日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【旅行情報】成田行き「ローコストバス」新路線の話


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ライバルは成田エクスプレスだろうか?

2022年の6月下旬、2つのバス路線が開業するというニュースが発表された。いずれも成田空港行きで、出発地は池袋と渋谷。

① 成田シャトル池袋線
(公式サイトはこちら)

travel.willer.co.jp

こちらは都心と成田空港を結ぶ「成田シャトル」の新路線で、池袋駅西口7番乗り場と成田空港の間を1時間30分から2時間ほどで結ぶ。運賃は出発24時間前までの事前購入1,500円、出発20分前までの直前購入で1,900円。2022年8月1日の開業時点では池袋発が8便/日、成田空港発が10便/日でのスタート。

ちなみに、以前乗車した大崎駅から成田空港の路線はWILLERと京成バス、千葉交通の3社共同運行だったが、今回の池袋線では千葉交通がいない代わりに国際興業バスとリムジン・パッセンジャーサービスが参入し、合計4社での運行。リムジン・パッセンジャーサービスはオレンジのバスでお馴染み、東京空港交通のグループで、WILLERと共同運行するのは初めてだろうか。

(「成田シャトル(大崎)」の乗車記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

予約は20分前で締め切られてしまうが、大崎駅発着の「成田アクセス」同様、乗り遅れた場合は無料キャンセルができるのが特徴的。

2022年3月のダイヤ改正でJRの特急「成田エクスプレス」は新宿以北にやって来なくなり、現在池袋から成田空港へダイレクトにアクセスできる手段はバスしかなくなってしまった。急ぐ場合は日暮里から京成スカイライナーで、時間に余裕があれば「成田シャトル」と使い分けるのが良いかもしれない。

② ローコストバス(LCB)成田空港-渋谷線
(公式サイトはこちら)

www.tokyubus.co.jp

上述の「成田シャトル池袋線」同様、2022年8月1日に開業する新路線で、渋谷駅西口前の「渋谷フクラス」にある渋谷駅9番乗り場と成田空港の間を1時間30分から1時間50分程度で結ぶ。同区間には従前から二子玉川始発で片道運賃3,200円の空港連絡バスが運行されていて(ただし2022年7月現在は運休中)、区間短縮の上値下げがされた格好。池袋線とは異なり、こちらは空港発着各3便ずつの割と保守的なスタート。

通常運賃1,900円、事前決済割引1,500円という価格設定は池袋線と同様。違いは「事前決済」のタイミングで、こちらの渋谷線は「発車5分前」まで割引価格で購入できる。運賃は低廉に抑えられているが、どうやらシートは11列配置のようで安価だからといってもぎちぎちに詰まったシートピッチではなさそう。

渋谷から成田空港については現在も約1時間ごとで「成田エクスプレス」が発着しているが、通常運賃では片道3,250円となかなか良いお値段。バスのほうが20-30分程度余計に時間がかかるが、人数が多ければ多いほど今回開業するバスのメリットが大きいかもしれない。余談だが、JRは今後成田エクスプレスをどうしていくのか、その方向性が気になるところ。

適正な事業環境を維持するためにはいたずらに運賃を下げればいい、というものでもないような気はするが、運行される以上はいい具合に活用していきたい。

といったお話。