日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】Maxたにがわ181号(上野/高崎)


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便名 : Maxたにがわ181号
日付 : 2020/03/xx
区間 : 上野(08:38)→高崎(09:22)
乗車クラス : グリーン車指定席
運行 : JR東日本

何から何まで異なる2020年の3月。いつしかそんなこともあったと笑えるようになるといいのだけれど、今のところ終息する気配が見えない。

この日はどうしても避けられない用事で高崎へ日帰り往復。朝8時過ぎに上野駅に着いてみると当然ながらいつもより人の往来が少なく、ところどころに旅行に行くであろう学生がちらほらいる程度。

たとえば大学4年生なんかは、社会人になる前の一番いい時期に外出自粛というのはかわいそうではある。自分自身が同じ立場にいれば遊びたいと考えるだろうし、気持ちはわからないでもない。けれど、社会人になってからでも案外休もうと思えば休めるから、いま無用なリスクを負うよりも少しばかり大人しくするのも選択肢だと思う。いずれにしても、がんばれ新社会人。

この日はもうすぐ引退するであろうMaxで高崎まで。ついこの間まで飽きるほど走っていたのに、気づけば徐々に本数が少なくなってきた。それにしても、「とき」と「たにがわ」は両者の違いがわかりづらい。各駅停車の「とき」もあれば、速達タイプの「たにがわ」もあるうえ、挙げ句の果てには両者が連結されて走るものもある。

今回の「たにがわ」も、高崎までの停車駅は8分前に出発した「とき」より少なく、高崎に到着する時点では4分差まで詰まっている。

上野駅 新幹線ホーム

上野駅

上野から高崎までは距離が101.4km。新幹線の料金は100kmを境に料金が変わるから、今回のような境界を若干越える距離が一番コスパが悪いのだが今回はグリーン車を利用。「えきねっとトクだ値」で割引が適用され、少しの追加で収まった。

(公式サイトはこちら)

www.eki-net.com

その上、今回は新しく始まった「新幹線eチケットサービス」を利用してみた。

(公式サイト案内はこちら)
www.eki-net.com

初回利用時に登録作業が必要にはなるが、前身のモバイルSuica特急券と比べると乗車前にチケットの引出しが不要な分乗車時の手間が減って楽になった。その一方で、モバイルSuica特急券に相当する後継運賃が紙の特急券ベースの値段に戻り、結果としてモバイルSuicaを利用していた頃より運賃が高騰しているのが地味に痛い。

ともあれ、無事にチケットレスで改札を抜け、上野から新幹線に乗車。

Maxたにがわ181号 グリーン車 車内 座席

座席の背が高く見通しは悪い

平屋の新幹線と違って、2階建て新幹線のグリーン車は7号車と8号車の2両。デッキの分、座席数が取れないからだろうか。今回乗車したのは7号車で、8号車は運転席がある関係で乗車した7号車の半分ほどの空間。

Maxたにがわ181号 グリーン車 車内 座席

7号車全景

在来線の2階建ては天井が低く荷棚もないのに対し、新幹線は比較的余裕がある。恐らく平屋の車両よりは低いのだろうけれど、個人的にはこのくらいが好み。

Maxたにがわ181号 グリーン車 車内 座席

空間が狭いからか、他の車種より座席が大きく見える

いつも通り車内で朝食。この日の朝食は上野駅ecuteで調達。普段出発ぎりぎりに駅に到着するからあまり朝食を選ぶ時間がなかったが、今回いつもよりも少し遅い新幹線にしたことにより新規開拓する時間が取れた。

(公式サイトはこちら)

wakahiro.jp

上野駅 ecute 鯖寿司

鯖寿司

f上野駅 ecute 鯖寿司

ラップ包み

駅弁だから仕方ないところのだと思うが、大分酢が強めの仕上がり。個人的には酢が効きすぎない方が好みなのだけれど、保存の都合上これがベストなのだろう。

そういえば、上野を出発してしばらくすると、新幹線の基地の後ろあたりで「萩の月」の看板が見える。この場所に掲示するということは新幹線に向けて発信しているのだろうけれど、果たして行き道に気づく人がどれほどいるのだろうか。

尾久 萩の月 看板

奥のほう

高崎までの途中駅は大宮のみ。大宮でも自分の周囲に人が乗って来ることはなく、極めて静かで快適に移動できた。特段の遅れもなく、上野から44分で高崎に到着。この列車、高崎では後から来る「かがやき」の通過待ちをするのだとか。ここから先別々の路線を走っていく列車を通過待ちするというのもなかなか珍しい。