日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】南総里見号(館山駅前/千葉みなと駅)


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便名 : 便名なし
日付 : 2025/07/xx
区間 : 館山駅前(11:25)→千葉みなと駅(13:18)
所要時間 : 01:53
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,680円(交通系ICカード決済)
運行 : 京成バス千葉イース

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

館山来訪の目的を果たして都心方面へ戻るのだが、来た道を戻るというのは味気ない。何か違ったルートをと探した結果、見つかったのが今回利用する「南総里見」号。安房白浜駅から館山駅を経由し、千葉県庁付近、千葉駅を通ってJR京葉線千葉都市モノレール千葉みなと駅までを結んでいる路線。

(事業者公式サイトはこちら)

www.nitto-kotsu.co.jp

「南総里見」号の館山駅前乗り場はJR系の高速バス「なのはな」号系統とは別の、ロータリーの端あたりにある。バスセンターというには少し規模が小さめで、屋根のついた待合室というのが適切な表現になるだろうか。

南総里見号 館山駅前バス停

館山駅前/だいぶレトロなバス乗り場

待合室の中に入ってみるとこんな感じ。外から見えないところにバス停の標柱が建っているというのは割と珍しい風景かもしれない。以前は高速バス2路線のみの乗り場だったようだが、現在は館山市街地の路線バスについてもこの乗り場を発着している模様。

南総里見号 館山駅前バス停

館山駅前/外からは標柱の存在が見えない

ちなみに中距離路線バス(一般道)の停留所がこちら。こちらは日東交通の車庫の一角、目の前にはJRバス関東の車庫と、鉄道駅の至近というずいぶん立地の良い場所に大きめの車庫が林立している。

日東交通 館山駅前の乗り場(廃止)

館山駅前/安房鴨川方面などはここから出発する模様

出発まで少し時間があり、駅前通りのパン屋さんで朝食を買い込んだのち、駅のロータリー付近を少し散策。このときは11:00発の東京駅行き「房総なのはな」号が出発を待っていた。この便を担当する日東交通という事業者はどうやら千葉県内にしては珍しく、京成電鉄系の資本が入っていない独立系の事業者。以前、東京駅前からJR久留里線上総亀山駅に近い「笹」というバス停まで乗ったバスが同社の運行便だったような気がする。


(当時の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

南総里見号 JR館山駅前バス停

館山駅前/東京駅行き、新宿駅行きともにほぼ1時間おき

「房総なのはな」号の乗り場を脇目に線路方向へ進んでいくと、ホームとの仕切りに「B.B.BASE」の乗り場を示す垂れ幕が掲げられていた。この「B.B.BASE」はJR東日本が運行する自転車旅行用の臨時列車で、車内には自転車用のラックが設置されていて自転車を解体することなくそのまま乗車できるのが特徴。それゆえ改札口を通過するではなく、専用のホーム入口が設置されているらしい。

(「B.B.BASE」についてはこちら)

www.jreast.co.jp

また、垂れ幕の右側には「関東 省営バス発祥の地」の記念碑が建っている。どうやら鉄道では輸送力が過剰になると予想される区間にバスを運行するという方針のもと、館山から千倉の間で開業したのが関東で初めてだったということのよう(全国では4番目)。

BB Base 館山駅の乗り場

館山駅/自転車を解体せずに乗車できる「B.B.BASE」

バスの出発時刻が近づいてきて乗り場へ戻ると、いつの間にか待合室には人がずいぶん増えていた。今回乗車する便は館山駅前始発ではなく、安房白浜駅始発で全線を走破する便で、出発時刻直前にバスが着車すると既に3割くらいは席が埋まっている状態での到着。房総半島の県内高速バスというと路線バス車体に前ドア車のイメージだったが、いつの間にか一般的な高速バスタイプの車両に置き換わってしまったらしく、趣味者的には少し残念。

運賃の支払いは乗車時で、交通系ICカードで決済して乗車。終点までの所要時間は約2時間だが、館山来訪時に利用した羽田空港からの路線と比べると運賃は半額程度。こうして見るとアクアライン系統の収益性の高さが際立っている。

館山駅前出発時点では7割程度の埋まり具合だったが、最終の乗車停留所を出発するタイミングでは正座席がほぼ全席埋まる程度の乗車率といった感じで中々盛況の模様。元々千葉県内に住んでいた身からすれば、せっかく都心までほぼ同じ所要時間で出られるのに、千葉市に何をしに行くんだろうかと思わないこともないのだが。

南総里見号 館山駅前バス停

館山駅前/大半の座席が埋まった

館山市街地での停留所は路線によって若干違いがあって、千葉駅へ向かう南総里見号は「那古健人館」なるバス停にも停車する。ここは公道を外れた駐車場のようなところなのだが、舗装されていない上バス停が運転席側にあるなど、少し変わった雰囲気の停留所。

南総里見号 道の駅バス停

那智健人館/外見からは何の店か判明しない

館山自動車道上は富津浅間山バスストップ、木更津羽鳥野バスストップに停車するが、両停留所は乗車だけではなく、降車もできる運用。今回の便に関しては降車はいなかった。

この日は天候がぐずついていて、バスに乗り込むまでは雨が降ってもぽつぽつ程度だったのだが、館山自動車道に入って暫く経った頃から急激に雨が強くなってきた。ワイパーはかなり早いペースで動いていたが、それを上回る雨の降り方で視界がいまひとつ。こちらも幾分速度を落として走っているが、ところどころそれ以上に徐行している車がいて、これを避けながら進んでいく。

南総里見号 館山自動車道(雨天)

館山道/ワイパーも効かないレベルの雨

バスは館山自動車道を全線走破し、市原インターチェンジから京葉道路へ直通。房総半島総じて雨が強かったというよりは局所的だったようで、京葉道路の松ヶ丘インターチェンジで一般道に戻った際にはちらほら青空も見えてくるようになってきた。

青葉の森通りを5分ほど走ると、蘇我駅バス停に到着。あれほど雨が強く降った割に3分ほど早かったから、ある程度は余裕を見ているということになるだろうか。JR蘇我駅はバス停の正面ながら200m弱離れているのだが、割と利用者は多く10名弱が降車していった。

南総里見号 JR蘇我駅前

蘇我駅前/駅はバスを降りて正面に200mほど

蘇我駅からは県庁、中央二丁目と停車し数名ずつ降車、千葉駅の到着は概ね定刻通りの13:10過ぎ。殆どの乗客の目的地は千葉駅だったようで、私を含め数人を残し大半の乗客は降車していった。千葉駅は上空を千葉都市モノレールの軌道が複数走っていて、中々近未来的な雰囲気。

南総里見号 JR千葉駅前

千葉駅前/モノレールは開業からまもなく40年

千葉駅から千葉みなと駅はそれほど離れておらず、所要時間10分弱で到着。駅前には割と立派なロータリーが設置されているが、羽田空港へ向かう空港連絡バスはここを利用しなかったり、割とバス停が点在している印象。

南総里見号 JR千葉みなと駅前

千葉みなと駅前/高速バスは空港行きを除けばこの路線のみ

ともあれ、南房総から県都を結ぶ路線として、需要は堅調といった様子。今回乗車した車両もEDSS付きの比較的新しい車両だった訳で、今後も活躍が期待されそう。

というお話。