便名 : 便名なし
日付 : 2022/05/xx
区間 : 中部国際空港(18:30)→知立駅(19:40)
所要時間 : 01:10
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運行 : 知多バス
しばらく名古屋に滞在して東京へ帰る。
中部空港からの移動手段はいくつかあるが、今回選択したのは名鉄知立駅に向かう空港バス。こんな機会でもなければ利用しないだろうということで、少し寄り道して名古屋駅へ向かうことにした。このバスは名鉄グループの知多バスによる運行。
(運行会社の公式サイトはこちら)
空港では前の予定からバスの出発時刻まで少し時間があり、展望デッキに上がってみた。当時はCOVID-19の真っ只中でまだ国際線側が閑散としていて、これまでならば中長距離路線の飛行機が停まっているはずの時間帯でも、特に駐機している飛行機は見当たらない状況。
一方、国内線側も状況はまだまだ厳しいとはいえ、最悪の状況からは脱しつつあるという雰囲気で、飛行機はそれなりに動いている様子が見てとれた。なぜかやたらと遭遇する「さくらジンベエ」ではなく、通常の青いジンベエジェットを見たのは久しぶりな気がする。
しばらく空港内で時間を潰し、空港バス乗り場へ移動。以前ここから豊田市駅行きのバスに乗った時にも思ったが、相変わらずこの空港のバス乗り場は分かりづらい場所にある。せめて吊り下げ看板を柱の手前に設置できていればもう少し分かりやすかったのだが。
中部国際空港からのバス路線は今回乗車した知立駅行きのほか、前述の豊田市駅、名古屋駅、三重県の桑名・四日市方面などの近距離路線が多め。中長距離路線としては京都、飛騨高山、浜松・掛川行きの路線などが設定されている。ただし、2023年5月の投稿時点ではいくつかの路線について引き続き部分的、もしくは全面的に運休となっている。
(詳細については公式サイト参照)
バス乗り場の脇にはボートレースのチケットショップ「オラレセントレア」が開設されている。そもそも観光案内所と販売所が併設されているというのが異例だが、加えてこの手の施設が空港内にあるというのはなかなか珍しい。
バス停に到着したのが少し早すぎたようでその辺を散策していると、B787の初号機が展示されている「FLIGHT OF DREAMS」前あたりに今回乗車するバスが停車しているのを見つけた。
ちなみにこの「FLIGHT OF DREAMS」、来場者数の減少によってリニューアルがされたとのこと。改装によって少しチープになってしまったが、機会があれば訪れてみるのも良いかもしれない。
(公式サイトはこちら)
(訪問時の記録はこちら)
しばらくするとバスが到着。名鉄グループは三菱ふそう製のバスが多い印象があるなかで、この路線では近頃話題の日野自動車製のバスがやってきた。邪推だが、トヨタ自動車のお膝元を運行するバス会社だからだろうか。名鉄グループも三菱ふそうの販売会社を手放して以来、以前ほど三菱ふそう一辺倒ではなくなったようだが。
座席の枕カバーには刺繍?で会社名が表示されている。近頃あまり他の会社で見かけないが、どこか懐かしさを感じるのは以前どこかでにたような枕カバーを見たことがあるからかもしれない。
比較的前方の席に陣取ると、程なくして出発。知多横断道路をしばらく走り、東浦知多インターチェンジで一般道に戻った。一般道に下りた辺りで少し眠ってしまったようで、次に起きると途中停留所のJR武豊線緒川駅のロータリーに到着したところ。
この路線は途中乗降も可能なようで、高速バスタイプの車両にも関わらず各停留所に停車するたびこまめに乗降がある。この風景はクローズドドアシステムが採用されている首都圏の空港バスに乗り慣れているとなかなか新鮮。
ところでこの路線、一般的な交通系ICカードは使用できない代わりに、複数のQRコード決済が利用できるというちょっと変わった運用になっている。この他、2022年8月以降は名古屋鉄道のエリア版MaaSアプリ「CentX」のWebチケットが利用できるようになったのだそう。まず交通系ICかVisaタッチあたりにに対応してほしい気がするが、車社会の中部地方ではあまり利用が多くないんだろうか。
ともあれ緒川駅を出ると、境川と逢妻川をまとめて渡り、名鉄三河線の刈谷市駅、JR東海道線と名鉄三河線の刈谷駅に立ち寄って、終点の名鉄名古屋本線知立駅には定刻よりも若干早く19:35頃に到着した。今回は「d払い」で決済。
なお、知立までの速達性を優先するのであれば、名鉄電車を利用して神宮前乗換えのルートを使って最速50分ほどで移動できる。そんな事情からか、知立駅まで来るバスは1日4本のうち1本しかないので、鉄道でアクセスしづらい武豊線沿線や東海道線沿線がこのバスのメインターゲットなのかもしれない。
わざわざ知立までやって来たが、ここから一旦名古屋駅へ移動し、新幹線に乗換えて東京へ戻る。いつものことだが経済的合理性は一切無視した、完全に酔狂のルート。
というお話。