日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0107(東京羽田/大阪伊丹)


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便名 : JAL/JL0107
日付 : 2020/07/xx
機材 : B787-8(787/E21)
区間 : 東京羽田(HND)08:30→大阪伊丹(ITM)09:30
所要時間 : 01:00
区間マイル : 280
搭乗クラス : クラスJ
運航 : JAL(日本航空)

久しぶりの飛行機移動。7月に入り、所用で関西へ向かうため5ヶ月ぶりに羽田空港に到着。ここ10年の間に、これほど間が空いたことがあっただろうか。

羽田空港 第1ターミナル 地下1階

久々

空港は人の動きが戻ったとは言い難く、電光掲示板には欠航の赤い文字が目立つ。普段なら混みあっている手荷物検査場も人影まばらといった感じ。

羽田空港 第1ターミナル 出発階

まだ大半の便が欠航している

欠航便が多数を占めていた関係で、第1ターミナルでは6月中、ターミナルを集約していたようだが、ようやく7月に入って元の通り、つまり南北で各方面への出発便を分けあう運用が再開。5ヶ月も経つと色々変わるもので「SMART AIRPORT」も大分進んだ模様。完全な運用開始にはまだ至っていないものの、荷物の自動預け機は稼働しはじめていた。

羽田空港 第1ターミナル 出発階 手荷物自動預け機

1度くらい試してみたいところ

そういえば、今さら気づいたのだが、羽田空港第1ターミナル出発階の床は滑走路を模している。普段は人が多く、まじまじ床を眺める機会がなかったのでまったく気づかなかった。

羽田空港 第1ターミナル 出発階 滑走路模様

滑走路模様

ラウンジを訪れてみると、利用者は以前の同時間帯と比べて若干少ないものの、ガラガラとまではいかない混み具合。牛乳など、ピッチャー容器の飲み物が撤去されているほかは、大きな変化はないように見える。

この日の機材はB787-8。しばらく乗らないうちに、東京/大阪の便の多くはB787に変わっている。元々、この予定は春先に計画したもので、当初は関西空港行きの便を手配していたのだが、羽田/関空便はしばらく全便が欠航しており、自動振替で伊丹行きに変更された。これは状況が状況だけに致し方ないこと。

JAL107便 B787-8 羽田空港

これも新しい日常の風景

搭乗口に向かってみると、伊丹行きに限ってみればあまり乗客が減っていない。殆どの乗客が優先搭乗というある種異様な状況も変わらず。この日の座席はクラスJの進行方向右手の窓側(K席)。

羽田発の伊丹行きに関しては、座席は富士山が見える進行方向右手一択なのだが、乗り慣れた乗客の多い伊丹行きではなかなか確保が難しい。今回は振替便についてコールセンターで再調整してもらった際に運よく確保できた。

機内はおおよそいつも通り。ただ、クラスJ・普通席では毛布と枕の貸出しは中止。しばらくこの運用だと思われるので、寒がりの人は羽織るものを持っておくのがおすすめ。そういえば、搭乗口で座席廻り用の除菌シートを配布していたのだが、この除菌シートで窓を拭いてはいけないそうなのでこの点は要注意。聞いてみたところ、窓の材質から、曇ったりひび割れたりしてしまうらしい。

離陸滑走路は第1ターミナルに近い16R。そういえば、都心上空を飛ぶ新運用になってから、これが初めてのフライト。一回くらい都心を上から眺めてみたいものだが、中々運用時間帯の便に乗る機会がない。

滑走路に向かう誘導路を進む途中、窓の外を眺めていると、この状況下とあって、今まで見たことない数の飛行機が地上に留め置かれている。以前のように海外に出られるのは何時になるだろうかと少し悲しくなる瞬間。

JAL107便 羽田空港 駐機場 機窓

駐機多数

B787らしい電子的なエンジン音が鳴り響き、滑走路中程で飛び上がった。離陸すると右手に横浜、その後しばらくすると江ノ島の上空を通過し西へ。10分15分ほどすると、真横に富士山が見えてくる。まもなく梅雨明けの7月とあって、もう山頂の雪もわずかといった感じ。

JAL107便 富士山 機窓

この辺りでベルトサインが消灯され、ドリンクサービス。今までと変わってカップではなく、個包装の紙パックのお茶が配られた。乗客が減って苦しいだろうに、飲み物が貰えるだけでも十分嬉しい。

それにしても飛行機というのは飛んでしまえばあっという間で、羽田空港を離陸して20分ちょっとでもう名古屋上空まで到達している。伊勢湾に差し掛かり、セントレアが見えてくると、そろそろ降下が始まる。

JAL107便 伊勢湾 機窓

伊勢湾上空

伊丹空港の通常着陸ルートは奈良県上空で右折し、一直線に北上するような感じ。京阪、大阪環状線と見えてきて、新大阪駅で新幹線を飛び越すと着陸は目前。阪急宝塚線を越える頃にはもう1軒1軒の建物がはっきり見分けられ、ややもすると手が届きそうな距離。最近の飛行機は低騒音化が進んで大分静かになったような気がするが、一昔前、B747なんかが飛んでいた頃は中々に騒がしかっただろうなと思う。

JAL107便 伊丹空港 機窓

着陸30秒前といったところ

無事時間通りに伊丹空港に着陸。ソーシャルディスタンスと予め忠告はされているものの、降機の列は割と密着気味。ここで急いだところで5分と変わらない訳で、当面は窓側に位置取り、空くまで待ってからのんびり降りるのが良いかもしれない。

伊丹も伊丹で空港内はリニューアル工事の大詰めといった様相。リニューアル前と比べると格段に綺麗になっているものの、まだ養生や仮設の仕切りがあちこちに見えており、あともう一頑張りといった感じ。

伊丹空港 到着ロビー 手荷物回転台

完全オープンは8月だそう

変わったところと、変わってないところと。あまりにイレギュラーが続いた上半期、こうして少しでも日常を感じられると、やけにほっとする。

そんなこんなで、久しぶりに関西にやって来た。