日時 : 2019/08/xx
■ Day13
区間 : 北海道今金町→北海道上ノ国町
距離 : 120.13km
実走行時間 : 7時間05分
平均速度 : 17.0km/h
経路 : 国230/国229/国227/国228
残すところあと2日。
(前日の記録はこちら)
前日はだいぶ早めに到着し、ずぶ濡れになった衣類の洗濯。ご厚意により、乾燥室をお借りして乾燥したので何とか翌朝までに乾いた。
余談だが、自転車旅行をする際、本来であれば専用の靴でも使うべきところだろうが、私はサンダル(クロックス)を着用している。単にずぶ濡れの靴が嫌いというのと、靴下ほどの荷物も削減したいという思いによるものだが、かといって普通のサンダルでは何かの拍子にタイヤに足が巻き込まれた際大ケガをするやもしれず、その観点からはこれが一番具合がいい。ただ、ひとつ難点があるとすれば、デザインの関係で変な(水玉模様の)日焼けの跡が残り、銭湯なんかでは時おり恥ずかしい思いをすることがある。
この日は今金町から西に向かい、海沿いのせたな町からは南下するルート。距離は120kmほどと、長くも短くもないちょうどいいくらいの距離。このくらいの距離で、途中で観光をするでもなければこんな早朝に出発する必要もないのだが、この頃完全に朝型に染まっており、6時台に出発。
出発してしばらくは平坦か、わずかな下り坂。前夜ずぶ濡れになりながら稼いだ高度100mのお陰で、冒頭2時間ほどはだいぶ楽をさせてもらった。出発直後数時間で距離を稼げると、気分的にはかなり楽になる。
ところで、前日の終盤に通過した長万部の隣駅、国縫(くんぬい)駅からせたな(瀬棚)までは、30年ほど前まで国鉄の路線があった区間。こうして北海道を走ってみると、あちこちに鉄道遺構があり、昔は鉄道路線が充実していたんだなと改めて思わされる。
昨今の状況ゆえ、しばらく落ち着いていた廃線議論が各地で一気に持ち上がっていて、いつまた大規模な廃止が起こってもおかしくないのが気がかりなところ。勿論「あったら便利」ではあるが、実際問題それでは維持できないからなんとも難しい。
2時間弱でせたな町に到着し、国道229号線に乗り換え。冒頭は谷間を縫うように進み割と平坦だったが、徐々に上り勾配に変わっていき、最高所では高度150m超。峠というほどではないが、その辺の丘と比べると根性が要る坂道。
そういえば、道端には地方らしく方言の看板。「ごっぺかえす」とは北海道の方言で「大失敗する」の意だそうで、とすると「大失敗するな」という意味になるだろうか。
この日の最高所、海抜167mから0mまで一気に下りきると、その後70kmほどはほとんど平坦。30m程度の丘が1つ2つあったが、その程度の勾配しかない。
海沿いに出てしばらくすると、進行方向右手に見えてくるのが「親子熊岩」。「○○岩」と呼ばれる奇岩の類は全国あちこちにあるが、これほど名前と形がリンクしているものは珍しい。
出発から6時間、100kmほどで江差町に到着。同じ都道府県のなかに字が違うとはいえ同名の自治体があるのはなんとも珍しい*1。
この江差町、以前奥尻島を訪れた際、復路に乗ったフェリーでここを経由した記憶がある。あれはたしか滋賀から青森まで自転車で日本海側を走破した後、少し足を延ばして函館を訪れた時だったはず。この時の記録も機会があれば記事にしてみようと思う。
江差市街地でいくらか休憩してから、当日の目的地である上ノ国町までの走行を再開。隣町である上ノ国町は目と鼻の先で、案の定、スタートが早すぎて14時前には宿に辿り着いてしまった。さすがに少し早すぎてチェックインはできず、時間になるまでしばらく近所の道の駅「上ノ国もんじゅ」で時間潰し。岬の突端にあってなかなか眺望のよいところ。
道の駅で1-2時間ほどつぶして、早々に投宿。
この辺りは元々風の強いエリアのようだが、それにしても風が強い。安全そうな場所に自転車を駐輪させてもらったものの、ややもすると飛んでいきそうな風が終始吹き荒れていた。
ともあれ、そんなこんなで無事13日目を終え、いよいよクライマックス。
(参考)
今シリーズの累計走行距離:1,613.57km
*1:道北のほうは「枝幸」町