便名 : 便名なし
日付 : 2024/08/xx
区間 : 羽田空港第3ターミナル(17:55)→甲府駅南口(21:05)
所要時間 : 03:10
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 3,500円(クレジットカード決済)
運行 : 山梨交通
関東近県と羽田空港とを結ぶ中距離路線を制覇するシリーズ。今回乗車したのは、山梨県の甲府と羽田空港とを結ぶ路線。
(事業者公式サイトはこちら)
この日は空港近くに用事があり、17時過ぎに羽田空港へ到着。とりあえず乗車券売り場へ向かうと、殆どの路線は空席多数で表示されている一方で、この路線だけは残席僅かの表示。この運転士不足の中で日に3往復が設定されていて、需要の高さを感じさせられる。
乗車前に食事でもしようかと「つるとんたん」の列に加わってみたが全く進まず、10分ほどで離脱して同じフロアにある「おにぎり こんが」へ。こちらも少し並んだが、何とか出発前に商品を手にすることができた。
(「おにぎり こんが」についてはこちら)
今回乗車する甲府行きは第3ターミナルでは7番乗り場からの出発。いくらかの例外はあるものの、概ね前方には東京空港交通系の路線、後方には京浜急行系の路線の乗り場が配置されているイメージ。
この日は南風運用で、15時から19時までの都心上空運用の時間帯はB滑走路(22)から数分おきに飛行機が離陸していく。第3ターミナルバス乗り場の道路の延長線上に滑走路があるから、音が聞こえてきたのち若干遅れて飛行機が現れる。
(B滑走路からの離陸風景についてはこちら)
しばらくすると待機場から乗車するバスが周回路に出てきた。この路線、かつては京浜急行バスの運行便もあったようだが、昨今の運転士不足の影響もあるだろうか、2024年8月現在では山梨交通の運行便のみ設定されている。
片道150kmを超える中距離路線ということで、車内は化粧室付き40人乗りの座席配列。座席は「Yamanashi Kotsu」の文字の入ったオリジナルデザインで、かなり明るめの模様。USBポート等の設置はなかったような。
17:55に第3ターミナルを出発すると、場内周回路を廻って第2ターミナルへ向かう。ちょうど学生の長期休暇期間に入っているからだろうか、ここ数週間の羽田空港は早朝から駐車場が異様な混雑をしていて、周回路も車で溢れている。駐車場を予約するか、相当時間に余裕を持っておかないと乗り遅れてしまいそう。
羽田空港から甲府までの時間的な最短ルートは首都高速湾岸線(東行き)、中央環状線、新宿線経由で中央高速道路の経路だが、このバスは空港中央入口から湾岸線の西行きで横浜方面を目指す。というのも、このバスは羽田空港出発後、横浜駅東口のバス乗り場で乗車扱いがある。
湾岸線で東扇島辺りを通過するタイミングでは、対岸のかなり近いところに房総半島が見えてきた。アクアラインを走れば30分ほどの距離だから当然と言えば当然だが、三浦半島ならまだしも、この辺りから見えるというのはなかなか新鮮。
羽田空港から横浜駅東口までは30分で設定されているが、特に遅れることもなく無事18:40前に同バス停に到着した。YCATと似たような場所にあって分かりづらいバス停ではあるが、ここから10人程度の乗車があり、各列とも概ね座席が埋まった状態で出発。
(横浜駅東口を経由する空港連絡バスは他にも)
(空港を経由しない路線の発着もある)
この先のルートは以前乗車した東名経由の空港連絡バスと同様で、首都高速から横浜新道、保土ヶ谷バイパスを経由して横浜町田インターチェンジへ向かい、東名高速、海老名ジャンクションで圏央道に乗換えて八王子ジャンクションから中央高速道路のルートで進む。
海老名までは順調に進んできたが、どうやらこの日は圏央道沿いで花火大会が実施されていたようで、その見物のために高速道路は停滞気味。しばらくごく低速で走っていくと、花火の打ち上げ現場の真横を通過した直後に流れるようになった。
中央道に入ると「新宿」と行き先を表示した高速バスと異様な頻度ですれ違うようになり、改めて中央道系統の高速バス需要の高さを思い知らされる。
渋滞に巻き込まれたせいでバスが定刻なのか遅れているのかさっぱり分からなかったが、20:00過ぎに談合坂サービスエリアに到着して10分ちょっとの開放休憩。割と大規模なサービスエリアゆえ、この時間でもそれなりに店舗は営業していた。
休憩を終えるとバスは勝沼インターチェンジまで高速道路を走行し、そこから一般道。最初の勝沼バス停を通過した時点で時計を確認すると約5分ほど遅れていた。渋滞でそれなりに停滞していたことを考えれば、割と上出来なほうかもしれない。
勝沼、一宮と降車がなく通過したが、その後は石和、山梨学院大学とまとまった降車があった。この辺りはなかなか道が狭い上にクランク状の箇所もあり、中々バスは大変そうな道。そういえば、一般道を走っている最中にも目の前で花火が打ち上がっていて、ちょっと得した気分になった。
一般道区間ではそれなりに信号に引っかかり、若干遅延が拡大し約10分遅れで甲府駅南口へ到着。時間があれば竜王駅の近くにあるという終点の竜王バス停まで行ってみてもよかったのだが、この日は東京まで戻る必要があり、終電の時間が迫っているため残念ながらここで下車した。
乗換えを厭わなければ、羽田空港からバスタ新宿までバスに乗り、そこから「あずさ」もしくは「かいじ」へ乗換えるのが最速で、渋滞と乗継ぎのロスがなければバスよりも1時間近く短い所要時間で移動することができる。
ただ、乗換えなく、安価に現地へ向かいたいということであれば、バスの選択肢もあるかなという感じ。花火の見物渋滞があってなお10分遅れで済んだということは、道路が混んでいなければもう少し早く到着していたかもしれない。
というお話。