日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】いすみ鉄道・63D(大原/上総中野)


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便名 : いすみ鉄道・63D
日付 : 2022/03/xx
区間 : 大原(12:19)→上総中野(13:36)
乗車クラス : 普通席(全車自由)

ようやく少しずつ暖かくなってきた3月、久々に房総半島を訪れた。目的は小湊鉄道の「房総里山ロッコ」だったが、せっかくなのでいすみ鉄道と合わせて房総半島を横断しようということに。

スタート地点となるいすみ鉄道の始発駅、大原駅までは東京駅から京葉線快速に乗り、上総一ノ宮駅乗換えで約2時間。尤も、東京駅で乗車した快速列車の出発2分前には大原駅に停車する特急「わかしお5号」があり、これに乗車すれば11時すぎには大原駅に到着できたのだが、その後の行程を考慮すると急いでもあまり意味がなかった。

そういえば、乗換えで降りた上総一ノ宮駅の待合室の座席は海沿いらしくサーフボード型。あまり見ずに終わった東京五輪の会場にもなったんだったか。

上総一ノ宮駅 ホーム待合室の椅子

椅子としてはかなり背もたれの高さが高め

ともあれ、2時間かけて大原駅に到着。大原駅の駅舎内にはJR改札の脇にいすみ鉄道のグッズと乗車券を売る小さな売店があり、ここでいすみ鉄道小湊鉄道を乗り継いでJR内房線五井駅まで乗車できる「房総横断乗車券」を購入。この乗車券は単に乗り通すだけでも400円ちょっとお得。

(乗車券に関する公式サイト案内はこちら)

isumirail.co.jp

いすみ鉄道の大原駅はそれほど列車本数が多くないから列車別の改札になっていて、列車が到着すると、改札口手前のベンチに座っている順に改札を受けて乗車するスタイル。

いすみ鉄道大原駅 ホーム

レトロな書体の看板がお出迎え

並んでしばらく待っていると、折り返し上総中野行きになる列車が到着。この車両、見た目こそレトロだが、2015年導入の最新型の車両だそうで。オリジナルとまじまじ見比べると少し差異が見えるが、遠目から見る分には本物に見える。

いすみ鉄道 キハ20 1303

どこか違和感があるのは丸みの問題だろうか

外装のみならず、乗り込んだ車内も国鉄風の青いモケットで徹底している。2021年の夏に乗車した北海道の普通列車と見比べるとフレームの武骨さが足りないようにも思えるが、肘掛けはそれと似た形状で全体としてはそれなりに雰囲気が出ている。

(その普通列車の記録がこちら)

biketourist.hatenablog.com

いすみ鉄道 キハ20 車内

本物と違ってフレームが露出していない

ボックスシートに着席すると、線路沿いには咲いたばかりの菜の花が見える。3月下旬から4月上旬にかけて、沿線では菜の花と桜が咲いてかなり華やかな雰囲気になる。ただ、乗車したタイミングでは桜には少し早かったようで、この日見られたのは菜の花だけ。

いすみ鉄道 大原駅構内

出発前。道中もあちこちで見かける

すべての座席が埋まり、若干立ち客が出る程度の混雑具合で12:19に大原駅を出発。各駅の駅間はそれほど距離が開いておらず、数分ごとに停車して出発から16分で国吉駅に到着。

国吉駅では反対側から来た、近頃引退が発表された本当の国鉄型車両で運行される、1日1往復の急行列車と行き違いをして12:40に出発。そういえば駅構内には旧型車両が留め置かれていたが、これは現役なんだろうか。走ろうと思えば走れそうな見た目だが。

いすみ鉄道 国吉駅

手前に見えるのが恐らく先代の車両

停車中に車内を見てみると、中吊りには見たことのある芸能人の写真がちらほら。どうやらインターネットの動画サイトで放映される番組*1いすみ鉄道が取り上げられたらしい。地方の割に最近有名な芸能人が多いのは、東京からの近さゆえだろうか。

いすみ鉄道 キハ20 車内

手作り感のある車内広告

国吉駅から11分で大多喜駅(デンタルサポート大多喜駅)に到着。ここまでの所要時間は32分だが、大多喜駅ではこれまでの走行時間とほぼ等しい約24分の小休止。同線の他の列車と比べても、この列車は走行距離に比して停車時間がやけに長い。そういえば、詳細な説明を見つけ損ねたのだが、「デンタルサポート」という名前からして歯医者さんか何かのネーミングライツだろうか。

ともあれ、あまりにも停車時間が長くホームに出てみると、ここにも「ぺこぱ」の顔出し看板が設置されていた。

いすみ鉄道 大多喜駅 ぺこぱ

結構な協力体制

大多喜駅は路線中の主要駅で、駅舎もそれなりに大きなものだが、駅周辺にコンビニだとか食料を調達できそうなお店はなさそうな雰囲気。駅の向かいにある観光案内所ではちょっとしたお土産を販売していたものの、すぐに食べられそうなものはなかった。

いすみ鉄道 大多喜駅

大多喜駅舎。この背中側に観光案内所がある

そんなこんなで停車時間を過ごし、13:15に大多喜駅を出発。出発して少し走ったのち、夷隅川を渡るタイミングで進行方向右手に大多喜城が見えてくる。

いすみ鉄道 大多喜城

大多喜城。見えるのは一瞬

前述の通り、道中は総じて菜の花畑が多くこれだけでも十分きれいだったが、加えて開花前のつぼみが膨らんだ桜の木を何ヵ所か見かけた。今回2022年の初訪問時は時期をうまく合わせられなかったが、両方咲いているタイミングで訪れたらまた違った景色が見られるんじゃないかと思う。

そんなことを考えているうちに終点の上総中野駅に到着。いすみ鉄道小湊鉄道の接続駅だが、線路は繋がっているような繋がっていないような感じ*2で、営業列車はそれぞれのホームに発着するスタイル。

いすみ鉄道 上総中野駅

上総中野駅。左がいすみ鉄道で、右が小湊鉄道

今回はここで小湊鉄道に乗換えだが、次の列車までは1時間強の待ち時間がある。上総中野駅に発着する本数はいすみ鉄道>小湊鉄道なので、便によっては割と長い待ち時間になることも。駅近くに喫茶店を見つけ、とりあえず小休止することにした。

*1:当初千葉テレビだと思っていたが、ひかりTVの番組なんだとか。

*2:ホームに接していない1本の線路のみ繋がっている模様。