便名 : 便名なし
日付 : 2025/01/xx
区間 : 函館空港(14:40)→函館駅前(15:00)
所要時間 : 00:20
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 500円(オンライン決済)*1
運行 : 函館帝産バス
お昼過ぎに羽田空港を出発する便で函館空港に到着。この日は最終便で東京に戻る予定になっていて、函館空港に到着したのちすぐに函館市街へ向かう。
(ここまでの移動はこちら)
函館空港は道内の空港の中では市街地に近いところに位置していて、所要時間は函館駅からバスで20分ほど。新幹線が函館駅から同じく電車で20分ほどのところにある新函館北斗駅に到着する関係で、いわゆる「4時間の壁」のボーダーライン上にあるものの、現時点ではまだ飛行機に優位性がある状況。
そんな函館空港の空港連絡バスを運行するのは函館帝産バス。関西あたりでしばしば見かける帝産観光バスとカラーリングが一緒で元々は資本関係があったようだが、現在では資本関係は解消されている模様。
(事業者公式サイトはこちら)
この路線はダイヤが明示されていて到着便受けの出発ではないものの、ある程度飛行機の到着時間によって出発時間を調整しているようで、到着便が重なると満席になり次第出発という感じ。今回搭乗してきたJAL便はほぼ同時刻にANA便が設定されていて、気持ち先着していた同便の乗客でほぼ席が埋まった状態だった。ただ、両社とも手荷物回転台はまだ動いていなかったから、乗り込んでいたのは預け荷物なしの乗客が大半と思われる。
ちなみに乗車当時は決済手段が現金もしくは専用サイトでのオンライン決済しか対応していなかったが、2025年3月の運賃改定に伴いクレジットカードのタッチ決済を導入した模様。思いの外交通系ICカードはすぐに廃れてしまうのだろうか。現在はまだ乗客が集中するような交通機関ではタッチ決済の処理速度に課題がありそうだが。

正座席が全て埋まったところでバスは出発。空港からの公共交通機関はバスしかないため、大型機が到着するタイミングでは常に数台が待機しているから、よほど誰にも気づかれないような場所にでもいない限り乗り切れないということは基本的には起こりづらい。

バスは空港を出ると道道63号線、その後国道278号線(漁火通り)で函館駅へ向かう。空港から函館駅までの距離は約9kmで、改定後の運賃での1kmあたり単価は77.8円。圧倒的な高単価で若干異常値気味の松山空港を置いておくと、全体の中では高い部類。
このご時世では50円/kmから80円/kmくらいは致し方ないのかもしれないが、市街地から10km圏内の空港で80円/kmに近づくと4名乗車の場合はむしろタクシーの方が安くなってしまい、前述の松山空港に至っては2人乗車でほぼトントン、3名以上はタクシーの方が安価。
(その松山空港の連絡バスについてはこちら)
biketourist.hatenablog.comさて、最初の停留所となる湯の川温泉は空港の目と鼻の先で、10分と掛からずに到着。ちなみに夏場であれば、空港から30分ちょっと歩くと函館市電の湯の川温泉電停まで歩くこともできる。流石に雪の降る冬はやめておいた方が良いと思われる。
この時走っている漁火通りは海岸線に面していて、道路沿いに立つ店舗などの裏にはほぼ高低差なく海(津軽海峡)が迫っている。確かにこのロケーションであれば漁火も見えそうではある。遠くに見えているのは津軽海峡を行き来する船だろうか。

暫く走って競輪場前のバス停を過ぎたあたりで進行方向左手前方には函館山が見えてくる。山の標高は334mで東京タワーと同程度ではあるが、傾斜が急で直線で登ることはできず、車道は大きく迂回しながら距離を稼いでいくため、徒歩で登るのは少し過酷。
アクセス手段としてロープウェイがよく知られているが、冬期以外は函館駅からの路線バスも運行されており、こちらの方が若干空いている。だいたい前便の出発直後、20-30分前にバス停に並んでおけば着席できるという感じだろうか。
なお、往路は比較的容易に利用できるものの、復路はいずれの手段も混雑が激しく、かなりの長さの待機列が形成される。それゆえ、往復には時間に相当の余裕を持っておく必要がある。

よく目を凝らしていると海の向こう側に山影が見えてくるが、これは青森県の下北半島。対岸までは約40kmの距離があるが、この辺りからは青森市ではなく函館の方がアクセスがしやすいようで、函館の経済圏に含まれている模様。そんな背景から、函館から大間までのフェリーが運航されている。
(件のフェリーはこちら)

バスは引き続き国道278号線を道なりに進み、大森公園の先で右折して函館駅前へ向かう。地図を見ると、走っている道はちょうど本土と函館山を繋ぐ陸繋砂州の部分を走っているらしい。
国道278号線は森町から亀田半島を一周して函館までを結んでいるが、国道5号線にぶつかる函館駅前の交差点が終点。その交差点を右折し、100mほど国道5号線を走ると終点の函館駅前にあるロータリーに入った。駅の周辺にはここ数年の間にホテルが連続して竣工し、数年前と比べるとかなり景色が変わっている。
ちなみにかつて「フォーポイント•バイ•シェラトン」だった建物は現在「プレミアホテル」となっていて、ここ1年ほど暫くマリオット系のホテルが存在しない状況になっていたのだが、つい最近「フォーポイント•フレックス by シェラトン」というブランドのホテルが開業した。これは元々「ユニゾインエクスプレス函館」だった建物がリブランドされたもので、通常のマリオット系列と比べて半分ほどの広さではあるが、選択肢があることは純粋に喜ばしい。
(かつての「フォーポイント•バイ•シェラトン」はこちら)

空港連絡バスは函館駅ロータリーの11番乗り場発着。多くのバスは函館駅前が始発•終着になっているが、日に数本のみ、ここから先、赤レンガ倉庫などのある宝来町方面へ向かう便が設定されている。なお、近くの乗り場からは同じ連絡バスでも青函連絡フェリー乗り場行きのものも運行されているため、乗り間違いには注意。

ここまで乗ってきた飛行機の記事にも記したが、函館空港の難点は市街地から空港へ向かう連絡バスの最終便の早さで、最終便が函館空港19:40発なのに対し連絡バスの最終便は函館駅前を17:50に出発する。せっかく空港まで20分という立地なのだから、せめて18:30とか、できれば18:45くらいまで繰り下げてもらえると、もう少し時間を有意義に活用できるのだが。
ちなみに同空港にはいくつかの路線バスも乗り入れていて、そちらを活用できるかと思いきや、こちらはチェックイン締切時刻を10分ほど廻ってから到着するため、定刻通り出発する場合は遅すぎる。運賃が上がるのは致し方ないが、この辺りにもう少し気を配ってもらえると利用者としては非常に嬉しい。
というお話。
*1:2025年1月当時。2025年3月より700円。