日付 : 2020/09/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : メゾネットルーム(43㎡)
山形に面白いホテルがあると聞き、紅葉の時期に訪れたことがあった。
普段は羽田から飛行機でやって来ることが多い山形県だが、今回は新幹線で山形駅まで移動し、そこからレンタカーで庄内地方へ。それにしても、山形県は割と地域ごとに地域性が異なり、山形市と鶴岡市では同じ県内という感じがしない。
この日宿泊するのは「ショウナイホテル スイデンテラス」。2018年の秋、羽越本線の鶴岡駅近くに開業したまだ比較的新しいホテル。
(公式サイトはこちら)
www.suiden-terrasse.yamagata-design.com
ホテルには夕方に到着したが、このとき結構な雨が降っていた。屋外の駐車場から建物まではちょっとした距離があり、濡れながら辿り着いた建物は照明も相まって暖かな雰囲気。
四方に伸びる細長い通路を歩いて暫く進んだところがこの日のお部屋。
予約したのはメゾネットタイプのお部屋で、入り口が2階。ドアを開けてすぐのところにリビングがあり、階段を下りて1階に水回りと寝室がある。メゾネットタイプの部屋は時々泊まるが、入り口よりも下に部屋があるパターンは珍しいような。
ちなみにこのホテルを設計したのは坂茂(ばん・しげる)氏で、得意だという紙管を利用した椅子なんかも備え付けられている。最近流行りの紙製の家具だが、座ってみても華奢な感じはなく、意識しなければ特に紙だからどうこうということは全く感じなかった。
そういえば木造の建物ゆえ、部屋の外の廊下を歩く足音なんかは割と響きがち。それほど通行量の多い廊下ではなく、個人的にはそれほど気になったわけではないが、音が気になりがちなタイプの人は耳栓を用意するだとか、対策をとっておいてもいいかもしれない。
ともあれ、螺旋状の階段を下りて、1階フロアは寝室と浴室、お手洗い。
施設内には小さなバーやラウンジがある。地場の日本酒の試飲コーナー(有料)なんかもあり、施設内だけでも割と楽しめるつくり。子供向けには隣接して「キッズドームソライ」なる建物があるとか。
バーに隣接するのはラウンジコーナー。約1,000冊の本が収蔵されているのだそう。
建物を探検している間にお願いしていたテイクアウトの食事が出来上がり、受け取って部屋に戻ってきた。
食後は大浴場へ。引き続き雨で外の様子がわからないのが残念だが、周りにはそれほど建物が多くないから、晴れていれば露天風呂は星空なんかが見えたのかもしれない。
そんなこんなで就寝し、翌朝は早朝にチェックアウトして月山へ向かった。引き続きこの日も天気はぐずついており、ホテルの見所のひとつである景観が楽しめるような状況ではなかったのが心残り。
2泊目は少し離れた酒田市の外れにある別の宿に宿泊し、最終日を迎えたが引き続き曇天。自らの天候運のなさに嘆きつつ空港に向かい始めたところに青空が見え始め、いそいそとホテル付近へ戻ってきた。
「晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル」のコンセプト通り、たしかに晴れた日にはホテル周辺の水田に建物が浮いているように見える。
ホテル敷地の向かいには収穫間近の稲たち。春先なんかに訪れれば、ここも一面の水鏡でそれはそれで綺麗だろうと思われる。
そんなこんな、何だかんだで庄内地方を満喫して空港に移動、最終の羽田便で東京に帰ってきた。
庄内地方と聞いてこれ、という観光地はなかなか出てきづらいかもしれないが、リフレッシュするにはちょうどいいところだった。羽田から飛行機で1時間ちょっと、空港からも30分ほどとアクセスも割と良好なので、例えば土日なんかでふらっと訪れるのも良いかもしれない。
というお話。