日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【自転車】ママチャリ日本GPに参加した話(当日-レース前半)


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日付 : 2020/01/11

(以下記事の続き)

biketourist.hatenablog.com

07:30にスタート位置に向かうと、もうすでに多くの車で混みあっていた。

ママチャリ日本グランプリ スタート地点

スタート直前

サイドにある液晶では、現在のポールポジションの様子が映し出されている。自車位置から前方を撮影してみると以下のような感じ。

ママチャリ日本グランプリ スタート地点

自車位置から前方を望む

液晶で見るほど詰まってはいないので、身動きが取れないというほどではない。ちなみにこのスタート待ちをした30分が一日の中で一番寒かった時間帯。待っている間は身体を動かすにも限界があるから、みるみるうちに身体が冷えていった。

その後午前8時ちょうどにレーススタート。1周目はコースの全体像が見えず、おっかなびっくりといった感じで走る。コースはざっくり、「前半は下り、後半は上り」といった感じ。

(以下、公式サイトリンク)

www.fsw.tv

スタート直後は前後左右に他車が走っているうえ、1コーナーに入ったところからしばらく下りになっていることからスピードが乗りやすく、スタート直後に落車事故が起きて早速救急車のサイレンが鳴り響いていた。この下りは約1km近く続いて、上りに転じるのはトヨペット100Rコーナーを抜けた頃。最初の上りはアドバンコーナーまでの数百mで、正直大したことはない。

「こんなもんか」と思った頃に入る、ダンロップコーナーからの一連の上りが1周のハイライト。勾配は最大で8.88%とのことなので、ロードバイクであれば少しきついくらいの坂路だが、ギアつきとはいえママチャリとなるとなかなか漕いでも前に進まない。

この坂道をより過酷にしているのが「サドルの高さ」。事故防止のため、大会ルールとしてサドルは「一番下の位置に固定」されている。そのせいで、適正な高さであれば座ったまま上れる坂道でもなかなか力が伝わらず、あわや自転車が止まってしまうくらいの速度しか出ない。

となれば立ち漕ぎということになるが、開始前30分の待機で身体は凍りついており、なかなか思うように身体が動かない。加えて周りの自転車とのスピードが合わないと予想外の減速があったりして、自転車から降りないで周回するのが精一杯。結果、1周目は13分強だった。

我々のチームは、1周ごとに交代する戦術。ホームストレートに戻ってくると、ピットに入り第2走者と交代。なお、チーム数が多いので各チームの交代場所は事前に決められている。

ちなみに、周回数は当日貸与される発信機によって管理されているが、貸与される数は1つだけなので、走者を交代するごとに発信機を受け渡す必要がある。我々のチームは2度発信機を渡し忘れ、2周カウントされなかった。勿体ない…

7人順繰りに走っているので、自分の順番は大体1時間に1回。自陣(テント)からの往復時間を加味すると、約30-40分が待ち時間になる。待ち時間では栄養補給をしたり、昼寝したりと思い思いに過ごした。

往復がてら他のチームのテントを見てみると、待ち時間にローラーに載ってトレーニングをしているチームも。1周で力尽きかかっている私からすると信じられない。

この日スタート直後は曇り空で、後に小雨がぱらつく天気。この頃になると早朝からのハイテンションにも限界が見えてきて、テントの中で横になると瞬く間に意識が飛んでしまった。

しばらくして起きてみると、外は打って変わって快晴。

ママチャリ日本グランプリ 富士スピードウェイ 富士山

富士山も見える

震えながら走っていたのが嘘のような天気にビックリ。コースを走っても寒いと感じることはなくなった。

(後半へ続く)

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