日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】DAK0201(沖縄那覇/沖永良部)


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便名 : DAK0201
日付 : 2014/03/xx
機材 : BN-2 Islander
区間 : 沖縄那覇(OKA)11:00→沖永良部(OKE)11:50
所要時間 : 00:50
区間マイル : 110(推定)
搭乗クラス : 普通席
運航 : DAK(第一航空)

 「奄美群島アイランドホッピングルート」というのをご存じだろうか。

(JAL公式サイトによる案内はこちら)

www.jal.co.jp

すこし前まで、奄美と沖縄の間は実距離が近いにも関わらず利用しやすいとは言いがたいダイヤで、実際に活用して往来することが難しかった。

それがここ数年のうちにずいぶん改善されて、例えば奄美・沖永良部・与論なんかは那覇と毎日JALグループ便が飛ぶようになり、このお陰で鹿児島県の離島を訪問する際、鹿児島経由のほか、那覇経由という選択肢が取れるようになった。

一方で、ひっそりと撤退した航空会社がある。それは「第一航空」という会社なのだが、当時よもや撤退するなど思いもしなかったから、今になって振り返ってみると乗っておいてよかったと思う。今回はその思い出話。

記事投稿時点では5年ほど前の話になるのだが、現在とはIT事情なんかがまるで異なっており、この路線はインターネット予約すらなかった。電話で予約して、銀行振込で支払った記憶がある。

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当時は「空港食堂」の隣に事務所があった

当日は事務所でチェックインし、ターミナル脇からワゴン車で搭乗機へ向かう。厳重な警備のゲートから空港内に入り、ぐるぐる回って滑走路海側にある格納庫前から搭乗。

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パイロットと客席に仕切りはない

当時の第一航空の機材は小さなブリテン・ノーマン・アイランダーで、定員は乗員含め10名。乗員は機長1名で、実質乗客は9名しか乗れない。満席の場合は操縦席に1名乗るそうで、それはそれで羨ましい。

この日は満席にはならず、パイロットの真後ろに着席。今まで数知れず飛行機に搭乗したものの、操縦している様子と前方風景を見ながらフライトしたのはこの時のみ。

当時からかなりの月日が経ったものの、那覇空港の滑走路から離陸して那覇市街、沖永良部空港への着陸体制と、眺めた景色は未だに忘れられない。写真に納められればよかったのだが、当時はまだ飛行中の電子機器の使用は認められていなかった。

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マイクロバスくらいの大きさ

50分のフライトはあっという間で沖永良部空港へ到着。

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ちょっとルフトハンザっぽい

そんな貴重な体験のできるこの路線、搭乗後、スケジュールが不安定な時期が続き、いつしか運航されなくなったと思えば、路線そのものがなくなってしまった。懐古趣味と言われるかもしれないけれど、当時だったからこその良い思い出。