便名 : JAL/JL2624
日付 : 2021/11/xx
機材 : E170/E175(EMJ)
区間 : 高知(KCZ)13:35→神戸(UKB)14:30
所要時間 : 00:55
区間マイル : 119
搭乗クラス : 普通席
運航 : FDA(フジドリームエアラインズ)
高知から飛行機を乗り継ぎ乗り継ぎ、福岡へ向かう。
(ここまでの移動はこちら)
当時、JALの「ふるさと応援特集」なる企画で、高知-福岡路線を往復で利用すると旅行代金が10,000円引きになるというものがあったのだが、当日は本来対象となる直行便が欠航になっていて、提示されたのが高知→神戸(地上移動)大阪伊丹→宮崎→福岡というルート。この企画、時々掘り出し物があるので定期的に確認するようにしている。
(「ふるさと応援特集」についてはこちら)
この日はJR高知駅から空港までのバスが若干遅延し、チェックイン締め切り時刻まで10分を切るか切らないかのタイミングでチェックイン。なお、今回搭乗するFDA運航の便はチェックイン締切時刻は出発の15分前。大手航空会社が20分前締切に見直した際、同社は追随して変更しなかったため、5分の差異が生じている。何だかんだでこの5分の差が結構大きい。
なお、特定の便に対応してバスが運行される地方空港のこと、恐らくこんなギリギリのスケジュールでバスが運行されることはないから、そもそも搭乗予定の便に対応する便ではなかったと思われる点をバス会社の名誉のために申し添えておく。
ともあれチケットを手に入れ*1保安検査場に向かうべく2階に上がると、フロアのど真ん中には「よさこい踊り」で使う鳴子の巨大版がディスプレイされている。なかなか時期を合わせづらく、いまだ祭りには訪れたことはないのだが、会期4日間で延べ約100万人が参加するのだとか。4日間通しで参加される方もいると思われ、延べ人数との比較は適切ではない気もするが、高知市の人口が約32万人(2020年時点)、高知県の人口が約70万人(2022年時点)というから、人口よりもはるかに多い人数が参加しているということになる。
同空港の売店は割と高知ローカルのものが多め。変わったものでは「い草グッズ」なんてものもあり、復路で高知空港に戻ってきた際、物珍しかったのでいくつか買って帰ってきた。これは不織布のバッグにい草が詰められているというもので、香りはよかったのだが、いつしか袋が破れ、中身が飛び散って大変なことになったのはここだけの話。
この時点で既に出発時刻の20分前を切っており、保安検査場の締切時刻まではもう5分そこそこしかなかったが、個人的にお気に入りの鯖寿司を店舗に立ち寄って購入。
ところで、歴史上の偉人の多い高知県、手荷物検査場前には勝海舟の像が立っている。全国の空港のなかでも、これほど目立つ場所に人物像を飾っているのは珍しいような気がする。
ともあれ手荷物検査場を通過。チェックイン締め切り時刻ギリギリにチェックインし、昼食のお弁当を購入するなどしていた割に搭乗口に辿り着いた時点ではまだ搭乗開始しておらず、待合室の椅子に座って一息つくくらいの時間があった。
ご存じの通り各機体の塗装が異なるFDA、この日の機材はティーグリーンの8号機(JA08FJ)。4号機、11号機も似たようなグリーンだが、こちらのほうが若干明るい色をしている。
(公式サイトはこちら)
各機体のカラーは外装だけではなく内装にも及んでいる。座席そのものはどの機体も同じグレーの革張りだが、ヘッドカバーの不織布は機体の外装と同じティーグリーンのものが使用されている。スポンサーがついている機材の場合、ここに広告が入っていることも。各色揃えるのは地味に大変そう。余談だが、座席からの景色はちょっとソラシドエアとかぶって見える。
(参考までに、ソラシドエアの搭乗記はこちら)
隣のスポットの搭乗橋を見ると、高知の観光名所の写真が掲げられている。そういえば、この飛行機に搭乗するときの搭乗橋にも何か描かれていたような。
この時間帯の高知空港では、似たような時間にANAの東京行きが隣のスポットから出発するスケジュールだったが、こちらの方が先に出発準備が完了してプッシュバック。どうやらこの飛行機がANA機の進路を支障するようで、こちらが地上滑走を開始するまでANA機は駐機場内で少し動いただけで待機していた。
高知空港の滑走路は2,500mで、地方空港としては標準から少し長いくらい。丘珠空港の1,500mの滑走路でも離着陸できるE175だからだろうか、滑走路をフルで使わず、割と中央よりの誘導路から進入して離陸滑走を開始した。
同空港の滑走路の方角は14/32で南東と北西を向いているが、この日は北西方向、海側から山側へ向けて離陸した。離陸後は上昇しながら右旋回し、室戸半島を突っ切るように東方向へ飛んでいく。
出発から到着まで55分と短いフライトだが、案外シートベルトサインの消灯している時間は長く、空港にある高知料理レストラン「司」で買った焼鯖寿司を食べるくらいの時間があった。この焼鯖寿司、出来立てのほうが数段美味しいが、弁当だとしてもおすすめ。ただ、上空では地上よりも味覚が鈍っているような気がするが、気のせいだろうか。
食べ終わった頃にちょうど徳島市上空を通過。こうして上空から見ると徳島道と高松道が近寄りつつも合流しないルートを描いているのが分かりやすい。ちなみに、本州から高知方面に向かう高速バスは鳴門ジャンクションで両者が合流しているにもかかわらず、高松道の板野インターチェンジで一旦高速道路を降り、一般道を経由して徳島道の藍住インターチェンジから乗り直す、というルートを取るのが特徴的。一旦降りたとしてもなおその方が安いんだろうか。
淡路島の西側辺りで高度を下げ神戸空港への着陸体制に入るが、加古川辺りの海上を飛行しているときには地上に新幹線が走っている様子も見えた。新幹線は16両編成の場合は全長約400mもあるわけで、なかなか見つけやすい。着陸間際の飛行機の速度は全力走行中の新幹線とおよそ同じくらいだったようで、トンネルに入った?かなにかで見失うまではしばらく並走している様子が見てとれた。
その後も徐々に高度を下げ、着陸直前には明石海峡大橋を通過。視界に入ったと思えばあっという間に後方に過ぎていった。
西風の強い日は空港東側から着陸することもあるようだが、この日はそのまま直線進入して神戸空港に着陸。スカイマークの拠点だけあってターミナルには複数の機体が駐機していた。2000年代中頃の神戸空港開港当時にJALエクスプレス便で利用したことがあるが、純粋なJALグループ便は路線が廃止されて久しい。
次は宮崎に向かうのだが、この便は約3時間後に伊丹空港を出発するため、ひとまず伊丹空港に向かう必要がある。3時間というと意外と時間があるように聞こえるが、空港間の移動を含むとなると思いの外時間がない。ひとまず急ぎ三宮へ向かった。