜名湖を横切っている道路は東名高速道路で、中央左下に突き出ている岬のあたりが浜名湖サービスエリア。

静岡県浜名湖上空

浜名湖上空/ なかなか特徴的な地形

静岡県から愛知県に入る頃、食事が提供された。サービスを提供している路線が少ないデメリットはあるが、食事が陶器で提供されるのはANAよりも優れているところ。この日は到着後車を運転する用事があったから、飲み物はソフトドリンクを選択。普通席で提供されるもののほか、毎月何かしら珍しいものが提供されているのが嬉しい。

JAL 国内線ファーストクラスの機内食(朝食)

JAL645便/ ちょうどいい分量

渥美半島から知多半島、伊勢湾を抜けて和歌山県の上空を通過し、高知県の南側を横断すると程なくして宮崎県に上陸。進行方向左手の近いところには宮崎空港、少し離れたところにプロ野球のキャンプ地にもなっているサンマリンスタジアム、奥には「鬼の洗濯岩」で有名な青島なんかが見えてくる。

宮崎県宮崎市 宮崎空港上空

宮崎空港上空/ 不発弾騒ぎもひと段落した頃

飛行機は鹿児島空港に向けて高度を下げていき、都城市のあたりでは地上の建物がかなりはっきりと見えるようになってきた。中央左に写っているのは日豊本線西都城駅

都城から宮崎空港までは所要時間約80分の空港連絡バスが出ているが、意外にも乗換えさえうまくいけば鹿児島空港へも同程度の所要時間でアクセスすることができる。ただ、ここから鹿児島方面は日中は特急列車しか運行されておらず、普通列車で行き来するのは年々大変になっている。

宮崎県都城市上空 西都城駅付近

都城市上空/ ここから鹿児島方向は本数が激減する

黒酢で有名な福山町のあたりで一旦錦江湾へ出ると、桜島を左手に見ながら鹿児島空港へ向けて最終の着陸体制。どういう訳か2025年の冬は九州でまとまった雪が降ることが多く、雪に不慣れな鹿児島も結構な積雪になった。桜島はその名残で山頂付近に白く雪が残っている上、いつも通り噴火している。

鹿児島県霧島市上空 桜島方向

霧島市上空/ 桜島は日に何度か噴火する

飛行機は概ね時間通りに鹿児島空港へ到着。街中の雪の状況が少し気になりつつ、空港で昼食を食べてから、カーシェアの車を借りて目的地へ向かった。

というお話。

*1:同地のほか、鳥取砂丘吹上浜砂丘(鹿児島)なんだとか。