便名 : JAL/JL2745
日付 : 2020/07/xx
機材 : SAAB340B(SF3/P01)
区間 : 札幌丘珠(OKD)10:05→函館(HKD)10:45
所要時間 : 00:40
区間マイル : 90
搭乗クラス : 普通席
運航 : HAC(北海道エアシステム)
(空港までの移動はこちら)
札幌駅から空港連絡バスで丘珠空港までやって来た。近年FDAによる中部地区への便が解説されたとはいえ、主に道内や東北地方への路線が就航する空港ゆえ、ターミナルはごく小規模で売店が1つ。
待合室の奥の方は会議室のようなオープンスペース。講義形式でデスクが並びつつ、仕切りらしい仕切りが見当たらなかったのだが、誰かが会議をするのだろうか。
更に奥に進むと、資料館と展望スペース。搭乗予定の機材は既に駐機していた。というよりも、需給調整で本来の前便は欠航になっていたようで、当日の初便の模様。
当日の機材はSAAB340B。現在JALグループで運航している中では最小の機材で、座席数は36席。高速バスと同程度の乗車定員。
(以下、公式サイトより)
日本では日本エアコミューター(JAC)と北海道エアシステム(HAC)が運用していたが、JACでは一足先に引退しており、HACの機体が最後の活躍を見せている。そのHACでも後継機の導入が進んでいて、そう遠くないうちに引退しそうという状況。
そんなこんなで空港内を散策していると搭乗時刻が迫ってきた。手荷物検査を通過して制限区域に入ると、まもなく搭乗開始。制限区域はコンパクトで、1便分の乗客でもそれなりの埋まり具合といった感じ。FDAの便であれば最大70人近くになるだろうが、ここに収まるんだろうか。ともあれ、改札を通過すると階段で地上階に降りて徒歩で飛行機へ向かうのだが、この辺りが大空港と違って何ともローカルな感じ。
乗り込んだ飛行機は、外見に違わずとてもコンパクト。前回搭乗した際には北海道らしいラベンダー色の座席だったが、いつだったかJAL本体の「SKYNEXT」仕様に似た座席カバーに交換されて今時の色合いになっていた。
ところで、100席以下の機材は荷物サイズの制限がされている。この機材の場合は45cm*35cm*20cmの合計100cm以内。これは荷物棚の収納が限られていることによるものだが、この機材は他の機材と比べても殊更荷物棚が小さい。
(公式サイトはこちら)
上記写真の右側にはそもそも荷棚がなく、2列側も高さは500mlのペットボトルが立てられない程度の容量。足元には配管が通っており、座席下に収納できる物量にも限りがあるので、SAABを含む小型機に搭乗する際は荷物を預けるか、身軽にすることをおすすめ。
この日の座席は非常口座席。といっても大型機の通常座席と大差ないくらいのシートピッチしかなく、非常脱出するのはなかなか大変そう。
当時は回復途上にある今よりも人の動きが限定的だったのだけれど、便数が絞られているからか、それなりの搭乗率。半分以上の座席が埋まった状態で出発した。
小規模な空港ゆえ、デモンストレーションが終わるとすぐに離陸。せっかくのプロペラ機ではあるものの、この日は雲が多く地上の様子はわからず。
ほとんどが出発前という記事になってしまったが、飛び立つとあっという間で、定刻より早めに函館空港に到着した。札幌から40分で函館まで到着できるメリットは大きい。
近い将来、新幹線が開業したときにはこの路線はどうなるのだろうか。福岡/鹿児島の路線は殆ど減便されてしまったから今後が気になるところではあるが、函館は新幹線駅も市街地から遠いから、飛行機にも勝機はあるかもしれない。
というお話。