日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【旅行計画】JALの新キャンペーンの話(取消料なし)


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ANAが変更自由ならJALは取消料なし、という話。

(2020/09/13追記)
以下の取り扱いは2021/03/27搭乗分まで延長されている。

九州各地で大雨が続いている。
一昔前は梅雨にこんなに雨が降ることはなかった気がするのだけれど。いずれにしても、できるだけ被害が少なく、平穏を取り戻せることを願うばかり。

さて。

先日、ANAが一部運賃について、期間内の便変更を自由にするキャンペーンを始めた、という以下の記事を投稿した。

biketourist.hatenablog.com


あれから数日経って、今度はJALが新しいキャンペーンを打ち出した。
それがこちら。

www.jal.co.jp

一定期間の航空券について「取消手数料」を免除するというもの。

通常、旅行等で利用することの多い特定便運賃は割引率が高い代償として、取消手数料がかなり高めに設定されており、搭乗を取り止めた場合の損失がかなり大きい。

ちなみにJALの「先得」の場合、取消手数料は以下のとおり。

www.jal.co.jp

  • 購入後から55日前まで…440円
  • 55日前から出発20分前まで…運賃の50%
  • 出発20分前以降…運賃の90%

このように、多くの人がキャンセルを決断する時期であろう55日前から当日にかけて、手数料が運賃の50%発生するような規則になっている。

通常時であれば、キャンセルするのは主に自分自身の予定によるところが大きく、高い割引率を享受する代償として、ある種納得して受け入れられるところ、昨今のこのご時世、1ヶ月も2ヶ月も先のことなどまるで見通せず、ともすると、チケットなど迂闊に購入できないと思う人が大勢いることは想像に難くない。

そんな心情を汲み取ってか、今回このようなキャンペーンを打ち出したのだろう。利用者としてはありがたい限り。

ここで1点注意を。

今回、このキャンペーンにおいて免除されるのは「取消手数料」のみであって、「払戻手数料」はチケット1枚につき440円が別途発生するということ。個人的には保険料としてそれくらいの負担は厭わないと思っているのだけれど、「完全無料」ではない点、勘違いしやすいので要注意。

キャンペーンの適用条件は以下のとおり。

(対象の券種)
以下の券種について、コードシェアを含むJAL国内線全路線が対象。

  • ウルトラ先得
  • スーパー先得
  • 先得割引タイプA/B
  • 特便割引1/3/7/21
  • 乗継割引7/28

(対象期間)
条件1:2020/07/03 09:30以降に購入
条件2:2020/07/04以降、2020/10/24までに搭乗
これら条件をいずれも満たす航空券が対象。

ANAの場合は同種の運賃に直接変更できる(=払い戻さない)のに対して、JALの場合は一回完全にキャンセルし、払い戻して買い直す形をとることから、日程を変更する場合でも払戻手数料(=440円/枚)が生じる点が相違する。

この点において、延期してでも絶対に行く、というのであればANAに、場合によっては取り止める、という場合にはJALに利があるか。(ANAの場合、取消しの場合は従来同様の取消手数料が発生するから、旅行を取り止めると、上記の先得よろしく、購入額の50%近い損失が発生する可能性もある)

ここからはまったく余談だが、ANAは最低でも(=乗客が乗ろうが乗るまいが)取消手数料分はANAの収入になる一方で、JALのキャンペーンでは最悪の場合、払戻手数料の440円しか実入りが無い。

乗客としては取消しをも選択肢に含められるJALの方が使いやすいが、ビジネス的にはANAの方があるべきにも思える。どのような思惑でキャンペーンを設定したか、両社とも一度聞いてみたいところ。

そんなお話。