日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【歩いてみた】壱岐島・芦辺港から壱岐島・壱岐空港まで


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訪問日時 : 2023/01/xx
出発地点 : 壱岐島・芦辺港
到着地点 : 壱岐島壱岐空港
移動距離 : 約10.3km
所要時間 : 約2時間

ジェットフォイル壱岐島・芦辺港に到着したのち、長崎行きの飛行機が出発する壱岐空港を目指す。島の交通結接点となっている郷ノ浦を経由すればバスで空港までアクセスできたようだが、バスに乗り遅れて10kmほど歩いて空港へ向かうことに。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

■ ルート概要
※ 地図上の経路は実際の経路と異なるケースがある。あくまで概要理解として。

対馬・厳原から乗って来たジェットフォイルの船着き場の正面には壱岐交通の「芦辺港」バス停がある。ホームページを見るとシャトルバスは博多港からの便にのみ設定されており、対馬からの便にはバスの設定はない旨記載がされていたが、実際にはどういうわけか、バスが停車していた*1。…のだが、そんなことは露知らずで、お手洗いに立ち寄っている間に乗り遅れてしまった。

(壱岐島の港・空港アクセスはこちら)

iki-kotsu.com

長崎県壱岐市 芦辺港

(14:11) 芦辺港ターミナルを出発

壱岐空港は以前利用したので時間を潰せるほどの何があるでもないことは知っていて、タクシーで移動すると時間を持て余してしまうから歩いて向かうことに。間に合わないこともないと踏んだが、飛行機のチェックイン締切までは約2時間、平均5km/hで歩く必要があり、少し急ぐ必要がある。そんな訳で息つく間もなく芦辺港を出発。ちなみに港から空港までタクシーで移動すると所要時間は約15分。

長崎県壱岐市 芦辺港

(14:13) 河口に架かる橋を目指す

芦辺港は壱岐島中央北部にあり、南東の壱岐空港に向かってひたすら南下するルート。目測で外周約60kmほどのこんな島でも港近くには大きなイオンがある。この日港にはタクシーが待機していなかったが、イオンに行けば捕まえられるかもしれない。

長崎県壱岐市 芦辺港

(14:16) 謎の巨大船「ニューみかさ」

イオンを横目に歩いていくと、進行方向左手には真っ白な「ニューみかさ」なる船が停泊中。船は全くの専門外だが、調べると元々は対馬と韓国釜山の間を運行していた船だった模様。船は港の大きさとミスマッチなほど大きく、異様な存在感がある。

長崎県壱岐市 芦辺港

(14:21) マラソン用の幟が設置されていた

島の中心から海に注ぐ谷江川の河口に架かる橋を渡り、県道23号線方面に向かう。県道の手前にはコンビニエンスストア(ファミリーマート)があったが、これ以降経路上にはコンビニエンスストアの類は見つからなかったので、もし何か食料等を調達するのであればここでしておく必要がある。

長崎県壱岐市 芦辺港

(14:26) 県道23号線を左折

コンビニエンスストアの横の道を上っていくと県道23号線にぶつかり、これを左折。しばらくはこの道を進んでいくことになる。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(14:28) 最初は左手に、後に右手に歩道がある

ちなみに歩道は右側にあったり左側にあったりところころ変わるが、県道を歩いている限りは少なくともどちらかには比較的整備された歩道が設置されていた。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(14:35) トンネルがあるのは序盤のみ

歩道そのものは歩きやすいが、ルートは序盤から比較的起伏に富んでいて思いの外体力を消費する。バスが頻繁に走っているようであればバスに乗ってもよかったが、あいにくこの時間帯にこの辺りを通過するバスはない。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(14:40) 行程通じて比較的アップダウンは激しい

港を出て約3.5kmほど歩き、右手に「ENEOS 芦辺SS」が見えてきた手前を左折。この道路、地図からイメージする道幅よりも大分細いので、見落としに注意。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(14:54) ガソリンスタンド手前を左折

左折した後は再度しばらく道なり。なお、気づかず進むべき道が右左折しているにも関わらず直進方向に延びる紛らわしい道があったりするので、定期的に地図で間違った方向に進んでいないか確認することが望ましい。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(14:54) 海に突き当たるまでひたすら道なり

15分ほど歩くと海に突き当たり、灯籠が現れた。この左手、少し離れたところには「小島神社」があるが、道らしき道は見当たらない。鹿児島、指宿にある「知林ヶ島」と同様、干潮のタイミングでのみ参拝できるという感じだろうか。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(15:05) 左手の離れ小島に「小島神社」がある

その後しばらくは海岸沿いの道を進む。道幅が細いいかにも田舎道といった風情の道路は殆ど車通りがなく、1時間ほど歩いている間にすれ違った車は片手ほどもなかった。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(15:07) 殆ど車通りもない細い道を進む

比較的海に近いところを進んでいったが、それでも道中は比較的起伏が激しいところが多い。手元の運動アプリを見ると、芦辺港では殆ど海抜ゼロメートルからスタートして上り下りを繰り返していた。標高50m近い山も4つほどあった。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(15:18) 再び結構な上り坂

結構な山道を上りきると今度は一転して下り坂。出発から7kmほど歩いたところでようやく山間部を抜けて平地に出てきた。この辺りでは清掃をしているであろう人の脇を通過したが、普段部外者が通らないだろうと思われ、大分怪訝な顔をされた。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(15:28) 山を越えると田畑が広がるエリアに到達

ちなみにその先の道は若干わかりづらく、直進すべきところを気づかず道なりに進んでしまい、疲労が出始めたところをいくらか余計に歩くことになった。返す返すもだが、定期的に地図で現在地を確認することは初めての場所を歩くときには割と大事。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(15:54) 空港までのバスもこの道路を通過する

出発から9.5kmほどのところで壱岐空港へのバス通りに合流。合流地点には「三反田」バス停があり、ここからバスに乗車することもできた。ただ、せっかくここまで歩いてきたということで完歩を目指すことに。歩いていくと、途中で後方から走ってきたバスにあっさり追い抜かれた。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(16:01) ようやく空港が見えてきた

残り1.5キロほどはなだらかな丘で、丘の頂上からは目的地の壱岐空港が見える。搭乗する飛行機は定刻よりも若干早めに壱岐空港に到着したようで、上空を通りすぎて着陸体制に入る姿が見えた。残り時間からして乗り遅れるということは無さそうだが、まだ少し距離がありちょっと焦った。

長崎県壱岐市 芦辺港から壱岐空港

(16:11) 出発から約2時間で到着

建物が見えれど中々近づかず、姿が見えてから実際に到着するまで10分ちょっと要し、無事壱岐空港に到着。壱岐空港は平屋建てでちょっと大きめの公民館といった出で立ち。余談だが、空港脇に停まっているバスは芦辺港でジェットフォイルを降りた時に乗り遅れた車のような気がした。

長崎県壱岐市 壱岐空港ターミナル

(16:13) 壱岐空港はかなりこぢんまりしている

そんなこんなでスタートから約2時間で壱岐空港に到着。勢いで歩き始めてしまったが、常識的に考えればタクシーにでも乗るのが良いのではないかと思う。ただ、歩いて歩けないことはない、というのは今回実証することができた。

*1:シャトルバスはないものの、定期路線バスで芦辺港14:02発の「内廻り一周線」が発車を遅らせて待っていたのだと思われる。